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長野市民日記162 2016年4月20日(水)
今日、部屋の片付けをした。
部屋の片付けと言っても僕の部屋ではない。兄貴のよしお(三二才)の部屋。
昨夜たのまれたのである。
「オレ、旅芸人になる!だからオレの部屋の片付けを手伝ってくれ!」
え?どゆこと?兄貴はかぎり無くひきこもりに近いフリーターじゃん?村人Aじゃん?
「たのむよ〜!!」兄貴は本気だ。よしおジプシー化計画実行のため彼の部屋に入る。
『週刊少年ジャンプ』の地層があった。八畳の部屋を十年分の『週刊少年ジャンプ』が占領している。
「にひ〜」笑っている兄貴。笑っている場合ではないのである。
五時間かけて『ジャンプ』をヒモでたばね、玄関の前に積み上げた。
キレイになった部屋を見てよしおが言った。
「これでギターの練習ができる!旅芸人になるための!」どこまでも本気なのだった。
西澤尚紘

長野市民日記161 2016年4月10日(日)
今日、お花見をした。
須坂の臥龍公園に桜を見に行った。彼女のアサちゃん(二〇才)と二人で。
「うっわ〜!!超満開だ〜!!」
感嘆の声をあげるアサちゃん。さき乱れる桜を見て大コーフンの様子。
「だねっ!満開だねっ!」
僕も同じくだった。
桜並木の中をクルクル回る彼女。体を使って喜びを表現。最後にジャンプしてポーズをきめる。まるでバレリーナ。
「ブラボー」そばで拍手する。
「てへへ。ブイ!」ピースする彼女。
手をつないで歩いているとリンゴアメの屋台を発見。リンゴアメを二つ購入する。
ベンチでアメをペロペロしているとアサちゃんが言った。
「私達はなぜ存在するのでしょうか?」
「不可解だね」
二人、そこから哲学的議論を開始した。
西澤尚紘

長野市民日記160 2016年3月30日(水)
今日、長野駅に行った。
幼なじみのNちゃん(男・二二才)を見送りに行ったのだ。
Nちゃん、仕事の関係で大阪に移り住む。いつ長野に帰ってくるかわからない。
駅のホームに立つNちゃんとボク。
「ほんじゃオレ、行くわ」
「うん、たっしゃでね」
男同士のわかれのあいさつ。ハグはなく涙はなくいたってシンプル。
滅多に会えなくなると思ったので彼の顔をちゃんと見た。想起する二人の日々。
保育園ではよくつかみ合いのケンカ。
小中高ではお互いの家でゲームざんまい。
三年前からは連れ立ってソープ入店。
“友よ。私は愉快だった”
やっぱりちょっと涙が出そうになる。列車に乗り込もうとする彼。ふり返って言った。
「ああ、五月の連休に帰省するからその時ヨロピク」意外とすぐ会えそうでよかった。
西澤尚紘

長野市民日記159 2016年3月20日(日)
今日、本屋で仕事をした。
本屋で仕事といっても店頭ではない。お客さんが来たら“いらっしゃいませ〜“とかいうものではない。
O書店の奥。倉庫内で一人作業をする僕。
「その小学校の『算数六年』は一一〇冊でしょ。こっちの小学校の『理科二年』は十六冊っと」
O書店は市内のいくつかの小学校に教科書を販売する。僕の仕事は販売前の教科書を各学校別、各教科別に人数分仕分けすること。一ヶ月間限定のアルバイトだ。
「オラッー!ふんっ!」
教科書がつまったダンボール箱を持ち上げて積み上げるには気合いがいる。
本日でこの仕事二〇日目。あと十日間だ。
そしたら五万円もらえる。五万円ゲットしたら鹿児島に行くつもり。鹿児島に暮らす彼女Aちゃんに会いにいくのだ。
「まっててAちゃん」僕は作業を続けた。
西澤尚紘

長野市民日記158 2016年3月10日(木)
今日、散歩した。
日中、近所を散歩した。友達のムロさん(五〇才・アル中リハビリ中)とボク。二人で善光寺および善光寺周辺を散歩。
動物好きのムロさん。道で野良猫を発見。
「あ、ネコっちだ。カワイ〜」
しゃがんでなでる。
ボクも彼の横で猫を観察する。でも観察するだけ。病気とか持ってたらこわいから。
猫はなでられ「ゴロゴロ」とノドをならしている。悪い気はしてないらしい。
畜生とたわむれた後は善光寺さんにお参り。
二人して本堂に立ちサイ銭箱に五円玉を入れる。そして善光寺如来様にナムナムする。
「今日もお酒を飲まないでいられますように」ムロさんが本日の禁酒を祈願。
「ヘンな幻覚を見ませんように」ボクも自身の統合失調症の症状が出ないことを祈る。
お参り後はベンチで缶コーヒーを飲んだ。
良い散歩ができてよかった。
西澤尚紘
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