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長野市民日記-096

更新日:2014年06月21日|書いた人:【連載】長野市民日記


長野市民日記96 2014年6月20日(金)

 今日、弟と通話した。
 一ヶ月に一度は弟のヒロノブと電話で話をする。ヒロノブは隣のS市で公務員をしている。去年結婚してもうすぐ子供も生まれる予定だ。
 いつものように、死んだ母親のようなことを言っている。
 「兄貴さ、寝る時ハラひやすなよ。次の日、ゲリになるか風邪ひくかするから」
 私はいつものように「ああ」と一言。
 「バカボンのパパみたいなハラマキしてれば大丈夫だからさ」
 兄思いのヤツである。
 だがヤツにも会心のシュミがあった。
 女装だった。しかも女子中学生の制服を着る。もちろん嫁にはナイショで。
 「路上では絶対に着るなよ!」兄として忠告する。
 弟は凛とした声で「大丈夫、みんなで公民館貸し切って楽しむだけだから」と言った。

長野市民日記-095

更新日:2014年06月11日|書いた人:【連載】長野市民日記


長野市民日記95 2014年6月10日(火)

 今日、田植えをした。
 ホームレスになって三年目、人んちの田んぼ仕事を手伝って日銭を稼ぐ日々。
 お金はほとんど酒とタバコと銭湯に使う。娯楽はラジオを聴くことだ。
 三年前迄外資系の投資銀行に勤めていた。
 ベルサーチのスーツを着、金ロレをして夜はやんちゃをしていた。合コンへ行って初めて会う女子達に「やあ、子猫ちゃん達」と、フツーに言っていたあの頃が懐かしい。
 夕方、いつもの河原、いつもの場所にテントをはり、川の流れを眺めていると声をかけられた。“ヤッホー、お兄ちゃん”。妹のチコだった。
 チコは学校帰り。授業で分からないトコがあるので教えて欲しいという。いつものことだ。
 私はていねいに確率の問題を教えた。
 “ここのファイ(φ)の計算がミソなんだよ”。妹は礼を言って帰っていった。

長野市民日記-094

更新日:2014年05月31日|書いた人:【連載】長野市民日記


長野市民日記94 2014年5月30日(金)

 今日、猫とたわむれた。
 昼下がりの道路、チョークを片手にしゃがみこむ私。クソ暑いのである。もう夏だな。
 M君との待ち合わせの時間迄まだある。チョークでアスファルトに文字を書く。ヒワイな言葉。“豆チンコ”好きな単語だ。
 一人でクスクス笑っていると横に気配を感じた。フと見ると子猫だった。ミケ猫。頭を私のジーパンにこすりつけてきた。
 “なんなんだコイツ!カワイイ!”
 ポケットにしのばせていたウマイ棒を少しあげてみる。子猫は少しニオイを嗅いだだけで食べずまた頭をこすりつけてきた。
 “オイ!いったいなんなんだよオマエ!何が欲しいんだよ!でも…カワイイ!”
 そう心の中でさけんでいるとM君が来た。二人でパチンコをしに行くのは中止、M君に子猫を抱いてもらい近くの神社へ。途中、商店で牛乳と紙皿を買った。
 神社の木陰、子猫は牛乳を沢山飲んだ。

長野市民日記-093

更新日:2014年05月20日|書いた人:【連載】長野市民日記


長野市民日記93 2014年5月20日(火)

 朝、起きると五月病になっていた。
 とにかく心が落武者なのである。とにかくダルい。もうアニメのDVDしか観る気がしないワケである。
 でも「働いたら負けかなって…」とは言ってられないので会社へ行く。
 自分のデスクで経理の仕事をしているといきなりPCがフリーズ。パニくって後輩の名前を呼ぶ。
 「フジタ〜、ボ、ボクのパショコンが〜!?パショコンが〜!?どうにかして〜!!」
 やさしい後輩の藤田は苦笑しながら“大丈夫。こわれてないっスよ”とPCを直してくれる。
 藤田…マジでホレそうなのである。
 お昼、カワイイ後輩にマックでビックマックをおごっていると同期のチエミが来て、合コンにさそってくれた。
 私は「行く!絶対行く!」と即答。
 いつのまにか五月病は治っていた。

長野市民日記-092

更新日:2014年05月11日|書いた人:【連載】長野市民日記


長野市民日記92 2014年5月10日(土)

 今日、動物園へ行った。
 近所の動物園、同僚のタッちゃん(男)と二人猿山の前でたたずむ。
 “ウキー!”となきながら子猿達がたわむれ、大人の猿達が互いに毛づくろいをしている。ちょっとクサイ。
 私は気分が落ち込むとこの動物園に猿を眺めにくるのだ。今回のブルーな気分は仕事のミスが原因。メッキ機械の操作をする仕事をしているのだが、操作手順を間違え大量の材料を無駄にしてしまった。当然、上司から怒られた。“ボーっとしてんじゃねー!”と。
 猿をみつめながら反省する。
 “ここんとこ毎夜、ジョルジュ・バタイユの小説とエロゲーとオナニーにうつつをぬかしていたせいだ…”
 ため息をついているとタッちゃんが背中をはたいてきた。そして言った。
 「元気だせよ、このバカー!」
 私とタッちゃんは猿山を後にしたのだった。

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