長野市民日記-184
更新日:2016年12月04日|書いた人:【連載】長野市民日記
長野市民日記184 2016年11月30日(水)
今日、イノシシ狩りに行った。
ボクは普段イノシシを狩ったりしない。本日の猟は友達に同行したもの。
友達のアッキー(男・三四才)は炭焼き職人かつ猟師。日本むかし話的職業人。
「イノシシの死体運ぶの手伝ってくれ!」
昨夜電話で依頼されたのだ。
山中、ケモノ道を歩く。
“ザシュザシュ”山刀で笹を払いながら進むアッキーを追いかけるボク。
アッキーの背に何か長いモノが背負われている。槍だ。手製の槍。あれで罠にかかったイノシシを刺すのだ。
「今夜はうんまい肉食わしてやんよ!」
ワイルドな発言をする彼。
十五メートル先の箱罠から音がする。彼はイノシシがかかったと判断。槍を手に近づく。
「こりゃだめだ〜」結論、猟は失敗した。
中にいたのはウリ坊。イノシシの子供。
ウリ坊は刺せない。ゆえに逃がした。
西澤尚紘