長野市民日記-123
更新日:2015年03月21日|書いた人:【連載】長野市民日記
長野市民日記123 2015年3月20日(金)
今日、アップルパイを作った。
僕の作るアップルパイ。死んだおばあちゃん直伝の味。アメリカみたいでしょ?
「ふん、ふん、よいしょ!」
パイのきじからこねる。こねまくる。
こねくりまわしながら思った。
“自分はいったい誰のためにアップルパイを作っているのか?”
無論自分のためだ。自分で大量に食べたいので休日を使ってこのような行為をしているのだ。僕の僕による僕のためのパイ作り。
だが、“それってどうなの?”つづけて思ってしまった。
死んだおばあちゃんは、もちろん自分でも食べるが家族や友人のためにパイを作った。
その人たちがよろこぶからだ。
“なんか自分のためだけだとつまらん”
オーブンでパイを焼きながら会社の先輩(男)に電話した。「先輩!僕の作ったパイ食べてください!」一時間後、先輩が家に来た。