長野市民日記-169
更新日:2016年07月01日|書いた人:【連載】長野市民日記
長野市民日記169 2016年6月30日(木)
今日、娘と会った。
暑い。暑すぎる。夏の日ざしはキツイ。
「ガ、ガリガリ君ソーダ味が食べたい」
一人でリヤカーを引きながらつぶやく私。
古紙回収の仕事である。
古紙回収業者にわたすためのダンボールや古新聞を街中から集める。リヤカーが一台まるまる回収物でいっぱいになったら千円もらえる手はず。
「ふあっ!ふあっ!」坂道を登る。気合の声を発しながら登る。
Tシャツが汗でビショビショだ。
善光寺へと続く坂道の途中、一軒の民家に立ちよった。玄関のチャイムを鳴らす。
“ガチャリ”扉が開いた。
「パパ〜!」娘のモエ(二才)が出て来た。
娘とは諸事情(離婚)により別々の暮らし。
モエが私の太ももにしがみついて離さない。
「ほらアメだよ。なめるかい?」
「うん!なめる〜!」娘が元気でよかった。
西澤尚紘