井出マサヒコのイベントレポートブログ『安曇野からネオンを込めて⑤』
松川村にお住まいの井出マサヒコさんによる、イベントレポート第5弾。
先日、80回目(!)を迎えた月一回恒例のオープンマイクイベント「名なしの0」について書いてくれました。
以下に掲載します。
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2014/6/27(金)
「名もなきオープンマイク 名なしの0(ぜろ)vol.80」
2ヶ月振りの参加、いつものように、オープンマイク開始時間ギリギリで、ネオンホールに到着しましたが、会場内は大勢のお客さんで賑わってました。
かつてない集客をもたらしたのは、3番目に登場したスペシャルゲスト、マジシャンのナガセさんのステージです。ステージセッティング、音響、そして衣装をバッチリ決めて繰り広げるマジックは圧巻でした。トランプや水芸、鳩はもちろんウサギまで登場し会場を沸かせ、最後は腹話術まで披露してくれました。
2番目にステージに上がった「カレンとカリン」の二人はナガセさんの娘さんとお孫さんで、とても素敵なチェロの演奏を披露してくれました。
初めて拝見する方々もステージに上がります。
トップを飾ったアオヤギさんは、話題のあの映画の主題歌を英語の歌詞で歌います。男性が歌うというギャップも良かったです。レリゴ~!
7番目に登場された詩集も出されているというマヨさんの詩の朗読は、静寂で優しい語りが印象的でした。
佐久市を拠点に活躍中のお笑い芸人ワライヤさんの、ツボを押さえた取り調べコントと「未練」という題の詩の朗読が会場の笑いと和みを誘います。
今回は、ギターの演奏をメインでループステーション(多重録音での音楽表現)を披露された音楽家の嶋崎さん。会場は静かに温かく聴き入りました。
「梅肉」という芸名で落語スタイルにて登場した中牧こ~さん。フリートークメインでしたが、話が上手すぎて面白かったです。
主催者のGOKUさんは、このところ考えるという「アシタ・シヌ」など命をキーワードにした詩を披露、会場内も一緒に考えた時間でした。
中川よしのさんは、アンプに機材を仕掛け会場内に擬音を放ちながら、切り裂くような短編小説を、会場を背にして朗読、とてもインパクトがありました。
自分(イデ)は、イベントレポートを掲載してもらうまでの経緯をテキストにして朗読、あとグテグテの弾き語りに付き合ってもらいました。
音楽をかけて即興のセリフと演技を披露した、みさきさんの存在感は、美しさと力強さを感じます。
いつもは詩を披露される田原さんですが今回は、7月19・20日とネオンホールで行われるイベント「スーパーネオンホール2014 夏」の出演告知、ユニット「大人のリゾート鉄道」として19日に出演されます。
朗読劇として鑑賞した、羽八夏さんの表現は、言葉の組み合わせのセンスが良く、とこがで社会的なメッセージも感じたステージでした。
そして飛び入り枠が、始まります。
フジゲンのフェンダーギターを御披露目してくれた哲郎さん。そのまま嶋崎さんとセッションをされました。GOKUさんの言葉曰く、音楽で対話している感覚が格好良かったです。
最近、役者もさることながら、鍵盤奏者でもあるという事をネオンホールホームページ内で目にした鈴木大地さんが、ピアノ演奏を披露してくれました。とても高級感がある演奏に引き込まれました。
今回のオープンマイク鑑賞の感想をMiss(まだこの日は)ヒカリさんがされました。嶋崎さんの演奏鑑賞と、自身が経験された演劇関係とが繋がった話は、音楽や表現への敬意を感じました。
大トリは、スペシャル企画、短編映画「最後の晩餐」の上映でした。じわりじわりと追いつめられていくサイコムービー。終盤に差し掛かり、ハラハラした展開から一気に突き落とされる感覚で鑑賞しました。映画製作の舞台裏や大変さを感じた作品監督の原さんのお話しも含めて、貴重な時間の流れでした。
告知枠からは、8月3日(日)に開催されるネオンホール短編劇場の事を、鈴木さんとアコさんの演劇ユニット「シシとムー」から紹介がありました。
気が付けば、あっという間の4時間弱。
まさに「祝祭な80回目だった。」と主催者GOKUさんが、言葉を残した夜は更けていきます。