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ネバメン君の「穴堀りインタビュー」web版 第2回ゲスト◎友部正人さん 前編 

更新日:2012年06月15日|書いた人:ネバメン君の「穴堀りインタビュー」

ネバメン君のインタビューWEB版、
第2回目のゲストは、友部正人さんです。

タテタカコさんとのツーマンライブの後にお話しました。

昔の事を思い出しながら、ポツポツと話す友部さんは、
歌うたいの領分を静かに守っているようでした。

- - - - - - - - 

友部さんネオンの事務所にやってくる。


ネ:よろしくおねがいします。
  今はニューヨークに住んでいるんですよね。
  いつからニューヨークに住んでいるんですか?


友:1996年から。16年前だね。


ネ:その時はお休みでいってたんですか。


友:プロモーションビデオを撮りにいってて、
  たまたま向こうで知り合った人と街を歩きながら、
  アパートを紹介してもらったりして。
  そしたら凄く古いお城みたいなビルがあって、
  良かったので気に入って住み始めたんです。


ネ:どんな暮らしをしているんですか?


友:ニューヨークではね、
  今はもうライブ活動は全然していなくて、
  お休みですね。
  日本ではライブをして、
  向こうではお休みです。

  セントラルパークが近いので
  週末はランニングのレースに出たり、
  あとは日本のライブのための
  曲を作ったり。

  日本ではライブが多くてほとんど何も出来ないので、
  ライブ以外の事をニューヨークでやってます。


ネ:日本は歌う場所で
  ニューヨークは休む場所ですか。


友:そう、半分半分でやってるから。
  日本にいる時間はライブしか出来ないけど、
  ニューヨークでは時間がたっぷりあって
  ゆっくりしています。
  家の近くにリンカーン・センターとか
  カーネギー・ホールとかがあるんで、
  オペラ聴いたりコンサートに行ってます。


ネ:なるほど。……


幸:…そう言えば!!
  ネオン来たミュージシャンが、
  「友部さんは仲間が機動隊に
   連れて行かれそになった時に
   一人で立ち向かったんだ」
  っていってましたよ。


友:なんの話ししてるんだよ笑。
  そんなことしてないよ笑。


ネ:何してたんですか。


友:そのミュージシャンが言ってたのは
  きっと名古屋の話かな。


ネ:名古屋に住んでいたんですか?


友:そう、高校は名古屋だった。
  高校を卒業して名古屋の道端で歌っていたら
  僕が歌っている姿を見て
  当時新宿ではやってたフォークゲリラと
  勘違いしたのか同一視したのか
  大学生や新左翼系の学生が
  わーと集まってきてすごかったの。

  ギターを持った若者や、全然関係ない野次馬もいて、
  5000人くらい集まってしまった。


ネ:すごい。。。


友:当時の僕には
  フォークゲリラについての知識もなかったし、
  誰かと戦うつもりもなかったよ。
  俺の頭のなかには、どっちかというと
  ボブ・ディランが好きということしか頭に無かったから。
  昔のミュージシャンがやっていたことを
  真似していただけだった。


ネ:うんうん。


友:後はウッディー・ガスリーとか。
  ああいうアメリカのボブ・ディランが
  影響受けた音楽が好きだった。
  もっと昔の、労働者運動の頃とか
  不況時代の音楽とか、ブルースもね。

  その頃のミュージシャンが
  道端で歌ってたとか
  電車の中でうたったとか、
  そういうロマンチックな発想が
  ずっと僕の中にあったんだよ。


ネ:なるほど。
  その時名古屋にギターを持って集まった人は
  何をうたっていたんですか?


友:そうだね。
  僕は自分の歌をうたっていた。
  岡林信康とか早川義夫の歌を
  歌っている人もいたね。


ネ:プロテストソングを歌っている人たちも
  いたんですね。

  そのあとに名古屋から東京に
  移り住んだんですか?


友:その後は大阪に行ったの。
  大阪の帝塚山というところにしばらく住んでいて、
  そこを拠点にしてあちこち歌いに行ってた。


ネ:僕の生まれは大阪の天王寺なんです。


友:そうなんだね。
  天王寺にもよく行ってたよ。
  駅では歌ってないんだけど
  駅の近くにビルがあって
  糸川燿史さんという写真家の人がシナリオを書いて
  そこで芝居をやった時に、出演したんですよ。
  芝居の前日に一気に曲を書いて。
  その時に出来た歌が『大阪にやってきた』。


ネ:どんな芝居だったんですか。


友:芝居の内容はわすれちゃったな。


ネ:アングラ芝居ですか?


友:もちろんアングラ笑。

つづく

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