飲んだ一日。
たまにはここにも書かせてもらいます。
清水日記です。
10時。
昨夜の不摂生のせいで、こんな時間に起床。最近不規則気味でヤバイ。
急いでシャワーを浴びようと思ったら、凍結したらしくお湯が出ない。
水道管ヒーターの故障らしい。溶かすのに30分かかる。
浴びたらスーツを着てネクタイを締めて、慌ててナノグラフィカへ。
12時半。
ホテル国際21で、某新聞社主催のパーティに出席する。
「文化・芸術・スポーツ団体」新春パーティとのことで、
各界のお偉方が沢山来ておられる。指定されたテーブルは
映画関係の人が多かったので、挨拶して話す。
石川地域文化企画室の石川さんとか、画家の小山さん、
丸田さん、桜華書林の桜井さんなど、知っている人も少しいた。
15時。
パーティが終わり、なんか煮え切らない気持ちで
図書館前の「カクテル喫茶QUIK」へ。どうせ飲んでるからと、
ビールを注文したところタイミングよく岡沢じゅん登場。
結局、店主の矢沢君も巻き込んで、昼間から酒盛り。
ワインを空けて、ほどよく酔っぱらいつつ
今後のこととか、どうにもならん現状とかを笑って飲む。
18時。
ナノグラフィカに戻る。仕事する気になれず、暫く
パソコンの前でぼさっとしていたところ、たまちゃんが
芝居の稽古に行きたいとってことで、福太郎と二人で
留守番になる。ブロック遊びをして、上手く布団に誘い込んで
22時くらいに寝かす。するとカフェシアターのアローハ太郎さん
から電話あり、飲みに行こうとの珍しい誘い。
23時半。
たまちゃんが全然帰ってこなかったので出れず、結局こんな時間に。
権堂の「38B屋(みやびや)」に着くと、アロハさんは泥酔寸前だった。
38B屋は劇団「13月のエレファント」が根城にしている(運営している?)
バーだ。そこでアロハさんと劇団の仕掛け人の早川さん、10代の新人役者
達が大声で吠えてる。さっきまで子供を寝かしていたので、その
テンションについて行けず困る。「長野に殴り込みに来た」
「全部ぶっこわす」「演劇で金儲けしてやる」と気を吐く早川さん
(30歳位、東京出身?)は、長野市周辺のサブカルチャーシーンにおいて、
この10年位の中で最もホットでエネルギッシュな突然変異体ではないか。
劇団を立ち上げて一年足らずの間に、劇団関係者の若者が経営する店
(バー、古着屋、定食屋?)などを7〜8軒もオープンさせ、10代の
ギラギラした男子を劇団員にしたり、数百人の観客動員を確保したりで、
あまりにスピードが速すぎて、(またストリートカルチャー寄りであるため)
今のところ見えない人には見えない存在に留まっているが…
このまま行くととんでもない事になるのではないか。ううん、やっぱり
凄いな…と思ったが、二人の酔いのテンションについて行けず、
あまりちゃんと話が出来ず残念。しかし昼間のパーティとは対照的で、
面白いような微妙な気分。彼らにとっては自分は何かにあぐらをかいてる
つまらん存在ではないか?などと自問自答。
午前1時半。
酔いつぶれる寸前のアロハさんがもう一軒!と言うので、
それを機に38B屋を後にする。アロハさんご所望の「インディア」へ、
数年ぶりに行く。かつて週末は入りきれない人が溢れるような
店だったのに、金曜というのに客は誰もいなくて、マスターが
一人寂しそうにしていた。
アロハさんは間もなく酔いつぶれ、久しぶりにマスターと
権堂の惨状についてなど話す。
午前3時。
寝てしまったアロハさんをタクシーに乗せ、マスターと
さよならして、一人でネオンホールへ。
何となく気持ちが収まらなかったので、久しぶりに
ネオンのカウンターで一人で飲む事にする。ストーブに火を入れて、
ターンテーブルにロバータ・フラックを乗せて、ウォッカトニックを作って。
長野オリンピックの頃、店を閉めた後にこのアルバムを聴いて
こういう時間に一人酒をやったなあ、あれから11年なんだなあ、と
格好悪く思い出したり。不思議と変わらぬネオンの雰囲気を
味わいながら、今日あった事を思い出した。
写真は夜の権堂。10年以上前に撮ったのを発掘。