長野市民日記-140
更新日:2015年09月12日|書いた人:【連載】長野市民日記
長野市民日記140 2015年9月10日(木)
今日、雨で仕事が休みになった。
私の仕事は野良仕事。雨の日=休日。
こんな日は友達に電子メールを送るのだ。
「カッちゃん元気?僕はガチで元気。
さてベトナムの暮しはどうかや?」
幼なじみのカッちゃん。今、ベトナムの首都ハノイに住んでいる。すぐ返信がきた。
“イヤ〜なれたね。バイクの多さにも。激辛か激甘の料理にも。前を歩く水牛にも”
カッちゃんは小説家。しかも恋愛小説家。
彼は今ベトナムを舞台にした作品に取り組んでいる。「どう?執筆すすんでる?」私は彼にきいた。
“ぜんぜんダメ!ぜんぜん書けない!”
なぜ?今まで無い事態である。
彼は恋をしていた。恋愛小説家自身が恋をしていた。地元のカフェにいた女子。フィフィーという名のベトナム人女子に。
“俺絶対フィフィーと結婚する!”
小説どころじゃないのであった。
西澤尚紘