長野市民日記 241
更新日:2018年07月01日|書いた人:【連載】長野市民日記
今日、草取りの仕事をした。
自営業便利屋のボク。いつもの依頼主の家にていつもの草取りの仕事。
目の前の庭は広い。依頼主の老夫婦はお金持ちなのだ。
ぐんぐん伸びてきた雑草を手で抜く。
「暑い中、いつもご苦労様ね」依頼主のPさん(男・推定70才)が声をかけてくれた。
「どうもっす」立ち上がって挨拶する。
(この家には自分の都合がよい日時に出向いて勝手に庭の草をとる契約になっている)
そしたらPさんが言った。
「実はね、妻が昨日亡くなったんだ」
「え、そうなんですか?」
奥様が病気がちだったのは知っていたが亡くなるとは…。
「私も一人になってしまったわけだけど、これからもよろしくね」「承知しました」
おくやみの言葉をPさんに言ってまた草をとりはじめるボク。庭が静かに感じた。