稲田英資 センチメンタル冗長ブログ「大人になれば」第61回
■中川よしのプロフィール
長野シティに生息する41歳。双極性障害で精神科病棟に入院経験アリ。
現在、症状は安定している。病気がら、自問自答することが多かった。
生きている意味は? とか、自分の存在価値は? とか。ってアホみたい。
でも、それを探すために小説を書いてるのかもね! 答えはいらないけど。
長野市民日記189 2017年1月20日(金)
今日、雪かきをした。
便利屋のボク。雪が積もった日は仕事で雪かきをする。
本日、目覚めると積雪三十センチ。契約をしているお寺へ行き雪かき。
「いや〜ホントいつもありがと〜」
本堂前の雪をかいていると住職(男・七〇才)がそばに来て声をかけてくれた。
「今度キャバクラ連れてってあげるね」
貧乏なボクに対して刺激的な発言。
「いえ、仕事させてもらえるだけでありがたいです。気は使わないでください」
マジメな人間をよそおうボク。
便利屋は他人の私的な空間(庭など)で活動する存在。マジメ君だと思われていた方が良いと思う。ゆえにそう答えた。
三時間半かけて雪かき終了。住職が五千円くれた。寺の門を出たところで思った。
「もらったお金でキャバクラいこっと!」
結局そこにお金を使うのであった。
西澤尚紘
■中川よしのプロフィール
長野シティに生息する41歳。双極性障害で精神科病棟に入院経験あり。
現在は症状は安定している。病気がら、自問自答することが多かった。
生きている意味は? とか、自分の存在価値は? とか。ってバカみたい。
でも、それを探すために小説を書いてるのかもね! 答えはいらねえけど。
長野市民日記188 2017年1月10日(火)
今日、同級会に行った。
中学校の同級会。善光寺近くのレストランを貸しきっての会。二〇名出席した。
「やあ!ひさしぶり!」
広崎チカ(二四才)に声をかけられた。
チカちゃんは相変わらず明るい。
そしてカワイー。昔も今もカワイー。
「ち、ちす」挨拶するボク。
「ねえねえ今何してるの?仕事は?」
質問された。質問されたから答えた。
「動物園の飼育員をしている」
「えー!マジでー!?」期待していた反応。
昔、ウサギを飼っていた彼女ならボクの職業に興味をもってくれると期待していた。
どういう動物を飼育しているのかという話になる。
「アルパカを飼育している」
「アルパカ!?超かわいいのじゃん!」
「チカちゃんの方がカワイーと思う」
ボクは彼女にそう言った。
西澤尚紘
■中川よしのプロフィール
長野シティに在住する41歳。双極性障害で精神科病棟に入院経験あり。
現在は症状は安定している。病気がら、自問自答することが多かった。
生きている意味は? とか、自分の存在価値は? とか。ってバカみたい。
でも、それを探すために小説を書いてるのかもね! 答えはいらないけど。
■中川よしのプロフィール
長野シティに在住する41歳。双極性障害で精神科病棟に入院経験あり。
現在は症状は安定している。病気がら、自問自答することが多かった。
生きている意味は? とか、自分の存在価値は? とか。ってバカみたい。
今節のテーマのモチーフは向井秀徳さんの『自問自答』という曲です。
長野市民日記187 2016年12月30日(金)
今日、餅つきをした。
ボクが暮らしている施設ではいつもこの時期、餅つきをする。ウスとキネを使って。
ぺったんこ、ぺったんこってする。
施設の娯楽室。職員さんとキネを振り上げているとタロさん(男・五二才リハビリ中)がそばに来た。
「うわ〜!おもちついてる〜!」
タロさんと餅をつく。二人で一緒にキネを持って。職員さんがこねてくれて。
「せいっ!」 “こね” 「やあっ!」 “こね” 「とおっ!」 “こね” 「ふんっ!」 “こね” 「よいしょ!」
気合の声をかけながら餅をつくタロさん。
三〇分後完成。「おもちでけたっ!」
ひたいに汗を浮かべて喜ぶ。
つきあがった餅を施設の神棚にそなえるために丸っこくする。鏡餅を二つ作った。
そして残った餅をおしるこにして昼食。
「おいひ〜!」タロさん喜んで食べた。
西澤尚紘
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