長野市民日記-096
更新日:2014年06月21日|書いた人:【連載】長野市民日記
長野市民日記96 2014年6月20日(金)
今日、弟と通話した。
一ヶ月に一度は弟のヒロノブと電話で話をする。ヒロノブは隣のS市で公務員をしている。去年結婚してもうすぐ子供も生まれる予定だ。
いつものように、死んだ母親のようなことを言っている。
「兄貴さ、寝る時ハラひやすなよ。次の日、ゲリになるか風邪ひくかするから」
私はいつものように「ああ」と一言。
「バカボンのパパみたいなハラマキしてれば大丈夫だからさ」
兄思いのヤツである。
だがヤツにも会心のシュミがあった。
女装だった。しかも女子中学生の制服を着る。もちろん嫁にはナイショで。
「路上では絶対に着るなよ!」兄として忠告する。
弟は凛とした声で「大丈夫、みんなで公民館貸し切って楽しむだけだから」と言った。