長野市民日記-163
更新日:2016年05月01日|書いた人:【連載】長野市民日記
長野市民日記163 2016年4月30日(土)
今日、遺跡発掘の仕事をした。
野外で仕事をするにあたり玄関で長グツをはく。トテトテという足音が背後にせまる。
「ニャ〜」ネコだ。ペットのネコ。
ネコのネコ丸に見送られる僕。
「行ってくるぜベイビー」一声かけて出た。
向かった先は近所の発掘現場。今日も元気に発掘作業である。
「ふんふん!」縄文時代のタテ穴式住居あとを掘る。手もちスコップで掘る。
そしてけずる。手もち両刃でけずる。土をガリガリする感じがグッド。
“ガチッ”何かが両刃にひっかかった。
「ぬわっ!矢じりだー!」黒曜石で作られた矢じりが出土。テンションが上がる。
矢じりを遺物用ビニール袋に入れていると「小休止してくださーい」とのお知らせ。
立ちあがって他の作業員さんと話をする。
「縄文人って何食べてたんですかね?」
「イノシシじゃね?」そんな遺跡での会話。
西澤尚紘