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長野市民日記-142

更新日:2015年10月02日|書いた人:【連載】長野市民日記


長野市民日記142 2015年9月30日(水)

 今日、ナシとりをした。
 実家がナシ農家なのでその手伝いをした。
 豊水(ホウスイ)という種類のナシを木からもぐ。ブチブチもぐ。
 すぐに手カゴが一杯になり重くなるが苦にならない。これを農協に出荷すればお金が入ってくるのだから苦にならない。
 “お金ゲットしたら長グツ買おっと!”
農村では革靴よりもスニーカーよりも長グツが重要なのだ。
 ナシを手かごから出荷用コンテナに移しているとひづめの音が近づいて来た。兄だ。ペットのロバに乗った兄のマサルが来たのだ。
 じつは兄は村長。今日は村議会があった。
 その兄、畑の入口でロバを降りこっちにダッシュして来た。そして言った。
 「可決したど!」
 可決したのである。村議会で村立の動物園を作るという兄の案が可決したのである。
 兄は喜びそしてナシをとりはじめた。

西澤尚紘

長野市民日記-141

更新日:2015年09月20日|書いた人:【連載】長野市民日記


長野市民日記141 2015年9月20日(日)

 今日、秋祭りだった。
 村の秋祭り。夜、神社はにぎやか。
 私の祭りでの役目、それはお神楽(おかぐら)の手伝い。つまり村中をまわる獅子舞の手伝いである。
 高三になった我々男衆。皆、太鼓や笛や鉦(かね)、そして獅子舞の舞を担当する。
 チャンスなのである。村の女子達にカッコイイとこを見せるチャンスなのである。
 かくいう私は獅子舞の舞を担当。
 家々をまわり舞った。次は村長の屋敷。
 「よし!サヨちゃんに男を見せるぞ!」
 サヨちゃんは村長の娘。彼女にホレてる。
 「そんで嫁に来てもらうんだ!」
 村長の家の座敷。彼女座って見てる。
 気張って舞う。舞う。舞う。そして片足を高く高く上げる見せ場!まさかの転倒〜!
 終了後、ヘコみまくる私。だがそこへ…。
 「おつかれさま。これ飲んで」
 サヨちゃんがラムネを持って来てくれた。

西澤尚紘

長野市民日記-140

更新日:2015年09月12日|書いた人:【連載】長野市民日記


長野市民日記140 2015年9月10日(木)

 今日、雨で仕事が休みになった。
 私の仕事は野良仕事。雨の日=休日。
 こんな日は友達に電子メールを送るのだ。
 「カッちゃん元気?僕はガチで元気。
  さてベトナムの暮しはどうかや?」
 幼なじみのカッちゃん。今、ベトナムの首都ハノイに住んでいる。すぐ返信がきた。
 “イヤ〜なれたね。バイクの多さにも。激辛か激甘の料理にも。前を歩く水牛にも”
 カッちゃんは小説家。しかも恋愛小説家。
 彼は今ベトナムを舞台にした作品に取り組んでいる。「どう?執筆すすんでる?」私は彼にきいた。
 “ぜんぜんダメ!ぜんぜん書けない!”
 なぜ?今まで無い事態である。
 彼は恋をしていた。恋愛小説家自身が恋をしていた。地元のカフェにいた女子。フィフィーという名のベトナム人女子に。
 “俺絶対フィフィーと結婚する!”
 小説どころじゃないのであった。

西澤尚紘

長野市民日記-139

更新日:2015年08月31日|書いた人:【連載】長野市民日記

長野市民日記139 2015年8月30日(日)

 今日Mちゃんと話をした。
 大学のラウンジ。同じゼミの木村君とコーヒーを飲みながら雑談する。雑談の内容は主に性的なことについて。
 木村君が私にきく。
 「今まで何人とセックスした?」
 「え〜と、一三〇人くらいかな」(嘘)
 私は高田純次のノリで答えた。
 「ヤリすぎっしょ!野生動物しょ!」
 爆笑する木村君。男同士で話すと最終的に性交ネタに行きつくのである。
 「だから俺の場合、コンドームをカートンで買うぜ!コンビニとかでさ〜」(嘘)
 調子に乗って話していると背後から名を呼ばれた。Mちゃんだった。同じゼミの女子。
 彼女がなんか話かけてくる。しかし私は…。
 「Mちゃん…あの…あの…あわわ」
 好きな人を前にすると赤くなって話せない。
 彼女が去ったあと、木村君に言われた。
 「オマエ、さては童貞だな?」

西澤尚紘

長野市民日記-138

更新日:2015年08月21日|書いた人:【連載】長野市民日記

長野市民日記137 2015年8月20日(木)

 今日、家に脱ひきこもりサポートセンターのお姉さんが来た。
 お姉さんの名はチヒロさん。推定ツンデレ。
 チヒロさんが僕の部屋のドアを蹴破って入ってきた。そして僕に言った。
 「君は真の男か?それとも腐れブタか?男だろ?だったら外に出ろよ」
 同じセリフを過去二度チヒロさんから言われたことがある。(定期的にひきこもる)
 僕は彼女に言った。
 「あの〜その〜。うるせークソババー!」
 びし!!容赦なくビンタされた。
 僕は涙目になってあやまった。
 「じゃ、学校行くぞ?」
 「はい」
 三週間ぶりに玄関を出た。チヒロさんにつきそってもらい学校へと向かう。
 校門の前まで来ると彼女が僕にきいた。
 「君は男か?それとも臆病なネズミか?」
 「男です」僕はそう答えた。

西澤尚紘

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