井出マサヒコのイベントレポートブログ『安曇野からネオンを込めて①』
突然ですが、
松川村にお住まいの井出マサヒコさんから、熱心なイベントレポートが届きました。
イベントは、先日行われた日香里ちゃん主催イベントです。
以下に掲載します。
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2014/2/11(火)
「日香里presents おいしいネオンホール」
彼女に初めて会った日は2012年の5月、インターネットでオープンマイクイベント「ななしの0」を知り、初めて出向いたネオンホールでした。ほかの方が書かれた詩の朗読を進められステージで朗読する凛とした彼女にどこかオーラを感じ、後に演劇役者をされている事を知ります。それが元で彼女も出演された「邪宗門」や「犬神」の圧巻な演劇を鑑賞し感銘を受けました。
そんな日香里さんの企画するライブイベント「おいしいネオンホール」に今回お邪魔しました。
時がたつにつれ、ネオンホールへの関心が高まる中、ずっと気になっていたアーティストが集結されているイベントという事で楽しみにしていた日です。
イベント当日開演前には、ネオンホール内は、大勢のお客さんが来られていました。日香里さんの人柄を感じます。普段よりも若干トーンアップされているところが初々しい日香里さんの開演コメントでライブがスタートされました。
トップは、エイトヤマザキさんです。喜怒哀楽な日常を暖かく歌い上げ、そこに心地よくギターの音色が絡み合います。以前、松本市で広い会場内を包み込む音響環境で鑑賞した時とは違い、今回はステージ間近での鑑賞で、生の弾き語りが身体に響き鳥肌が立ちました。混雑しているホール内を気配りされているエイトさんのMCも気持ちを暖かくしてくれます。日香里さんからの課題「おいしい」をテーマにした楽曲では大事な人といただく料理が美味しいという発想から生まれた新曲を披露されました。エイトさんの弾き語りを聴き、涙する方もおられたとの事を後で知りましたが、40歳を越えた自分も、よし頑張ろう! と背中を押してもらえたステージでした。
今回雑貨屋兼ケータリング屋「ロジェ・ア・ターブル」さんがフードを提供されてました。1月のオープンマイクにて日香里さんがステージ上で、「100円のプリンをたくさん食べるより10,000円のプリンを味わって食べる事が美味しい実感です!」と話してくれましたが、提供された美味しい料理は、財布にも優しいリーズナブル。出演されるアーティストをコンセプトされたというフードの数々の中、もつ煮とエリンギの天むすに煮大根をおいしくいただきました。
ジ・オーパーツのパフォーマンスがノイズと共に始まりました。様々で互い違いなリズムとサウンドが縦横無尽に響き歌詞へと繋がっていきます。20年以上前のバンドブーム世代には、本来持っていないリズム感が襲いかかってきます。一瞬毒を喰らったかのように身体が膠着しましたが、すぐにその世界観へと覚醒されていきます。いわゆる次世代サウンドで自分には縁の無い音だと思い込んでいたのかもしれませんが、このライブを体感して新たな音楽への興味が広がりました。「おいしい」をテーマにした楽曲では新曲を披露されましたが、「おいしいだけで満足かい?」というワンフレーズがしばらく自分の脳内を支配していました。
ステージセッティングに関心を持ち観察してましたが、仕事とはいっても、その手際良さに感心します。会場内は出演交代間も賑やかで、フードやドリンク提供も好調のようでした。
演劇「邪宗門」出演や、そのホームページの写真紹介での記憶がよみがえる女性なのですが、今回シンガーとして初めて鑑賞する井原羽八夏さんのステージが、グッとくるピアノ演奏からスタートします。とてもポップなピアノ演奏に自分も心踊ります。そこに優しい歌声が同じようにテンポよく駆け抜けていき、その流れでおいしい課題曲はカバー曲を披露されました。気持ちいいサウンド、そして日常生活の中に不思議な歌詞の要素が加わり心地よく身体と心をほぐしてくれます。MCでは、日香里さんとの出逢いから今までのエピソードを話してくれました。とても和んで華やかなステージを堪能しました。
実際クラブに出向いた事はないのですが、こうちゃんことDJ Jazz catchさんの選曲は、テレビやラジオで聴くクラブミュージックから、往年の洋楽ヒットが巧みに交差して出演交代の間の場を盛り上げます。こうちゃんも自分が初めてネオンホールに行ったとき途中入場されて、役者魂を感じる朗読劇を披露されました。音源をコンパクトなDJ卓で操る姿と、他のイベントで役作りしたと聞いた金髪がマッチして格好良かったです。
トリの前川エクスプロージョンのライブが開演します。ジ・オーパーツ同様、以前から気になっていたバンドですが、度々ネオンホールのホームページ内で拝見する存在感が、尖ったイメージを抱いていたため勝手に自分が緊急していました。が、あっという間にその緊急をぶっ飛ばしてくれます。間違いない、文句なしのrock'n'rollがイカ天世代の自分を熱くさせます。そこにホップな軽快感とファンクな爽快感のグルーヴが追い討ちをかけてきます。そうかといって懐かしさは感じない新鮮なサウンド。ライブレポートを残したくてメモを取っていたが止めて、どの曲がおいしい課題曲か分からないまま、ただ本能に身を寄せて観戦しました。次回は是非スタンディングでの観戦もしたいです。
普段、オープンマイクイベントや演劇では見せない感極まった表情が、こちらも心打たれる日香里さんの終演挨拶でした。2月11日、誕生日を迎えた日香里さんにどこからともなく「happy birthday」をどなたか口ずさみ、そのまま大合唱に変わり終始高揚感に包まれたステージは幕を下ろします。
今回このライブイベントで初めて出演アーティストを鑑賞された方々が自分も含めて大勢おられた雰囲気がありましたが、どの方もそれぞれに満たされた気分になられたイベントという想いを感じ、出演されたアーティストのライブをまた鑑賞できればとの願いを抱きながら帰宅しました。
申し遅れました。自分は、オープンマイクイベント「ななしの0」をメインに約月1回、北安曇郡松川村からネオンホールに出没する一般人、井出マサヒコと申します。イベントレポートを通じて、よりネオンホールと関われたら幸いです。皆様の前に出没した際は、何かとよろしくお願いします。