長野市民日記-129
更新日:2015年05月21日|書いた人:【連載】長野市民日記
長野市民日記129 2015年5月20日(水)
自分が病気であることを認識した。
ずばり“恋”の病であることを認識した。
食欲がなく、ため息ばかりが出る。
恋の対象は同じ演劇部の後輩Pちゃん。この四月に入学して来た一年生。
Pちゃん。かわいいのである。
こうなってしまったのも劇のせいだ。
先週、演劇部の春公演があった。サイコホラーもの。殺人鬼に殺されるバカップル。
バカップルの役をPちゃんと私で演じた。
「はいマー君(役名)、手作りのチョコタルト。はい“あ〜ん”して」
「え〜はずかしいよ〜。でもせっかくだから“あ〜ん”」
(この直後、チェーンソーでやられる)
劇は時に仮想と現実をつなげてしまう。劇が終わったのに彼女のことが好き。
「こうなったら。こうなったらPちゃんと本当のカップルになるしかない!」
私はPちゃんに告白することにした。