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「ハムレット?」リレーインタビュー④ -永高英雄さん-

更新日:2014年08月20日|書いた人:小川哲郎ネオンプロデュース演劇2014「ハムレット」

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松本には、劇団主導の演劇祭や演劇連合会があったりして、演劇のシーンといえるよう動きや横のつながりを感じます。
演劇連合会の会長さん、永高さんにお話をお聞きしました!

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哲:演劇連合って、(いつごろ)どんなきっかけでうまれたんですか? 長野っていうかネオンホールの周辺には、そういう組織立った感じの横のつながりってなくて。。


永:まつもと演劇連合会の歴史は結構古くて、昭和62年に始まった「松本現代演劇フェスティバル」の地元劇団協力組織として原型ができたんです。それで、この演劇フェスティバルが、全9回で終了してしまった。そこで、その後、演劇祭を実施する主催組織として「松本アマチュア劇団連合会」が発足しました。その後「まつもと劇団連合会」と名称を変え、現在に至っているというわけです。もちろん今でも「まつもと演劇祭」の主催団体です。また演劇活動への理解と普及を目的とした「ぴかぴか芝居塾」も主催して、今年で12期となりました。


哲:かなり歴史がありますね…! 松本市の、演劇の歴史を反映しているんですね。

「ぴかぴか芝居塾」は具体的には、どんなことをされてるんですか?


永:ぴかぴか芝居塾はですねえ、今から12年前に始まったんですが、その原因となることが起きたんですよ。 それは、劇団数の減少です。兎角劇団と言うのは、ある一定の年数続くと劇団員が櫛の歯が欠けるようにいなくなるんです。ことに女優さんは、結婚、出産なんかで10年はしばいどころじゃなくなる。で、松本周辺の劇団もご多分にもれずで、あっと言う間に劇団関係者が減ってしまった。そこで、なんとか掘り起こしを行うべく、市民に向けてワークショップ形式で演劇に目を向けてもらえるように、手弁当で始めたんです。これがはじまり。今では、ぴかぴか出身者の方が多い位になってきました。 内容は徹底していて、とにかく「楽しんでもらう」事が全て。ゲームやミニ脚本やらを6日間やって、最終日は、照明や音響もセットしての発表会で終わる。今では、俳優コースとして、さらに1ヶ月の追加コースも作り、より深く体験してもらえるようにしています。


哲:なるほど、 劇団に入ることが演劇の入り口だとしたら、だんだん、難しくなってきているかもしれませんね。きっと時代も関係しているんだと思います、、

間口を広げなきゃ、というのは、ネオンホールを運営していてよく思います。

じつは、ナノグラフィカのたまさんが始めた、この西村さんを招いての創作演劇の企画、今回で9回目になるんですが、結果的にネオンホールにとって間口をすごく広げているんです。なかなか知り合えなかっただろうな、という人と知り合えて、しかも一緒に演劇を創るという経験はとても尊く感じてます。

ただ企画を続けていく上では、同じことをやっても先細ってしまうので…というようなこともあり、今回は年齢制限を求めて若ものがハムレットに挑んでいます。

永高さんは、これまでの演劇経験の中で、 シェイクスピアをやったことはありますか?


永:演劇を始めて極初期に練習としてやったことはありますね。あと「ヘンリー5世」とかの長ゼリフをやったりとかです。 古典を現代的にやることの面白さは、わかりますね。いつかチャレンジしてみたい。


哲:シェイクスピアの長ゼリフ! とっても魅力的ですよね…!

この「ハムレット?」を観て受けとる印象が現代的かどうか、自分にはわからないというか観た人にゆだねたいと思ってたりもしますですが、 西村さんの稽古をみてて、芝居を作っていく方法っていろいろあるんだなと、勉強させてもらってます。 とにかく若者のエネルギーというか、「若さ」の魅力に沢山触れている気がしています。

大変なことも多いですが、イイ経験というか、楽しい体験を重ねていきたいですね!

ありがとうございます、 良かったら、最後に何か一言頂けますか?


永:僕は、地方の演劇事情は岐路にあると思ってます。おおきく分けると二方向。盛大な市民参加型と極小規模なマニアック型。どっちがどうってわけではないけど地域の演劇が中央に対して、今までの模倣やら、憧れから脱していく必要を感じます。プラスご当地芝居ではなく、そこでやってる意味が欲しい。 デジタル時代だからこそ、アナログ文化の極北とも言える演劇が再注目される時代がすぐそこにきてると思ってます。


哲:なるほど、、 そうですね、模索しがいもありますよね。 個人的には、マニアックだけど開けていく、そんな感じに憧れます!

どうもありがとうございます! これからも、よろしくお願いします。
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ネオンホールプロデュース 演劇公演2014 vol.2
「ハムレット?」
原作:シェイクスピア
翻案/構成/演出:西村和宏

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25歳以下の長野の若者と香川県四国学院大学の演劇コースの学生16人が
真夏のネオンホールで古典の代名詞「ハムレット」に挑みます。
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