長野市民日記-142
更新日:2015年10月02日|書いた人:【連載】長野市民日記
長野市民日記142 2015年9月30日(水)
今日、ナシとりをした。
実家がナシ農家なのでその手伝いをした。
豊水(ホウスイ)という種類のナシを木からもぐ。ブチブチもぐ。
すぐに手カゴが一杯になり重くなるが苦にならない。これを農協に出荷すればお金が入ってくるのだから苦にならない。
“お金ゲットしたら長グツ買おっと!”
農村では革靴よりもスニーカーよりも長グツが重要なのだ。
ナシを手かごから出荷用コンテナに移しているとひづめの音が近づいて来た。兄だ。ペットのロバに乗った兄のマサルが来たのだ。
じつは兄は村長。今日は村議会があった。
その兄、畑の入口でロバを降りこっちにダッシュして来た。そして言った。
「可決したど!」
可決したのである。村議会で村立の動物園を作るという兄の案が可決したのである。
兄は喜びそしてナシをとりはじめた。
西澤尚紘