ネバメン君の「穴掘りインタビュー」ファイル-2
今月号(4月)のネオントークの対談コーナーで
見事に紙面デビューした「ネバメン君」。
ネオントークではinco.、bubblesweetのドラマーでおなじみ「なかじ氏」に
突撃しています。
webでは予告通り、
“今世紀、最初で最後のムーディスト”「最鋭輝」さんの
「《GS感》とは?」についてのお話が続きます。
ネバメン君の穴掘りインタビュー ファイル-2
ゲスト◎最鋭輝(motoki)さん
●前回の対談をまだ読んでいないかたは、こちらから
登場人物:ネバメン君(以下 ネ)最鋭輝(motoki)さん(以下 最)
ネ:GS感のコアはなんなんでしょうか?
最:やっぱり洋楽ですね。当時はそれがお洒落だったんですよ。
みんなBeatlesが好きだったし、もっとR&B色が強くなっていったりしてね。
ザ・ゴールデン・カップスの『長い髪の少女』なんかはかなり
R&B色が強いですよね。
ネ:あとGSと言えば失神ですよね。
やはり失神は日本のGSでは重要なタームなんですか?
最:重要ですねー。オックスの赤松愛さんとか。
でもね、本当はファンが、ファンが失神するもんなんですよ。
オックスはそうだったんですよ。幕が開いた瞬間にファンが失神していたんですよ。
ネ:今は、お客さんがライブを見て失神するような
狂気的な感じはあまりないですよね。
最:あれに近いのはやっぱりX(エックス)でしょうね。
ネ:なるほど。ヘビーGS。
最:そう。メタルGS、ビジュアルGSといいますか。
ネ:ジャニーズGSってもあるんですよね?
最:そうそう、僕はジャニーズGSがすきなんですよね。
フォーリーブス、ジャニーズJrスペシャルね。
当時の郷ひろみさんとか、あとそのバックで踊っていた人達が好きで、
その辺の人達に結構影響されていますね。
要は、歌謡曲なんですよね。
今日の1曲目に歌った『今夜は僕のものになれ』はそういうのりのものですね。
ネ:僕も歌謡曲の要素が好きで、ライブハウスに来たら
歌が聞きたいと思います。
覚えられる歌、口で持って帰るような。
最:そうですね、すっと口ずさめる歌が聞けたら嬉しいですね。
僕なんか、そんなギター上手くないから、メロディーだったり
単語がわかりやすくて、どこか引っかかるところが生まれるような、
そんなことを意識しています。
最近は、とくに曲の長さを意識して作るようにしてますね。
GS時代もみんなそうで、どんだけ長くても3 分半なんですよ。
それを意識するようになりました。
ネ:なるほど。僕も曲を作っているんですが、
昔は重くて8分もあるような曲を作ってました(笑)。
最:いや、それもありなんですよ(笑)。
『三日月に腰掛けて』なんかは7分くらいあったんですが、
でもいやーなんか違うだろと思って。
もう少し絞って曲を作り上げていかなきゃってね。
ネ:なるほど〜。ところで、今後CAROはどのように
すすんでいくのでしょうか?
最:CAROはですね、ベンチャービジネスなので化けるか化けないかは賭けです。
呼ばれたらもちろんワンマンで行くだけの準備はいつもしています。
でも、最鋭輝のソロと「らいむらいと」の活動はしっかり続けつつね。
同い年のかけがえのない相方がいるって言うのは、
僕にとってすごく心強いですよね。
彼もそう思っている内 はやっていきたいです。
ネ:ふむふむ。
最:あと、僕たちエロフォー(アラフォー)になったんですよ(笑)、
要は前厄になったんですよ。
で、ついこないだ僕たちの尊敬する「厄年ブラザーズ」を継承したんですよね、
三年間。
ネ:(笑)。受け継いでいるんですね。
最:でね、CAROの裏の顔は実は「厄年ブラザーズ」だったとうのが
話のオチになるんじゃないでしょうか(笑)。
厄年を乗り切れ!って感じで。
ネ:ネオンの清水さんも厄年ですよね。
最:そうそう、同い年だからね。CAROは厄年が終わっても
ずっとやりますよ、いいスタンスで続けたいです。
ネ:それはどんなかんじなのでしょう?
最:例えば、高校生の時にフォークソングの分厚い辞典を開いて、
友達とあーでもないこーでもないって
歌を覚えていったあの気持ちを持っていられるんですよ。
二人で曲を作って、ハモリを何回も練習してね。
高校生時代の歌に対する思いに戻れるんですよ。
ネ:やっとコードのFが抑えられるようになって、
じゃかじゃか曲を歌い始めたあのころですね。
最:そうそう、そのじゃかじゃかで『あの素晴らしい愛をもう一度』
を歌ってみた、あの気持がCAROにはあるんですよ。
ネ:今後のCAROの活動に期待しています。ありがとうございました!
最:ありがとうございました!お疲れ様です!
《完》