長野市民日記-113
更新日:2014年12月12日|書いた人:【連載】長野市民日記
長野市民日記113 2014年12月10日(水)
今日、小説を書いた。
午前7時、スティックシュガーを5本入れ、ミルクで白くなったコーヒーをズズと飲む。
“よし”と思い、鉛筆を走らせる。
「私はアナタみたいな恵まれない環境で生まれ育った下層階級の中学生をいじめるのが大好きなの!さあココをナメな!」
原稿用紙が鉛色にうまっていく。昨夜から徹夜で書いている官能小説が一番のぬれ場にさしかかっていた。
「やめて!やめてよ女王様!ボクもう、もう、あっ、あっ、あ〜!イク〜!」
数週間ぶりの童貞エロ妄想スパークが脳内をかけめぐっているのが分かった。次の原稿用紙に手をのばしかけたその時、
“なお君、学校へ行く時間よ”部屋の外でママの呼ぶ声。社会復帰するための訓練所へ行く時間だった。
“うん、今行くよママ”原稿の束を押し入れにつっ込み、部屋をでた。