長野市民日記-111
更新日:2014年11月21日|書いた人:【連載】長野市民日記
長野市民日記111 2014年11月20日(木)
今日、友人のS君と焼肉を食べた。
S君は二児の父、すし職人なのである。中学生時代S君は“番長”だった。当時、もやしだった私は彼によく助けてもらった。
ゲーセンで大好きなプヨプヨをして遊んでいるとよく不良にからまれた。バカ校の生徒と思われる男達が三人ほどよってきていう。
「お金貸してくれない?」
拒否したらグーでパンチされる予感。
顔をふせつつブレザーの胸ポケットからポケベルをとりだし、五の番号を押す。
“我、ゲーセンにて危機、加勢求む”S君へのSOS短縮番号だった。
うつむきただただ沈黙していると、不良の一人に胸ぐらをつかまれた。
「早く五百円玉出しな」
その時、店のトビラが開きS君が猛然とやってきた。その手には木刀、そして一喝。
「うせろブタども!!」これで不良達は退散。
二人でプヨプヨを楽しんだのだった。