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今日、花見をした。
昼間,近所のパンダ公園のベンチに座るボク。近くで咲き乱れている桜の花を観る。
「あ~こういう時はワンカップで日本酒だよな~」酒の代わりにドクターペッパー缶をゴクゴクする。「ドクペもいいね~」
ポケットから小型ラジオを取り出すと差し込まれていたイヤホンを耳につける。電源を入れ周波数を合わせる。
“パドックからの解説です。解説は馬ライフの飯田さんです”中央競馬の番組に繋げる。
「ワクワクするぜ~」
あと10分でレースが始まる。今日はG1レースがあるのである。
「むむ。この馬前回よりも15キロも体重が増えてる。勝てるのか?」
10分後「いけー!勝て~!」
注目していた馬が勝利。お金は賭けてはいない。ただ馬の勝利を喜ぶ。
「やっぱこういう時は酒だよな~」

今日、雇用契約を結んだ。
自営業便利屋のボク。自営業ではあるが本日、とある事業所と雇用契約を結んだ。その事業所はMという福祉法人。その福祉法人が運営する自閉症の人達が住むグループホームで宿直をすることにした。週一回夜九時~次の日の朝七時まで宿直。0時と3時に巡回。必要に応じて利用者さんを介助。
一回仕事に入ると6800円もらえるという。実にありがたい額。一カ月に4回仕事できる予定なので生活が豊かになりそうな予感。
ただ、なんせ自閉症の人の介助の仕事は初めてなのでドキドキする。“ちゃんとできるかな~?”である。
しかしながらボクも37才になり初めての仕事に対して一家言ある。“同じ仕事を10回やるとだいぶできるようになるはず!”つまり少しの継続がミソ。
そしてこの宿直仕事、来月4月最初の月曜日からやる。がんばろうと思う。

今日、古本屋で働いた。
自営業便利屋のボク。本日は友人が営む古本屋さんの手伝い。前からやっている仕事。店番とパソコンを使った作業をした。
「三個で三百円になります~」
中古CDを買ってくれるお客さんから小銭を受け取るボク。「ありがとうございました~」
お客さんの背中にお礼をいう。
「ほんじゃあ、続きやるか~」
目の前にはノートパソコンの画面。ヤフーオークションのサイト上で古本の出品作業をする。
「えっと~。これは~きんせいばく・・・」
『近世幕領年貢制度の研究』なる学術書について署名、出版年、著者その他情報を入力していく。慎重に入力していく。大体いつも5時間で10冊出品する。
「あ、どうも~」知り合いのじいちゃん来店。
「そうですか~まだまだ元気ですね~」
下ネタでしばし盛り上がった。

今日、古本屋で働いた。
自営業便利屋のボク。本日は友人が営む古本屋さんの手伝い。前からやっている仕事。店番とパソコンを使った作業をした。
「三個で三百円になります~」
中古CDを買ってくれるお客さんから小銭を受け取るボク。「ありがとうございました~」
お客さんの背中にお礼をいう。
「ほんじゃあ、続きやるか~」
目の前にはノートパソコンの画面。ヤフーオークションのサイト上で古本の出品作業をする。
「えっと~。これは~きんせいばく・・・」
『近世幕領年貢制度の研究』なる学術書について署名、出版年、著者その他情報を入力していく。慎重に入力していく。大体いつも5時間で10冊出品する。
「あ、どうも~」知り合いのじいちゃん来店。
「そうですか~まだまだ元気ですね~」
下ネタでしばし盛り上がった。

今日は友達の仕事をした。
自営業便利屋のボク。本日は友人の仕事。カレー屋を営んでいるマッシー(男・37才)
の手伝い。その内容はレシート仕分け。確定申告の前に整理して会計事務所に渡すやつ。
「えっと~、3月はここで、12月はここ」
定休日のカレー屋。店内のテーブルに一年分のレシートを広げる。マッシーがカレーを作るために購入した野菜、米。空調設備を整えるための機器。その他。大量のレシート。
「これは7月、これは9月・・・。ちょっと疲れた」
1時間30分たった所で少し集中力が切れてきた。なのでスマホでネットラジオを聴く。
3時間経過。
「これは10月で、これは5月、良し!」
月別の仕分け終了。次は日付別に仕分ける。でもこの作業はまた来週。
「お疲れちゃ~ん」
マッシーから三千円もらった。

今日、保険屋さんに会った。
友人のムーちゃん(男性・37才)は保険屋さん。外資系の保険屋さん。「君に保険の話がしたい!話聞いてくれるか?」と言われたので「いいよ~」と了解。
昭和通りのロイヤルホスト、窓際の席に座るムーちゃんとボク。
「保険って何のためにあると思う?」
「まとまったお金が必要になった時に用意できるようにある!」
「正解。では生命保険の役割は?」さらにきいてきた。「えっと~、そう言われるとよくわからないな~」生命保険について今まで考えたことが無かった。
「3個ある。死亡者の家族への経済的救済。病気ケガ時の経済的救済。老人になった時の~ってオイオーイ!」
「あ、ごめんちょっと寝てた」あやまるボク。「しょうがねーなー」あきれるムーちゃん。その後、エロ話に移行した。

今日、町内を歩いた。
消防団員のボク。夜、年末の防火警戒で自分の住む町をパトロール。拍子木(ひょうしぎ)を打ち鳴らしながらパトロール。
「火の用心~!カンッカンッ!」
堅い棒状のピカピカした拍子木、それを両手に持って打ち鳴らす。高い澄んだ音が出る。
「日の用心~!カンッカンッ!」
拍子木を15分くらい使っていると手が痛くなってきた。「ちょっとかわってくれ!」横をあるいている山ちゃん(男・36才)にかわってもらう。
山ちゃんの横をトコトコ歩くボク。ボクは彼に話しかける。
「今年”良かった!”と思ったことは何かや?」「家で仕事できるようになったことかな~!」コロナ禍を肯定的に受け止めるIT技術者山ちゃん。「作業しながらユーチューブで怪談聴けるなんて最高だわ~!」
どこまでも前向きなのであった。

今日は、外で仕事をした。
本日は近所のおばあちゃん(推定80才)の仕事をした。おばあちゃんの敷地でヤツデの枝葉が生い茂っている。ただ生い茂っている
だけなら良いのであるが、その枝葉が隣の医院の垣根を飛び越えて繁茂。医院の人から「切ってよ~!今年中に~!」と言われてしまいボクに依頼。仕事にとりかかる。
「サクサクいきまーす」
脚立に登り愛用のギザギザ鎌でヤツデの枝葉を刈っていく。ちなみにいうとヤツデの葉は天狗の持つウチワみたいな形をしている。
「太い枝も切ります~」
おばあちゃんが用意してくれたノコギリで枝の太い部分をギコギコする。下に落とす。
「ゴミ袋に入れます~」
長野市指定の可燃ごみ袋につめていく。枝葉できるだけ折って丸めて入れていく。
50分で作業終了。「ありがとうございます~」おばあちゃんから千円もらった。

今日、力仕事をした。
自営業便利屋のボク。本日は友人の町田君(男・36才)の手伝い。自動マージャン卓を町田君の実家から彼の長屋に運び込む仕事。
「ちょっとかたむけて右手入れるね~。入れた。いっせいのせっ!」
声掛けをしっかりやるボク。重いモノを二人で運ぶ時はコミュニケーションが大事。彼の実家の細い廊下をどうにか進む。卓を足の部分から外し卓を斜めにして運ぶ。
正直思った。“メチャクチャ重い”人生で初めて全自動マージャン卓をもったがこんなにも重いなんて知らなかった。
「いったん置くね~!ちょっと小休止」
ここからが山場。ちょっと急な階段を下る。
「そんじゃあ!いっせいのせっ!せいっ!せいっ!」気合を入れて一歩ずつ進む。あと一歩のところで“ブリブリッ!”
「ゴメン。屁こいた」
ボクは町田君に謝罪した。

今日、外仕事をした。
自営業便利屋のボク。本日はお得意さんのKさん(男性・72才)の仕事。庭の仕事。
「うわ~ススキがいっぱいだ~」
Kさんはお金持ちで庭が広い。庭のあっちこっちにススキが生えている。そして立ち枯れしている。「刈りまーす」
ススキを刈るボク。愛用の古間鎌(刃がギザギザ)でザクザク刈る。根元から刈る。
「そうだ!この仕事が終わったら映画館へいこっと!」
自宅の近くのグランドシネマズ(映画館)に今人気になっているアニメ映画を観にいこうと思い立つ。刈った丈の長い枯れススキを運んで草捨て場に捨てる。そしたら“ブブブ”スマホが鳴った。“もしもーし”でる。
「え!豚が逃げた!?」父からだった。実家で飼っている豚が脱走したもよう。
「分かった!ボクも捜索する!」
映画観賞は夜にした。

今日は高校に行って仕事をした。
本日も近所の参考書販売会社のバイトをした。大学受験用の参考書を倉庫内で仕分け、箱詰め、高校に納品するバイト。
「あ~3階まで運ぶのか~」
目の前にみっちり参考書が詰まった箱が20個ある。長野市内でも有数の進学校Y高校に納品に来たボク。英語の参考書を3階にある教科準備室へ運ぶ必要がある。しかしエレベーターは無い。
「せいっ!」腰を入れて持ち上げる。「よいしょっ、よいしょっ」階段を運ぶ。
一階から三階まで一気に運ぶのはきつい。だから20箱をまず二階にあげる。そして三階まであげる。
「暑い~」シャツ一枚になってやる。汗がでまくる。疲れ切らないようにゆっくりやる。
「終わった~」1時間15分かけて作業終了。
「ちょっと休んでくかな~」Y高校の中庭のベンチ“ゴロリ”しばし寝転んだ。

今日は、近所の会社で仕事した。
自営業便利屋の自分。しかしこの時期は近所にある参考書販売会社で実働7時間のバイトをしている。今回で5年目。本日もした。
「これとこれとこれとこれ!」
会社の作業場に長机を二つ並べる。その上に大量の大学受験参考書を数種類置く。一冊一冊拾い輪ゴムでくくりセットを作る。
「今、何時かや?10時か~」
作業を始めてから一時間しかたっていない。
このバイトにはだいぶなれている。しかし退屈で困る。いつもの自営業の仕事では作業中にネットラジオを聴いているが、この仕事ではダメ。
「なんか楽しいこと考えよ!」
手を動かしながら南の島でボーっとする自分を想像する。沖縄の石垣島のカフェでトロピカルジュースを飲む自分を想像する。
「バイト代出たら石垣島行くかな~」
手を動かし続けるのだった。

今日、農作業をした。
本日は、母方の叔母さんS叔母さんの仕事をした。脱穀の手伝いをしたのである。ちなみに脱穀とは干しておいた稲束の稲穂からモミを分離させる作業のことである。
「ふん!ふん!ふん!」
ハゼかけ棒から稲束をはずし脱穀機の中に入れるボク。脱穀機の ベルトコンアで稲束が機械内部に取り込まれカッターでモミが分離されていく。そしてズババババと米袋にモミが納められる。
「お、袋が一杯になった!」
30キロのモミが入る袋がパンパンになってきたので機械から取り外す。
「せい!」気合を入れて重い袋を抱えるボク。「よいしょっ!」近くの運搬機に乗せる。
“お茶だよ~”S叔母さんが休憩を告げてくれる。叔母さんの横にはペットのロバ。
「このロバの名前は何?」質問する。
「オリバ」欧米風の名前だった。

今日は、田んぼで働いた。
本日は母方の叔母さん、S叔母さんの仕事。稲刈りの手伝いをした。
「わ~ぐちゃぐちゃだ~」
三日前に降った雨のせいで田の土がぬかっている。歩くたびに長靴の足がとられる。
「よいしょ!よいしょ!」
田の端の稲をカマで刈る。稲刈り機が入っていけるように。正直この作業、腰が痛い。
「ダダダダダッ」
S叔母さんが手押し稲刈り機をおしていく。しかし、ぬかっているせいでマシーンにふかがかかり時たま停止してしまう。一時間かけてどうにかやりきり休憩。お茶を飲む。
「せいせいせいせい!」
棒に稲束をかけていく。はぜかけするボク。
「あれ?叔母さん?あ!」
S叔母さんが後ろにいた。ロバに乗って。
「新しい家族だよ」
新しいペットを紹介された。

今日、名刺交換会に行った。
ネットワークビジネスをやっているネットワーカーのボク。本日は名刺交換会に参加した。ちなみに名刺交換会に参加したのはビジネスを一緒にやってくれる仲間をさがすため。
「前回はどうも~」
前回の名刺交換会で出会ったヒディーさん(男性・40才)と再会。立ち話する。
「やっぱ登山とかするのですか?」
白馬村在住のヒディーさん。感情セラピストのヒディーさん。北アルプスに抱かれて生活しているようなので聞いてみた。
「そんなにはしないけど、夏初めに登ったね。3日かけて山から山を縦走したよ」
玄人的なお話。もちろんキャンプだという。
「登山にさいしては白い服を着るの。そうすると自分の内部が浄化されるの」
神秘的なこともいう。けっこう雑談盛り上がりヒディーさんおすすめの「感情セラピー」の本(880円)を彼から購入した。

今日、果樹園で仕事をした。
梨農家である母方のS叔母さん。本日、S叔母さんの手伝いをしたのである。
「お、これ赤いぞ。モギモギ」
手を伸ばし枝から梨を収穫するボク。熟した実を見つけてモギモギする。
「お~。カゴが満杯になった~」
手さげカゴが収穫した梨で満杯になったので運搬機に乗せる。運搬機がカゴでいっぱいになったので運ぶ。
「これはダメ。これはイイ」
運んだ梨を出荷箱に並べ詰めていくボク。キズがついた梨、形が悪い梨を黒い箱に入れる。形が良く、色が良く、キズが無い梨を赤い箱に入れる。毎年収穫を手伝っているので慣れたもの。
出荷箱が一旦出荷できる箱数になった。出荷しに行こうと軽トラに乗り込むボク。
「あ!」助手席にガチャピンの着ぐるみ着たS叔母さんが乗っていた。出発した。

今日、店番をした。
自営業便利屋のボク。本日は定期的にやっている古本屋の仕事。店番の仕事。
「レコード三枚で300円になります~」
古本屋といっても中古レコードも売っている。中古DVD中古CDも売っている。
「さ、パソコンやるかな~」
デカめのノートパソコンをカウンター机に広げるボク。“Windows10”のOSを立ち上げる。
「この雑誌はいくらで売れるかな~」
ネットオークションである。最近、店主(友人)の指示で商品をネットオークションに出品している。
「“『月刊ロードショー』モンスターパニック特集・ジョーズのすべて。表紙背表紙にキズ、ヤケ有ります“っと」
古い映画雑誌を出品するための文章を作成。
続けて二冊分の商品の文章を作成。
「ちょっと休憩」
カピバラの動画を観て小休止するのだった。

今日、教会でスピーチした。
キリスト教徒のボク。本日は久々に集会に参加した。事前に神父様から“礼拝者スピーチ”を依頼されていたので集会内で登壇。スピーチした。
「ボクは他者と雑談をすることが大事だと思います」雑談を奨励するボク。
「なぜなら他者と平和に暮らしていくには雑談をしていくしか方法がないからだと思うからです」力説する。
「たとえば、政治交渉や商談はいざとなったら破談します。しかし雑談には破談がない。“最近、楽しいことあった?”のような雑談に破談は無い。そして雑談している相手とは戦争になりにくい」展開する。
「ゆえに他者と平和に暮らしていく上で雑談をすること。そして雑談を継続することが大事だと思うのです」もう一度主張。
「以上です。イエス・キリストの名においてアーメン」降壇した。

今日、お墓参りに行った。
ボクの家のお墓は長野市営墓地の中にある。浅川という地域の山の上にあるのだ。
「あ~えらい登るな~」
いつも思うのだがかなり道中遠い。標高高い。“ブイイ~ン”ボクのまたがる原チャリも頑張っている。
「あ~長野の街があんなに小さく見える~」カーブで見える風景が格別。
山の山頂部分に来た。墓が段々に石のプレートを備え付けて並んでいる。寺によくあるタイプの形ではない。我家の墓があるセクションに到着したので原チャリを止める。
「あ~これこれ~」
階段を登ってある列の中に家の墓を発見。お参りする。「南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏…」ナムナムする。
「あ、眠い」お参りが終了したので帰宅であるがここで眠気。墓地の一角にベンチ発見。
“ゴロリ”しばしお昼寝した。

今日は、飯綱町へ行った。
自営業便利屋のボク。本日は草取りの仕事。
とある老夫婦の家で草取りの仕事。いつもと違うのはそのお宅が遠いということ。隣町の飯綱町だということ。
「あ~なんか涼し~」原チャリを走らせて高原の飯綱町を行く。高原ゆえに長野市街より気温が低い。
「来ました~!」
お客のMさん宅に到着。去年ぶりに到着。作業に入る。
「うわ~!ボーボーだ~」丈の長いイネ科の草が繁茂。せっせと鎌で刈りとってできるだけ折り曲げてゴミ袋につめる。
「あ、ちょうちょだ」長野市街では見ることがない黒い蝶々がそばを飛んでいく。
3時間で作業終了。5千円もらった。
「ほんじゃあラブホでも行くかな」
高原のラブホに一人で入り、シャワーを浴びて二時間お昼寝。帰宅した。

今日、消防団の活動に参加した。
地元の消防団に所属しているボク。本日は中央消防署へ行き訓練。どういう訓練かというと点呼、敬礼、休めの仕方、回れ右などの規律訓練。一年に一度プロの消防士さんから習うのである。
「集まれ!」指揮者の森田さんが号令。
「基準!」指揮者の正面に立ち手をあげるボク。他の団員がボクの左側に並ぶ。
「番号!」「一!」{二!}「三!」「四!」点呼。ちなみにボクは一。あとは指揮者から敬礼や休めの号令がかかりやる。一連の流れをこなした後にプロの消防士丸山さんから指導が入る。
「西澤さんの休め時の足の幅。つま先とつま先の幅は拳二つ分にしてください」
最後に行進の訓練をして終了。90分で終了。「ほんじゃあ飲みに行きますか~」
暑気払いに移行。例年は居酒屋へ行くがコロナで自粛。公民館で飲んだ。

今日、消防団の活動に参加した。
地元の消防団に所属しているボク。月に一回ある話し合いに参加した。本日の議題は主に二つ。まずは夏の防火月間におけるパトロールについて。誰と誰がペアになっていつパトロールするか決めた。
「お盆の13日は無理だな~!嫁の実家に行くから~」班長のKさんが言う。家族がいる団員はお盆の夜に動くのが大変な様子。
「ほんじゃあ、ボクが行きますよ!」独り身のボクの出番だと思い名乗りをあげた。結局ボクともう一人の独身Mさんとで決定。
二つ目のお題に入る。暑気払いについて。今月の後半に実施することに。だがやはりコロナウイルス問題が立ちはだかる。
「公民館は貸してもらえないので詰所でやった方が良いのでは?」「密を避けて近くのビアガーデンでやるのが良いのでは?」
いろいろ意見がでたが結局決まらず。だが飲み会自体は必ずやるのだった。

今日、野外で対話した。
自営業便利屋のボク。この時期は毎日毎日草取りの仕事をしている。つまり毎日野外にいる。しかし遊びでは野外にいなかった。
「公園で対話しよう!」
友人のよーちん(男・36才)からお誘いの電話。「了解」公園に行った。行ったのは原チャリで20分の“昭和の森公園”。広い森林公園。
「歩こうか?」歩きながらの対話を希望するよーちん。二人で森に入る。
「知り合いのAさんがね夕方、屋島橋をウォーキングしてたら・・」
森の中で怪談をする二人。よーちんがタクシーの運転手さんから仕入れてきた怪談を自分の体験口調で語る。全身緑色をしたおじさんとすれちがうという話を披露する。
「この間さ新潟のお寺に鬼のミイラを見に行ったんだけどね」ボクは新潟取材の話。
森の中のオカルト対話なのだった。

今日、爬虫類動物を見た。
自営業便利屋のボク。本日は友人のヨッシー(女・35才)の仕事。木製の家具を蔵の一階から二階まで運び上げるという仕事。
「よいしょっ、よいしょっ」
タンスの引き出しを一旦抜き軽くした本体を抱きかかえて運ぶ。「よいしょっと」
指定された位置におろす。すぐに一階へ戻り抜き出した5段の引き出しも運ぶ。引き出しを本体に入れて完成。
「よし!今度は机だ!」
タタミの上に置くタイプの足の短い机を運ぶ。幅が広いので床や壁に当たらないように気をつける。
「よいしょっ、よいしょっ、え!?」
白い長いものがシュッと通って行った。
「白ヘビね」ヨッシーが言った。
ヨッシー家の蔵に代々住み着いている白ヘビ。ヨッシー家は代々金持ち。白ヘビのおかげかも。

今日、電気屋さんの仕事をした。
自営業便利屋のボク。友人のOさん(男・52才)の手伝いをした。Oさんは町の電気屋さん。本日は、とある事務所のエアコン室外機の取り付けを手伝った。
「あの高さまでどうやって室外機を?」
「よし、滑車で上げよう!」
オフィスビル二階のハシゴでしか行けない外側の位置。そこに重い室外機を取り付けるにあたって滑車を使うことに。
ビルの屋上部分に滑車を準備しロープをたらし室外機にくくるOさん。さすがプロ。
「よ~し、ロープ引っ張って~」
「はーい」
ボクがロープを引っ張るとズズーっと室外機が上がっていく。素晴らしき物理法則。
所定の位置上げられた室外機。Oさんによって速やかに設置された。
「はい。バイト代」
二時間作業して三千円もらった。

今日、草取りの仕事をした。
自営業便利屋のボク。今日も草取りの仕事をした。隣の家のOさん(女性・推定才)の庭。依頼があったのである。
「ちょっと今日は暑いな~」
愛用の鎌で草をザクザクする。首に巻いたタオルをひっぱり額の汗をふく。
「ちょっと音でも聴くかな~」
ポケットからスマホ取り出し、本の朗読アプリをクリック。貴志祐介『黒い家』(サイコホラー)を聴く。
「あ~これこれ~」
保険金殺人を行うサイコパス女の話を聴きながらご機嫌になる。
鎌でなくとも対処できる草を手で抜く。
「あ」とある雑草を発見。綺麗に抜く。
「スベリヒユ、ゲット~」
食べられる雑草なのだった。
一時間後に作業終了。家に帰るとスベリヒユを調理。おひたしにして食べた。

今日、運動した。
肉体労働者なボク。草取りなど日々体を動かして仕事している。だが特に運動はしていない。移動もスクーターを使っている。
そんなボクに三日前、電話がかかってきた。
「バスケしよう!」
高校時代の友人トモヤ君(男・37才)から野外バスケのお誘い。
「え~!めんどくさいからやめとく~」
と、言っていたが結局プレイ。南長野運動公園の公園内にあるコートでプレイ。
「ちょっと!まっ!あっ!」
トモヤ君はボクのディフェンスを簡単に抜けてレイアップシュート。きまる。
「ゼーゼー」する。心臓が心配になる。
「ちょ、ちょっと休憩しよう」
20分バスケをしてベンチで休憩。水分補給し息が整ってきたボク。トモヤ君に言った。
「幽霊の話でもしよっか!」
その後二時間二人怪談を語り合った。
→作者インタビュー動画が300円でみれます。

今日、ハウス内で仕事した。
友人のS君(男36才)はプロのトマト農家になるために温室ハウスを自力で建てている。その手伝いをしたのである。
「この部品何個置けば良い?」
S君に質問するボク。
「そのクサビは4つかな」答えるS君。
作業中の温室ハウスは広い。約300坪。無数の金属の細い柱が建っている。その柱の下に金属部品を置いていく作業。
”こ、腰がキツい”
やっている作業自体はいたってシンプル。一輪車から部品をつかみ取り柱の下に置くだけ。だが腰を曲げるので腰にくる。
適時休憩を取りつつ4時間で作業終了。
「はい、4千円」
S君がバイト代をくれた。うれしい。
それから二人で温泉へ行き入浴。その後スーパーで買い出し。ボクの家で酒盛り。
丁度4千円の出費。素晴らしき経済循環。

今日、野外で仕事した。
便利屋のボク。本日は不動産屋を営んでいる友人の仕事。友人が管理している屋敷の庭の草取り。
「いや~ありがたいな~」
しゃがんでぶちぶち草を抜きながら思う。この草取りの仕事ありがたい。いつもなら依頼があってこなしている仕事が無い。旅館の布団をたたむ仕事。古本屋の店番の仕事。コロナウイルス問題の影響で無いのである。
「い、痛い」
ぶちぶち草を抜いていると手に痛みが走った。トゲがある固い植物を握ってしまった。
「こういう時は切るべし!」
愛用の鎌でトゲ植物を根元から切る。作業していると携帯が鳴った。
「もしもし~」
仕事の依頼だった。山から山菜を1キログラム分取ってきて欲しいという仕事。
「了解しました!」引き受けた。

今日、研究した。
今までボクは“自営業便利屋”を名乗ってきた。これからはそれに加えて肩書を一つ増やした。“自営業研究者”。
“自営業研究者”は人生の先輩Tさん(女性)に助言してもらいつけた。これは自らを実験体としていろいろなことを研究する人間だということ。
ボクの研究対象は何か?それは「たいしたことない領域で楽しく生きる方法」である。
〈たいしたことない領域〉=〈大きなお金が動かない領域〉かなと思う。
本日から本格的に研究するのはボク主催の“お茶飲み会”。お客さんから300円をもらって麦茶とお菓子を二時間提供する催し。平日昼間の催し。本日一回目。Tさんのカフェにて。
結果、友人のMさんのみが来てくれて売上300円。少ない。
「まあコロナウイルスのせいかな」
研究のためいろいろ記録した。

今日は高校で働いた。
自営業便利屋のボク。本日は近所の教材会社の手伝い。須坂市(長野市の隣)へ行き、そこのS高校に学習教材を搬入した。
「う~ん、重たい~!」
英和辞典が詰まったダンボール箱を運ぶ。一階から三階まで運ぶ。何箱も運ぶ。
昨日降った雪が残る須坂市。気温は高くないがシャツ一枚になって作業する。
「マジでエレベーターつけて欲しい」このS高校は進学校で大量に学習教材を運び込む。歴史も長い。しかしエレベーターは無い。
「ここに積みます~」
やっと三階までダンボール箱を全部上げた。
三年担当教師の準備室前に種類別に箱を積む。
箱を積んでいると背後に気配を感じた。
「何者?」犬だった。小さい黒犬。S高校で飼っている太郎丸。座っていた。太郎丸はS高校を守っているという有名犬。
「チース」挨拶して作業を続けた。

今日、野外で対話会をした。
ボクは対話会を趣味としている。ちなみにここで言う対話会とは友人と神秘的な話をする催しのことである。
「火はすばらしいね~」
近所の畑で焚き火をするボク。目の前には友人のタカちゃん(36才男)がいる。本日、対話会を焚火を囲んで行なったのである。キャンプ用イスに座る二人。
「神様っていると思う?」
タカちゃんに質問するボク。本日のお題は“神様”。
「絶対的な力をもつ唯一神がいるとは思えない。でも家の近くの祠(ほこら)にお稲荷さんがいるとは思ってる」答える彼。
「なぜそう思うの?」対話を重ねる。
「去年、その祠の小さな鳥居で懸垂した。
酒飲んで懸垂した。直後寝ていて両肩脱臼した。ゆえに。」真剣に語るタカちゃん。
「なるほど~」対話を続けた。

今日、リンゴ畑で働いた。
母方の伯母さんがリンゴ農家。本日は伯母さんの手伝いをしたのである。
”チョキチョキチョキ”(切る音)
「これも切っちゃお~」つぶやくボク。
この季節、リンゴの木の余分な枝を切り落とす。これはおばさんの作業。
「ここをこう切ると良いな~」
ボクは切り落とした枝を細かくする。運搬して燃やすために枝切りバサミでチョキチョキする。
「あ~腰がイテ~」
この作業はそんなに難しい作業ではない。だが腰が痛くなる。中腰の姿勢でやるので。
「ちょっとタイム」
腰を伸ばすボク。「ん?ガチャピン?」ふと見ると20メートル先で伯母さんが作業していた。ガチャピンの着ぐるみを着て枝切りしていた。
「笑わせたくてさ」伯母さんはそう言った。

今日、温泉にきた。
地元の消防団に所属しているボク。本日は消防団の慰安旅行で戸倉上山田温泉のKホテルに来た。
「そんなに飲んだら本番で飲めなくなりますよ~!」
慰安旅行のメイン、宴会は夜七時からなのに4時から酒を飲むボクと仲間達。先輩Pさんがマッコリをついでくれるので言っとく。
このまま酒を飲み続けたら夜の宴会には気持ち悪くなってしまうので温泉に行くボク。
ホテルの最上階にある展望風呂に入る。
「いや~気持ちいい~」
この後の宴会では女子コンパニオンが来る。
なのでどういう話をすれば良いかを考える。
「やっぱカピバラの話かな~」
そして宴会。コンパニオンは四人きた。
「子供ってかわいいよね~」
女子コンパニオンは全員子持ちだった。なので子供の話をした。

今日、野外で仕事をした。
自営業便利屋のボク。今日は近所のじーちゃんの仕事。家の敷地内にある畑で作業。ミニ耕運機で畑を耕したのである。
“どどどどっ”ミニ耕運機の刃を回転させ地面に押しつける。
「お~この感じだ~」
いつもこの時期にやる作業。だいたいコツはつかんでいる。ミニ耕運機は小型で馬力もあまり無い。速くは耕せない。ゆえに地面一か所一か所をゆっくり耕す。
「あ~昨日は楽しかったな~」
作業しながら昨夜のデートを思い出すボク。地元のUFO目撃スポット皆神山。その山頂へ好きな女子とデートしたのである。
「あっ!なんかあそこ空!光ったよ!」
「私の呪文のおかげかも~!」
地元のオカルト同好会で知り合った女子。
「次は美ヶ原高原だね!」
次もUFO目撃スポットへ行く。楽しみ。

今日、旅行の計画を立てた。
ボクの趣味は読書とアニメ鑑賞と温泉旅行。本日は温泉旅行の計画を立てた。
「台湾へ行くのはやめておこう」
実は去年の4月から台湾台南にある温泉(カンシレイ温泉)へ行く計画を立てていた。
だが行かない。新型ウイルスが怖いから。
「よし国内の温泉にしておこう」
国内の温泉地へ旅行先を切り替えた。
「熱海にしようかな~」
静岡熱海(あたみ)の温泉へ行ったことがないボク。行ってみたいと思った。
「まてよ?東京から近い熱海は外国人観光客が多いのでは?」「いや多いだろう」
自問自答。新型ウイルスは海外で流行っている。今は海外の人とあまり接しない方が良いだろう。熱海もやめておいた。
「よし!松代(まつしろ)温泉にしよう!」
地元長野市内にある温泉地へ行くことにした。日帰り旅行になった。

今日、上田に行った。
上田には兄に会いに行った。兄のゆうじ(40才)は上田の教会で神父をしている。
目利きの銀次という居酒屋で新年会をする。
「今年もヨロチク~!」
ハイボールの入ったジョッキを掲げる兄。
「カンパイ~!」乾杯する。
兄は宗教家だけあって優しい。
「今年もオマエにとって良い年になるぞ。
神様もオマエを見守っているぞ。」
暖かい言葉をかけてくれる。
兄は人間には優しいが、悪魔には厳しい。
「明日、悪魔を払いに金沢へ行ってくる」
エクソシストなのだ。世の中には悪霊ではなく悪魔に取りつかれる人がいるという。
「名前を言わせるまでが勝負なんだ」
悪魔を払うためにはそいつの名前を知る必要があるという。
「聖水をかけつつ背中を叩くのがみそ」
いろいろ教えてくれた。

今日、寺で仕事をした。
自営業便利屋のボク。本日は近所にあるZ光寺でだるま売りの仕事をしたのである。
「だるまで~す!だるまいかがですか~」
Z光寺の境内の仮小屋でだるまを売る。
「だるま、大ですね~三千円になります~」
この寺は有名なので初詣客が多い。ゆえにだるまが良く売れる。
「この金色のだるま?一万円になりま~」さすがは高崎産特大金色。値段も一番高い。
「え?これ買ったら結婚できるか?」
推定36才くらいの男性が質問してきた。
「あたり前じゃないですか~。このだるまを買って片方の目を黒く塗る。そしたら50パーセントの確率で入籍ですよ~」
男性は買ってくれた。
午後4時になったので本日の営業は終了。本日のバイト代8千円を事務局でもらう。
「これでキャバクラ行こっと!」
初キャバなのであった。

今日、消防団の活動をした。
消防団員のボク。本日年末警戒に参加した。
年末警戒とは年末、町内の火事防止のため詰所に待機しつつ巡回する消防団行事である。
「パトロール行ってきます~」
ヘルメットをかぶり、拍子木をもち詰所の外に出るボク。巡回である。
「火のよ~じん!」”カンカン”(音)
拍子木を打ち鳴らしつつ歩く。仲間達と順番で巡回。ボクが最後。
「火のよ~じん!」”カンカン”
一年に一回やる拍子木。
「手が痛い~」
コツを知らないせいか手が痛い。
「今月は遊んだな~」
この十二月、7回忘年会に参加。2回クリスマスパーティーもあった。
30分町内を歩き回り詰所に帰る。
「それじゃあ酒飲みますか~!」
今年最後の忘年会なのだった。

今日、古本屋の仕事をした。
便利屋のボク。本日は古本屋を営んでいる友人の手伝い。店番の仕事。
「あ~気持ち悪いよ~」
昨夜の忘年会で飲みすぎて胃がムカつく。
テキーラに手を出したのがまずかった。
「あ、レコード三枚で300円になります~」
お爺ちゃんが中古レコードを買ってくれる。
「だめだ~イマイチ読書できない~」
店番をする時はいつも大好きな京極夏彦の極厚推理小説を読むことにしている。なのに二日酔いで読書に身が入らない。
「あ、コケシ一個1000円になります~」
学生さんだと思われる女の子が古コケシを買ってくれる。
「思い出した~!」財布の中に胃薬を一包み入れていたのを思い出した。胃薬を炭酸水で飲み下すボク。
「これで酒、飲めるかな~今夜も~」
連日の忘年会なのだった。

今日、庭仕事をした。
自営業便利屋のボク。近所のばやん宅の枯れ草刈りをした。
「さみ~な~」もう12月、寒いのである。
愛用の古間鎌で枯れススキを刈るボク。“ザクザクザク”根元から刈る。
「あ~今夜は楽しみだな~」
今夜は忘年会。中学の友人達と忘年会。鍋パーティーをやる予定。
「あ~だんだん暑くなってきた」
ザクザクやっていると体があったまってきた。着ていた作業用ジャンパーを脱ぐ。
「お、そこにいたな」
ジャンパーを近くの木にかけようとしたらそこに動物がいた。ばやんのペット。
「キュイ~ン」キツネがいた。
木にかけたジャンパーをクンクンしている。
「しょうがね~な~」胸ポケットからニボシを2つ取り出してキツネのそばに置いた。
「お、食べてる」しばし観察した。

今日、友人に結婚祝いをわたした。
長野駅近くの居酒屋“座和民”で酒を飲むボクと友人達。高校時代からの友人クラさん(男・36才)が結婚するという。
5日前クラさんから電話で言われた。
「オレ結婚する。結婚式及び披露宴はしない。あまり自分からは言いたくないけど言う。結婚祝い金おくれ。」
単刀直入なお言葉。
「君ら常識とかよくわかってなさそうだからさ~ちゃんと言うは~」
正直すぎるお言葉。
ボクは結婚祝い5千円をわたした。
「はいこれ!結婚おめでと~」
百円ショップで購入したご祝儀袋に“お祝い”と書いてお金を入れてわたした。
「お、サンキュウ~!」
お礼を言ってくるクラさん。
「幸せになりまーす!」うれしそう。
「カンパーイ!」乾杯した。

今日、原チャリの整備をした。
昨夜、原チャリにまたがり焼肉食べ放題の店へ行ったボク。店で焼肉パーティー。一人で焼肉パーティー。
昨日の夕方。三週間やっていた期間限定のアルバイト仕事が終了した。参考書販売会社での実働7時間の仕事。参考書の仕分け箱詰め7時間の仕事。
「お金うれしいです!ありがとうございます!」仕事が終わって8万5千円もらった。
「はむはむっ。このハラミうめ~」
もらったお金の一部で焼肉を食べるボク。満足して店を出る。帰宅しようと原チャリに乗ろうとして気づいた。
「テールランプが点灯しない~!」
原チャリの後ろの常夜灯が切れている模様。
50分かけて歩いて帰った。本日歩いてやってきた。プラスドライバーと新しいテールランプを持ってやってきた。
「よし!点灯した!」ランプ交換した。

今日、友達の手伝いをした。
便利屋のボク。本日は哲也君(男・36才)の引越しの仕事。哲也君が仕事の関係で埼玉県熊谷市に移住するのでその手伝い。
「どこのアパートかや?」
軽トラを運転しながら質問するボク。
「ちょと待っててマップ見てるから」
熊谷市郊外にやってきたボク達。この土地には始めてきた。田んぼと畑と雑木林と密集していない家々で構成されている風景。”ザ関東平野”という感じ。
「あ、ここだわ~」アパートに到着。二階に冷蔵庫や洗濯機を運ぶ。30分で作業終了。
窓をあけて電子タバコを吸うボク。
「なんか黒い家がある」前方百メート先に丸焦げになった家が見える。正直不気味。
「あれ愛犬家連続殺人事件があった家」
”夜、幽霊とか怖い”という哲也君。
「ほんじゃ、御守り買いに行こうぜ!」
熊谷の大きな神社に御守りを買いにいった。

今日、おばさんの手伝いをした。
最近、おばさん家族が被災した。台風19号の大雨で千曲川が洪水。家が浸水した。水が引いたので後片付けに来たのである。
「うわ~ドロドロだ~!」
おばさん宅の床上一mにあるものは全て泥水で濡れていた。泥も溜まっていた。
「ほんじゃあタタミ運ぶね~!ん!?」
タタミ一畳を一人で持ち上げようとしたらダメだった。水を吸ってしまったタタミはもの凄く重い。男四人で運んだ。
「ほんじゃあ布団運ぶね~!重っ!」
重かった。水を吸った敷布団も重くて持ち上げることはできなかった。ただ一人でも引きずって外に出すことはできた。
「ほんじゃあ捨ててくるね~」
外に出したものを軽トラに積み指定された場所に捨てに行った。男四人で。
日が暮れるまで作業。まだまだ作業必要。
「また明日も来るね~」帰った。

今日、稲刈りをした。
本日は叔母さんの手伝い。稲刈りの手伝い。
マシーンで刈った稲束を集める。
「いや~稲刈りって一年に一度はやっておきたいよね~」
もともと兼業米農家に生まれたボク。稲刈り作業は心の健康に良い気がする。
「立てま~す!」
稲束を干すための稲木を組み立てる。スチール製の三脚とはぜ棒を接続して組み立てる。
「あれれ?うまくバランスがとれない!」
稲木は構造物につき構造力学的な感覚を要する。正直うまくできない。
「ヘタクソだな~。こうやるんだよ」
叔母さんが手馴れた手つきで組み立てる。
稲木四列完成。はぜ掛け開始。
「ふんふん!」稲木に稲束をかけていくボク。
ふと見ると後ろで叔母さんが作業している。
”ガチャピンの着ぐるみ”で作業している。
毎年恒例、ハロウィン系稲刈りなのだった。

今日、飯綱町へ行った。
長野市の隣の飯綱町。そこに便利屋の仕事で行った。とある家の草取りの仕事で行った。
「飯縄山が良く見えるぜ~」
Mさん(女性・推定70才)の家の庭先に立ち飯縄山を眺める。晴れてて良かった。
「さあ、やるか~」
しゃがんで草を刈り始めるボク。
草を鎌で刈りながら思った。
”この間はもっと言い返せばよかったな~”
二日前、東京駅近くの居酒屋で13年ぶりに大学時代の仲間と会った。そして言われた。
「おめー!もっとまじめに生きろよ!一日8時間働けよ!会社とかコンビニでよ~」
その場にいた先輩・後輩からも同じようなことを言われた。
ボクは「はー、うー」としか言えなかった
今になって悔しい。次の機会には議論したい。
「”人の幸福”について議論してやる!」
3時間作業して終了。帰宅した。

今日、教会へ行った。
近所のカトリック教会。十字架にかけられたイエス像の前でひざまずくボク。
「主よ!ボクは決めました!新聞配達の仕事をやめることを!」
神様に報告。今やっている新聞配達をやめることを報告。
「10月末でやめます!」
2年と15日やってやめることにする。
新聞配達。それはボクに富をもたらしてくれた。年間で40万円の富をもたらしてくれた。
だがやめる。
「朝、もう早く起きたくないんです!朝、7時まで寝ていたいんです!」
教会内に声が響く。午前3時半に起きる生活も10月末で終わり。
「主よ!新聞配達をやめてもボクがお金で困らないように見守ってください!」
神様にお願いする。
「アーメン!」。十字を切って祈った。

今日、上田の中学校へ行った。
ボクは長野県数学教師の会に所属している。
長野県数学教師の会研究会が上田のR中学校で開催された。それに参加したのである。
無論、ボクは数学教師ではない。便利屋。
「えっと~数学は生活に役立つと思います。ボクの場合は会話です。数学における論理学、その論理学が示す論理法則にのっとって~」
力説するボク。パネルディスカッションで力説。本日はパネラーとして呼ばれた。
”なぜ便利屋が数学をするのか?”という視点から主催者に呼ばれた。
「私の生徒が私に言ってくるのです。”数学の勉強が嫌いだ”と。どう返答すれば良いのか・・・。あなたならなんと返答します?」
意見を求められた。なので意見をいう。
「こういうのはどうでしょう。”君が数学が嫌いなのは分かった。では君の好きなものは何か?それを教えてくれ。”これです」
”マネする!”と言われた。うれしかった。

今日、獅子舞の練習をした。
地区のお神楽保存会に入っているボク。最近、毎夜公民館へ行き獅子舞の練習をしている。今週末にある秋祭りのためだ。
“足をこうやって動かして~”
スマホに録画したお手本動画を見て練習するボク。考えながらやる。
「考えるな!神様感じろ!」
指導してくれるYさん(男50歳)がブルース・リーの名言をパクったようなことを言ってくる。
「見てろ!こうやってやるんだ!」
オンベを持ち実際に舞ってくれるYさん。さすがに上手い。足の運びがかっこいい。
「わかりました!こうですね!」
Yさんのまねをするボク。
かなり舞えるようになったということで獅子頭をかぶってみる。本番と同じように。
「見えない!方向がわからない!」
もう少し練習が必要なのである。

今日、野尻湖で遊んだ。
野尻湖は信濃町の湖。大きい湖。その桟橋にたたずむボク。
「ああ~静かだな~」
周囲に人がいない。お盆が過ぎたからだろうか。森ではヒグラシが鳴いている。
去年もここに来た。
「去年はにぎやかだったのにな~」
去年は彼女と来た。桟橋の近くの小さなレストランで食事。その席上で”別れて欲しい”と言われた。
「あとでまたパスタ食べよっと」
もうちょっとでお昼。お腹も空いてきた。
「よ~し、いくぞ~」
ボクは桟橋の上でTシャツをモゾモゾと脱ぎ、海パン姿になった。
飛び込む。ことはなくゆっくり足から入る。
「けっこう冷たいぜ~」
仰向けにプカプカ浮く。
「彼女欲しいな~」 そして背泳ぎを始めた。

今日、飲み会へ行った。
夜、地元の”黒船”という居酒屋で酒を飲んだ。中学時代の友人達と飲んだ。いつもは沖縄で暮らしているユウちゃん(35才・男)が帰省。それを記念した宴。
「産まれた子供は元気?」質問するボク。
「元気さ~」答えるユウちゃん。
「男?女?」
「男さ~。カワイイさ~」
彼の言葉の中に沖縄弁あり。
ユウちゃんは二年前にフィリピン出身の奥さんと結婚。今年1月子供が生まれ。
「この前フィリピン行って来たさ~」
幸せそう。そして彼は沖縄でステーキ屋を営んでいる。ワインにもこだわった店だという。順調そう。
ビールを飲んでいると彼がボクに言ってきた。フツーに長野弁で言ってきた。
「太ったしない?」「うん。太った」
ボクは最近10キロ太った。中年太り。多分。

今日、お墓で作業した。
この時期お墓で作業といったら草取り。本日は知り合いの住職に頼まれ墓場の草取りをしたのである。
「あ~あち~」
墓場の隅っこでブチブチやるボク。むしむしする。Tシャツに汗がにじむ。
「これが終わったらガリガリ君食べよっと。あ、2個たべよっと」
この墓場は山に接している。山のセミが鳴いている。ヒグラシが鳴いている。夏だ。
墓の隅にある大きな銀杏の木。その銀杏の木の周りの草を抜いているとそれがいた。
幽霊。ではなくカピバラ。住職のペットのカピバラがいた。
去年もそうだったがそいつがボクの横で草を食べ始めた。
作業を再開させながらボクは言った。
「その辺でウンコすんなよ~」
作業無事終了した。

今日、キャンプ場へ行った。
行ったのは信濃町Yの森オートキャンプ場。野尻湖が近い。
本日はレジャーではなく仕事の打ち合わせで行った。一週間後このキャンプ場で婚活キャンプ会がもよおされる。そのイベントを手伝うためだ。(便利屋の仕事)
「えっと~開会時はどう動けば良いかな?」
質問するボク。
「あそこの木の上から開会を宣言して」
婚活キャンプ会を主催する姉の裕子(37才)が質問に答える。
「その時は地声?マイク?」
「いや、メガホンで」
一個一個打ち合わせる。
「どのタイミングでゲストの歌手を紹介するの?」 「いや、怪談師ね」
正直、変わった婚活キャンプ会になりそう。
「アンタも当日はキャンプに参加してね」
当日いろんな意味で緊張しそう。

今日、消防団の活動をした。
小型ポンプ操法の大会に選手として参加した。ボクは小型ポンプ機械を操作する役。
自分たちの番が来た。緊張する。
「待機線に~整列!」
”始まった~!”
指揮者の号令で待機線に整列。次の号令で機械の前に立つ。
「操作~始め!」 ”来た~!”
ここからはタイムを競う。1秒の差を競う。
吸水ホースを小型ポンプ機械に接続。ホースの先を防火水槽に投入。機械を起動させ給水。全部大急ぎでやる。
「送水始め!」 ”今だ~!”
ハンドルを回す。0.4メガパスカルを超えないように送水。仲間が放水。目標に当てた。
「放水止め!」 ”よし!”
タイムは55秒。動きのミスは推定5か所。
”大会の成績はどうか?”
結果、6位入賞。次の大会に進めた。

今日、外で仕事をした。
便利屋のボク。この時期(6月10日時点)は主に草取りをしている。
本日は友人が管理している駐車場の草取り。下がコンクリートではなく土なので草取り。
「あ~ネコじゃらしが金色だ~」
麦科の雑草が種を落とそうとしている。トゲ状の種が作業用手袋に沢山くっつく。
「雨はまだ降らない・・・頑張るぞ!」
雨雲が空を覆いつつある。でも天気予報によるとあと一時間は天気がもつはず。
2時間作業の内、1時間が経過。
「ん?」その時気づいた。
「ムシャムシャ(草を食べる音)」
ヤギがいた。前方にヤギがいた。
「ムシャムシャ」草を食べている。
たぶん駐車場近くのGさんのヤギ。脱走してきたと推測。
「まっ、いっか」草取りを再開。
40分後Gさんがヤギを迎えに来た。

今日、消防団の活動に参加した。
消防団員のボク。朝四時半、善光寺第二駐車場に集合。小型ポンプ操法の練習をした。
小型ポンプ操法、それは消防団員4名で行う競技。運搬用機械を使い水槽から給水、ホースから放水,火点に当てて撤収。その動作の正確性とスピードを競うのである。
ちなみにボクは機械をコントロールする役。
「定位につけ!」「ザザザッ」
指揮者の号令で機械の前に立つボク。
「操作始め!」「ザシュシュッ」
素早い動きでホースを機械に接続する。
「給水始め!」「給水始め!」復唱。ぐいーっと機械のメモリを上げる。水槽から給水。
”いまだ!”ホースの筒先をもっている仲間に水を送る。仲間が放水、火点に命中。
「放水終わり!」「放水終わり!」復唱。
また最初の位置につき終了。
先輩に動作の修正点を言ってもらう。
競技会本番は6月23日(日)。練習頑張ろう。

今日、小布施へ行った。
小布施には葛飾北斎の作品を展示する“北斎館”がある。そこの第二展示室で作品を鑑賞するボク。
「やっぱ北斎の描く富士山は良いよな~」
素直な感想をつぶやく。
しかし今日は美術鑑賞に来たわけではない。
「お待たせ~」
一人のゲイが来た。友人のマッキー(36才)だった。マッキーは全身ラバーで固めている。
「ほんじゃあ、一丁占ってみましょ~」
彼は占い師。タロット占い師。今日は彼に占ってもらうために来たのである。
北斎館の前にあるカフェに入る。
「恋愛について占ってくれ!」
「いいよ~。ではカードを一枚引いて」
運命の人に出会う時期を占ってもらう。
一枚のカードをひいた。「あ、死神」
死神のカードは「ゼロ」を意味した。

今日、片づけの仕事をした。
便利屋のボク。友人のN君(35才)の依頼で彼の部屋を片付けた。
「オレのゴミ屋敷片付けてくれ!」
「いいよ~」気軽に引き受けたボク。
彼のアパートに到着してビビった。『週刊少年ジャンプ』で部屋がうもれていた。
そして『週刊少年ジャンプ』群の上に寝袋がセットしてあった。
「この寝袋で寝てるの?」N君に質問する。
「寝てないよ。オレの兄ちゃんが寝てるんだよ」彼は兄と二人暮らしをしていた。
「ほんじゃあまるけまーす」
せっせと『ジャンプ』を重ねてビニールひもで縛っていくボク。2時間30分かけて作業終了。束ねた物を乗ってきた軽トラ積んだ。
「マジありがとう!」N君に感謝された。
「ありがと~!」帰ってきていた彼の兄にも言われた。
五千円もらって帰った。

今日、友達と温泉に行った。
高校時代の友人の横山君(35才)と温泉に行った。青木村田沢温泉の共同浴場。
「あ~いい湯だな~」温泉につかるボク。
「なんか透明だよね?このあたりの温泉」
去年二人で来たこの近くの温泉かけゆ温泉も透明だった。
「なんかさ、ぬるいのがいいわ~」
なんかボ~っとしていてノーレスポンスな横山君の横で感想を言う。
30分つかって湯を出た。体をフキフキしてコーヒー牛乳を飲む。ウマイ。
横でイチゴ牛乳を飲む横山君。やはりどこか心ここにあらずな様子。
「君どうした?なんか静か過ぎるんじゃないか?」彼に問いかける。
「実は・・・今夜彼女に求婚するつもり」
横山君が饒舌に語り始めた。
指輪と花をわたす今夜の作戦について。
「やってやんよ~!」饒舌に語り続けた。

今日、カレー屋で働いた。
自営業便利屋のボク。本日はカレー屋を経営している友人(男・35才)の手伝い。
アーバンカレー長野駅前店の店内。
「注文を確認します!ビックハンバーグカレーとサラダですね!了解しました!」
お客から食券を受け取る。
人手不足をカバーするため急きょ参上。接客用の言葉遣いはできない。
「おまたせしました!ビックハンバークお持ちしましたー!ごゆっくりどうぞ~!」
だがやる。頑張ってやる。
時刻はお昼の12時30分。お客がドバーと来て最高に忙しい。
”皿洗ってくれ!”
お皿も洗う。何枚も洗う。今まで生きてきた中で最も早く手を動かして仕事。
”お疲れ~帰っていいよ~”
仕事が終わった時は一種の興奮状態。
「うお~!」走って帰宅した。

今日、インターネットカフェへ行った。
駅前のネットカフェ茶里茶里の個室。ネット接続されたパソコン画面に向かうボク。
「あ~これ売れるかな~?」
オークションサイト(ヤフオク)で商品を出品した。クマのぬいぐるみを出品した。
「五千円で売れないかな~?」
シュタイフ社製のテディーベア。三年前にドイツから輸入したもの。三年前、ガソリンスタンドのあるバイト女子にプレゼントするために購入。愛の告白をするにあたって購入。
”好きです!このクマちゃんあげます!”
現チャリの前カゴにテディーベア(大)をのせガソリンスタンへ行き告白した。
”ごめんなさい。私、夫と子供がいるの”
フラれた。前カゴにベアをのせ帰宅。
あれから三年。今、ボクは台湾へ行きたい。五万円作って台湾の台南を旅行したい。
「あ~お金が欲しいよ~!」
パソコン画面をガン見するのだった

今日、映画シナリオを作成した。
ボクは友人4人と映画シナリオ同好会を作って活動している。
「えっと~男性が屋上で焼きそばパンを食べている・・・」
ネットカフェの個室、PC画面に向かいで文章を作成するボク。
「そしたら~女の人が来て泣きまくる・・・カタカタ」
明日の夜に同好会内のシナリオ発表がある。ここのところ仕事が忙しくて文章を書けていなかった。若干あせる。
「そんで~後ろの扉からゾンビの集団が現れ泣く女性に迫っていく・・・カタカタ」
「ここで泣いていた女性が振り返る。その手には拳銃。女性はゾンビと戦い始める・・・カタカタ」
シナリオの冒頭部分を作成する。
「いや、拳銃じゃなくて日本刀かな?」
今回はゾンビものでいくことにした。

今日、高校に仕事で行った。
相変わらず書店の期間限定バイトをしているボク。本日はN商業高校に新2年生新3年生の教科書を持っていった。
400人分の教科書が詰まったダンボール箱数十箱を技術室に運びこむ。
「この机の上に箱から出した教科書を置いていくということでよいですか?」
担当の教師に質問する。N商の教科書担当西澤先生(男性・英語教師)に質問する。
「いいよ~いいに決まってるよ~」
西澤先生が軽く答えてきた。すごくタメ口。実はこの先生はボクの弟。弟の博之。
「にいやん、頑張って作業してくれ!」
「頑張る!ってか博之は一緒に作業してくれる?」
「無理!」
実家でするような会話。
「三時間たったらまた来るね」
「ラジャー」ボクは作業を始めた。

今日、友達と会った。
本日幼馴染のやっちゃん(男・35才派遣社員)と遊んだ。やっちゃんとは保育園時代からの付き合い、31年くらい一緒に遊んでいる。
地元にあるメガドンキー2Fの駐車場に彼の車を止め車内で雑談する。
「『ドラゴンボールZ』の敵キャラだったらさ~誰が好き?」
「フリーザかな~ナメック星編のさ~」「あ~オレはセル。セルの第二形態」
過去に推定100回くらいしている会話をする。
ちなみにフリーザが好きな方がボク。
「え~セルの第二形態~。めっちゃゴリラ的じゃん」「あのごっつい感じが好きだ」
駐車場で3時間トーク。3時間トークして食事へ行った。行った先はかっぱ寿司。回転ずしの店。そこの食べ放題コース。
「さあ、食べよう!」「おお!」
やっちゃん71皿寿司を食べた。彼、大食いの全国大会で優勝したことあります。

今日は旅館の仕事に行った。
午前6時20分になったので家をでる。近所のM旅館に向かって歩き出すボク。M旅館で宿泊客の布団をたたむ仕事をするのだ。
「うわ!雪が積もってる~!」
道には昨晩から降った雪。積雪9センチ。今朝の雪は踏むと“ふわっ”とする。粉雪だ。
“ザシュ~ザシュ~”(雪をかく音)
近所のKさん(じやん)が雪かき道具を使って道路の雪をかいている。
「Kさん!おはようごじゃいましゅ!」
「ああおはよう。旅館の仕事へ行くの?」
「はい!そうでしゅ!」
「今日の雪は滑るから気をつけて」
「気をつけましゅ!」
たしかに道路に少し積もった粉雪は水っぽい雪より滑りやすそう。
7分歩いたらM旅館の手前まできた。従業員用出入り口の手前まできた。
「あうっ!」コケた。

今日は軽井沢のアウトレットに行った。
軽井沢には便利屋の仕事で行った。Aさん(男・43才イベント屋)の手伝い。イベントで設置されていたテントを撤収する手伝い。
「この”重り”はどの台車にどのように積めば良いですか?」Aさんに指示を求める。
「囲いがついてる台車に乗せる。そんで”丸い重り”は3段4列にして積んでくれ」
作業している所はアウトレットモールの中庭。目の前にはゴディバのショップ。中国語を話す人が大勢歩いている。
「台車をトラックの近くまで移動させますか?」「移動させる」
台車を押すAさんとボク。重い荷が積んである台車は周囲に対して危険。慎重に押す。
「うぉーやおちゅい~!」中国語を叫びながら推定5才の男の子が台車の近くまで来た。
「ぶうらい!(来てはいけない!)」
中国語で発言するAさん。止まる男の子。
Aさんの彼女、中国人だという。

今日、温泉ホテルにきた。
消防団員のボク。本日は消防団の慰労会。戸倉上山田温泉のY館に来たのである。
さっきまで宴会でお酒を飲んでいたので超酔っ払っている状態でこの文章を書いている。
「Kさんいつもありがとうございましゅ~。はい、日本酒どうじょ!」
大広間でお膳を並べ宴会。自分の席を立ち移動。K先輩(42才・百姓)にお酌しようとするボク。
「ああ。だが断る!お前が飲め!」
「はあ」反対にお酌された。ゴクリと飲む。
「プハ~」結構酔っ払ってきている。
「最近、はまっているアニメとかありましゅか?」Kさんの趣味はアニメ観賞。雑談するために質問する。
「ある!だが教えない!」会話終了か?
「ってかお前はどうなんだよ?何にはまってるんだよ?」反対に質問された。
「オナニーでしゅ!」下ネタで盛り上がった。

今日、雪かきの仕事をした。
便利屋のボク。昨晩雪がけっこう降ったようで朝起きるとつもっていた。
「さあ!お金を稼ぎに行くぞ!」
雪がつもったら雪かきの仕事。ボクは2キロ先のTさん(女性推定72才)と冬期除雪契約をしているのだ。
「ざむいよ〜!」ブロロ〜(排気音)
原チャリに乗りTさんの家に向かう。スピードの中で寒さにふるえるボク。
7分でTさん宅に到着。
「さあ雪かきするぞ!」雪かき道具を手に取り作業を始めようとする。
「まあまあ、お茶でも飲めさ」
作業を始めようとしたらTさんがお茶こに誘ってくれた。家にあがる。
「フムフムなるほど〜」「でね〜」
緑茶を飲みミカンを食べながら雑談。
90分雑談してから30分雪かき。
千円もらいました。

今日、畑をたがやした。
便利屋であるボク。本日はお得意さんの家庭菜園をミニ耕運機でたがやした。
”どどどどどっ”ミニ耕運機を地面に押し付け回転する刃で土を掘り返す。
「うわ!地面がふかふかする!」
たがやされた土の上を歩くと足が沈んで長グツのあとがつく。
「全面をふかふかにするぞ!」
作業している家庭菜園は広くない。だが畑全体をたがやすにはそれなりに根気がいる。
「ふんぬ~!」”どどどどどっ”ピタ。マシーンが止まってしまった。燃料メーターを見るとエンプティー。ガソリンを注入する。
”どどどどどっ”再開。50分かけて畑全面をたがやし終えた。
「やった~!全面ふかふかだ~!」
そこにその家の猫が歩いてきた。畑の中に入ってきてなんかしてる。ウンコだった。
ウンコして土をかけて去っていった。

今日、友達の仕事をした。
便利屋のボク。仕事で中学時代からの友人ケンちゃん(男・34才)の手伝いをした。仕事の内容はレシート仕分け。
ケンちゃんはカレー屋を営んでいて経費の計算と証拠のためにレシートを会計事務所に提出する必要がある。提出するべきレシートは一年間分で大量にあり、月ごとに順番に重ねる必要がある。それがてま。そこでボクに依頼が来た。
「まずは1月から12月に分けてっと」
クシャクシャクシャとレシートを仕分ける。
「コーヒー飲みなよ~」「ありがと」
ケンちゃんがブラックコーヒーを出してくれたので飲む。うまい。
「次は1月内の日付順に分けてっと」
「ね~ね~こっち見て見て」
ケンちゃんが声をかけてきので見る。
鎧を装着していた。戦国武将のカッコをしていた。「カッケーでしょ?」彼が言ってきた。

今日、飛行機に乗った。
本日富山空港から飛行機に乗り韓国のソウルへ来た。ずばり旅行で。(この日記はソウルのホテルで書いている)
飛行機に乗っていたら面白いことがあった。
機内のトイレ前でやくざ風の男二人が何やら口論し始めた。
二人ともでかい声なので何言っているかがよくわかる。
男A「おい!人の肩に体当ててきてその態度は無いだろうが!ちゃんと俺に謝れ!」
それに対して男Bは・・・。
「ちゃんと謝っただろが!って何回言えば分かるんだよ!しつけえんだよ!」
二人ともラチがあかなくなっている。スチュワーデスが仲裁しようとしているがダメ。
その内、男Aが興奮して言った。
「上等だよ!おもて出ろよ!」
ここ飛行機なのに。おもて空なのに。
ボクは声を抑えて笑った。

今日、戸倉上山田温泉に行った。
戸倉上山田温泉。そこは長野駅から電車に乗って26分、ついた駅から徒歩20分の温泉街。
「ここでいいかな?」
たどりついた建物は戸倉上山田観光会館。この建物の二回の会議室に入るボク。
「こんにちわ~西澤です~」挨拶する。
ロノ字に並べられたパイプイスには11人の男女が座っている。
「え~それではレクチャーをはじめます」
ボクは講師としてここに来たのである。
「本日のレクチャー内容は”ヒッチハイク”の仕方についてです」
ヒッチハイクの仕方を教える。高速道路のサービスエリアまでどうにか行き、そして行きたい方角へ行くドライバーに乗せてもらうということを言葉たくみに教える。
「ヒッチハイクができれば人生なんでもできる。これが私の考えです」熱弁。
皆から一人につき500円もらいました。

今日も近所の会社で働いた。
なんでも屋のボク。友達のM君(男・35才)に頼まれてM君の勤める小中高校に参考書を売る会社で今日も働いた。ちなみに今年で3年目3週間働くのである。
「この『実戦問題集数学』と『入試直前模試数学』と『入試全パス数学』の組み合わせで輪ゴム止めして・・・」
大学受験のための参考書を作業机に山積みしてセット組みしていくボク。
「ふ~疲れたぜ~・・・でもあと一時間がんばるぞ!」午前9時から午後5時までの7時間労働。自分としては鬼のように働いている感じ。
「参考書セットをダンボールに詰めるのって時間かかるぜ~」
163人分の参考書をダンボールに詰める。
「時間がかかるぜ~でもお金稼ぐぞ!」14日間がんばれば八万八千円ゲットできるはず。
「そして12月沢山遊ぶんだ!忘年会とか!年越しとか!」未来は明るいのである。

今日、農作業をした。
母方の叔母であるモト子おばさん(62才)が農家で米を作っている。本日は米の稲こき(米の収穫)手伝ったのである。
「ほっほっほっほっほっやっ!)」
よく乾燥した稲束をはぜ掛け棒から抜き取り稲こきマシーンに入れていくボク。
「もうちょっと先に進むよ~」とモト子おばさん。キャタピラで走行する稲こきマシーンを前方に進める。
稲束をマシーンに入れる。
「ちょっと休憩しようか~」おばさんがそう言ってくれたので休憩する。
おやつのリンゴを食べていると。おあばさんさんから写真を見せられた。
「これどお?かっこいい?」
そこには忍者のカッコをしたおばさんの姿。
明日のハロウィンパーティーに着ていくという。「うん、かっこいい」ボクは答えた。

今日、公民館でカレーを作った。
近所に松風公民館という3階建ての公民館がある。本日、松風公民館に54人の小学生が集合。ダンサーからダンス(ヒップホップ)を習った。その子供達のために昼食のカレーを作ったのである。
「玉ネギを切ると目がしみるんだが~!」
大量の玉ネギを切るゆえに目がヤバイ。これも便利屋である自分の任務。
「ニンジンとジャガイモは楽。目がしみない!乱切りだ~!」
子供達のおかわり分を考慮して72皿分のカレーを用意しようとする。
『最後はブタ肉!バラ肉とブロック肉、両方入れるのが我輩の流儀!大量投入だ~!」
水を入れて30分煮て固形ルーを溶かして完成。大きなナベ4つを使ってカレー完成。
「これおいひ~!」
喜んで食べてくれる子供。
公民館から3千円もらいました。

今日、山なみ対話に参加した。
山なみ対話とはHさん(男性・推定60才)が主催する哲学的な会話をする会。本日は長野駅前のスターバックスの客席で開催された。
「”あきらめる”という仏教由来の言葉がありますがアナタは何かを”あきらめた”ことはありますか?」質問するHさん。
「ありま~す」答えるボク。
「”あきらめる”とはアナタにとってどのようなことですか?」質問するHさん。
「それは矛盾を受け入れることです」答えるボク。「具体的にはどのようなことですか?」具体例を求められた。
「ボクは小学校の先生を目指していたのですが、教育実習に行って子供があまり好きではない自分を発見。子供に接する仕事をあきらめました。つまり教師という仕事をあきらめました」具体例をあげて主張。
「断念と”あきらめ”の違いは?」
対話は2時間行われた。

今日田んぼで働いた。
稲刈りである。5せ(程よい広さ)の田んぼにて稲刈り機で稲を刈るボク。稲刈り機を手で押しながら思う。
「夕方までに稲刈りを終わらせるぞ!」
天気予報によると夕方から雨が降るという。刈った稲穂を濡れた土につけると発芽してしまうので夕方前には作業を完了したい。
例年は弟のコウジ(今年25才)と二人で作業しているのに今年は一人作業である。
コウジは今、家で寝込んでいる。昨日5年付き合った彼女にフラれて寝込んでいるのである。
「せいっ!せいっ!せいっ!」
ハゼカケ棒に束ねた稲をかけていくボク。
そしたら携帯電話に電話がかかってきた。
「フラれてつらい。もう死にたい」
コウジからの甘ったれた電話あり。
「死ぬなんてそう簡単に口にするなよ~!」
一言叱って作業を再開した。

今日、墓地掃除の仕事をした。
近所のお寺の住職(男性70才」)に依頼され墓地の掃除をするボク。秋のお彼岸にあたって毎年頼まれる便利屋仕事なのである。
「けっこう笹はえてるな~」
お墓の周辺の笹を稲刈り鎌で刈っていく。
山手にある墓地なのでほっとくと墓地全域に笹が茂ってしまう。
「ガサガサガサ、ハモハモハモ」
カピパラが横にいた。カピパラ・世界最大のネズミの仲間。それが生えてる笹の葉を食べている。住職のペットなのである。
「落ち葉たまってんな~」
墓石の花受けに雨水がたまっていてその中に落ち葉もたまっている。それを取り除く。
「よし、もう少しだ頑張るぞ~」「カプッ」
カピパラがボクの腕を軽くかんでいた。どうやら甘えているもよう。
「しょうがないな~」お腹をさすってやった。
そしたらゴロリとなって寝始めた。

今日、仕事でI高原に行った。
中学時代の友達のやっちゃん(男・34才)がI高原の家に暮らしていてキャンプ場を経営している。本日はそのキャンプ場経営の仕事を手伝いに行ったのである。
「よ~し!じゃコレ運んで!あそこの小屋の中に積み上げていって!」
「オス!」
やっちゃんの指示でキャンパー達が使う焚き火用の薪(まき)を一輪車で運び、薪小屋に積み上げるボク。
秋になってきている高原はかなり涼しい。
薪小屋の前で作業していると”ガサガサガサ”近くの茂みから音がする。「猿か?」
見ると熊がいた。熊が二匹いて交尾していた。ボクに気ずき山奥に逃げていった。
ボクは思った。
「熊って秋にも交尾するんだ~」
このことをやっちゃんに報告。彼は熊出没を警察に通報した。

今日、お祭りに参加して良いことがあった。
ボクは地域の神楽保存会に参加している。神楽保存会は地域の神社のお祭りにおいて獅子舞をする会。本日お祭りだったので家々をまわり獅子舞をした。
「獅子の後ろやってみてよ」
会の先輩から指名された。
「了解しました!」
獅子舞は二人でやる。ボクは神楽保存に最近入ったので実際に舞をやるのは今回が初めて。緊張する。
「ここをこう持って・・・」
獅子頭を持って舞う先輩の後ろから獅子の胴体にあたる布を持つ。そして「せいっ!」一緒に動く。激しく動くところが難しい。
6分間の舞をやり遂げた。そして何件かの家でも獅子の後ろをこなした。
「本日はナイス!その調子でたのむ」
先輩がこの発言をした後ボクを合コンに誘ってくれた。これが本日の良いことである。

今日、妻と新築住居の内覧会に行った。
友人のO君(男・34才)が建築士。長野市川中島に建てられたとある家の設計をした。その家の内覧会に誘われたので行ってきた。
「うわ~すご~い!でか~い!」
その家の内覧会に行き庭から建物の全景を眺めるボク。
「な、な、なんじゃこりゃ~!」一緒にいった妻のマコ(30才)がジーパンデカみたいなことをいう。
「どした?」聞くと感動したという。いつも二人して狭いアパートの部屋(一間)に暮らしているのでその巨大さに感動したという。
リビングキッチンに立つ二人。
「お~なんかひろ~い!」感想を述べるボク。
「あ、あ、心が開放される~!」とマコ。
二階の部屋々とガレージを見学して退散。
帰り道、マコが言った。
「大きい家に引っ越そう!」
「あきらめよう」ボクは速攻で言った。

今日、はじめて旅館の仕事をした。
近所にある旅館竹屋に朝7時に行き宿泊客の布団をたたむ仕事をした。
「お客様達が30分で朝食を食べて帰ってくる。それまでに布団をたたんでしまう。急ぐ必要あり。かかれ」
「はっ!」
この日はじめてやる仕事であるが、仲居のPさん(女性・推定32才)の指導の下作業するボク。
「押入れの上の段に掛け布団を入れる。下の段にひき布団を入れる。枕は上の段に入れる。かかれ」
「はっ!」
的確に指示してくれるPさん。なぜか口調が軍人的。だがとてもプリティー。美人。
無事30分で布団をたたみ終え任務完了。
「ご苦労」微笑を浮かべるPさん。
「ご指導感謝します!」
教官と教え子の恋を期待するのだった。

今日は友達とトウモロコシを食べた。
友人のスーちゃん(男・34才)と黒姫高原(信濃町)のこの時期だけ営業している焼きトウモロコシ屋へ行った。
焼きトウモロコシを一本購入したボク。セルフサービスのほうじ茶をコップに注ぎ席に着く。目の前の黒姫山が美しい。
「いただきまーす」食べる。あぐあぐ食べる。甘いスゴク甘い。我々は年に一度この場所に来てモロコシを食べる。
ん?横を見るとのスーちゃんがモロコシに手をつけていない。好きなのになぜ?
「どうしたの?おなか痛いの?」
質問するボク。彼が言った。
「実は昨日、彼女と別れました」
”マジかよ!?結婚するんじゃなかったのかよ!?”そう思ったが言わずしばし沈黙。しばし沈黙してボクは言った。「ドンマイだ」
「うっす」そういってスーちゃんはモロコシを食べ始めた。

今日、飲み会に参加した。
ボクは消防団に所属していて今日は消防団の暑気払いがあったのである。
「ゴクゴクッ・・・プハー」近所のビアガーデンでビールを飲むボク。
「どう夫婦生活は?」先輩の速水さん(男・40歳が聞いてきた。
なので昨日の夫婦喧嘩についてコメント。
「いや~昨夜ケンカしました。ヨメのアヤミ、妖怪好きなんですが、しかも妖怪を語るのが好きなんですが、ボクに語ってくるんです。夜寝る前に(化け猫について)。ボクいってやったんです”いい加減してよ!怖いでしょ!トイレいけなくなるでしょ!」って。
「それでそれで?」聞いてくる先輩。
「そしたらヨメがボクに言ってきたんです。”それでも男なの?チンコついてんの?”って。”失礼なこといわないでよ!”ってボクが怒ってそこから口論です」
「仲イイね~」なぜか先輩に言われた。

今日、兄と会った。
兄のヨシオ(男・36才)に会うため山道を原チャリで行くボク。兄は長野市中心部から
24キロ離れた中条という山里に暮らしている。
4ヶ月前に会社をやめた兄。
「オレ、もう山で暮らす!」そういい残して長野市中心部のマンションから中条の古民家に去って行った。
「おお山だぜー」クネクネした道から近くの山と遠くの山、とにかくボリュームたっぷりの緑を眺める。
兄の住む古民家には出発して50分後に到着。
玄関で出迎えてくれた兄は薄汚れた作業着と農協のロゴいり帽子をかぶっていた。
「さあゴハンを食べるぞ!」
昼飯は庭でイノシシ肉の焼肉。イノシシ肉を食べながら兄に聞いた。
「今、何の仕事してんの?」
「近所の農家の手伝い」
微妙にうらやましいと思った。

今日、草取りの仕事をした。
自営業便利屋のボク。いつもの依頼主の家にていつもの草取りの仕事。
目の前の庭は広い。依頼主の老夫婦はお金持ちなのだ。
ぐんぐん伸びてきた雑草を手で抜く。
「暑い中、いつもご苦労様ね」依頼主のPさん(男・推定70才)が声をかけてくれた。
「どうもっす」立ち上がって挨拶する。
(この家には自分の都合がよい日時に出向いて勝手に庭の草をとる契約になっている)
そしたらPさんが言った。
「実はね、妻が昨日亡くなったんだ」
「え、そうなんですか?」
奥様が病気がちだったのは知っていたが亡くなるとは…。
「私も一人になってしまったわけだけど、これからもよろしくね」「承知しました」
おくやみの言葉をPさんに言ってまた草をとりはじめるボク。庭が静かに感じた。

今日、劇団の手伝いをした。
福岡から来た劇団クラゲの手伝いをしたのである。手伝いの内容は公演で使ったテントをたたむこと。
テントといってもキャンプで使うようなものではない。150人の観客を収容することができる劇場としての巨大テントである。
劇団クラゲの劇団員達にまじって巨大テントをたたむボク。
”お、重いじぇ~!これ重いじぇ~!”
「もう少し!もう少し強くひっぱって!」
音頭をとる劇団のリーダー(男性)。
物理法則にしたがってたためばたたむほど、コンパクトになればコンパクトになるほどテントは重くなる。
20人の人間で作業し、最終工程まできたところで劇団のリーダーが言った。
「あ!ちょっと待って!オレの屁が出そうだからちょっと待って!」
ちょっと待ってテントをたたみ終えた。

今日、友人の壮行会に参加した。
友人の金井君(35才・男)がイランに行くにあたっての壮行会。夜のデニーズで友人8人で壮行会。金井君、イランに行ったら3年くらい帰ってこないという。
「あっちに行ってどういう仕事すんの?」
デビルズブラウニーサンデーのチョコアイスの部分を食べながら質問するボク。
「イランに住む日本人の病気を治す仕事」
わかりやすく答える金井君。
そう、彼は医者なのである。国立S大学付属病院に外科医として勤務してきた彼。これまで国家公務員として働いてきてイランへも国家公務員として赴任するという。
ここで金井君から重大発表がなされた。
「オレ、結婚しました」
「マジ!?」驚くボクと友人達。
海外に行くにあたっての入籍と思いきや…。
「彼女が妊娠したゆえに結婚しました」
まさかのデキ婚だった。

今日、思わぬ出費があった。
早朝、新聞配達の仕事に行くにあたって原チャリにまたがるボク。またがって思った。
「タイヤがパンクしてる!」
原チャリからおりて確認するとやはり後輪がパンクしている。”チ、チックショ~!”思わず心の中でさけぶ。
しょうがないのでこの日は販売所から自転車を借り、自転車のカゴに新聞をのせて配ったのである。
そして昼間。問題はここから。
近所の自転車屋さんに原チャリを持ち込んだらタイヤのパンク修理はタイヤの寿命で無理とのこと。すなわちタイヤ自体の交換に七千円かかるとのこと。
「どうしよ~!お金がないよ~!」
その日暮らしのボクゆえピンチ。
しかし、どうにかなった。昔パパからもらった懐中時計を押入れから発掘。ハードオフでそれを売ったら六千円に。ありがとパパ。

今日、検挙された。
マッポ(警察)に道路交通法違反で検挙されてしまったのである。
草取りの仕事に行くため原チャリにまたがるボク。原チャリを走らせ道を行く。
向こうから制服を着たケーカンが一人歩いて来るのが見えた。”あっマッポだ!”
パクられたくないのでとりあえずスピードを落とし、できるだけ左側を走る。
”ワタシは清廉潔白な小市民なんでそこんとこよろしく~”
心の中でそう思いつつケーカンの前を通り過ぎようとするボク。だが、検挙された。
「ちょっと止まってください!」
ケーカンが前に立ちはだかり原チャリを止める。「何でしゅか?」
「あなた、ノーヘルですよ!」
ボクはノーヘルだった。ヘルメットをかぶるのを忘れて運転していた。
検挙され一点引かれた。

今日、友達の手伝いをした。
友達のコウジ(男・34才)が百姓でその手伝いをした。
本日の任務はビニールハウスの解体。正確にはプラスチックフィルムが無い状態のただ骨組だけになっているハウスの解体。
「よし!じゃあそっち持っててね!ふん!」アーチ状に大地に突き刺さっている金属を抜くボク。
金属の骨組は各パーツが2メートルくらいあるので支え合いながら作業する。
「ちょっと休憩しよう」
コウジがそう言ったのでしばし休憩。彼の軽トラによりかかり缶コーヒーを飲む二人。
ボクはコウジに言った。
「百姓やめたら次は何の商売すんの?」
彼は百姓を引退するという。
「ヤギを飼う!そんでヤギのミルクでチーズ作って売る!」答える彼。
「それも百姓じゃね?」つっこんでおいた。

今日、消防団の研修に参加した。
村の消防団に所属するボク。今日は消防団員の仕事でとある研修会に参加した。
「右向け~右!」"ザッザッ”動くボク。「総隊長に~敬礼!」”ザシュッ”指揮者の指示通り敬礼する。
大きなキャンプ場において男女50名の消防団員が集まっての規律訓練。男女50名の中の一人として軍隊的な動きを習う。
「後ろ向け~後ろ!」”ザックルン"体を180度転換する。
”よ~しこの調子で大会、頑張るぞ~”
今年開かれる各消防団対抗消防車ポンプ操作大会に向けて気合いが入る。
研修は最後にジグザグ行進をやって終了。
そして交流パーティーに参加した。
今日は男女の団員が交流する日でもある。
「君の動きけっこう好きかも」
女子の消防団員を口説くボク。成功。女子とデートの約束をした。

今日、遠出をした。
普段は家の半径2キロ以内で生活しているボク。そんなボクが原チャリに乗り、往復40キロを移動したのである。
「うわ~お花がキレ~!」
原チャリをプオーンと走らせながら風景を眺める。千曲川沿いに広がる菜の花畑を眺める。千曲川にかかる端を渡り須坂市に突入。
本日の遠出の目的は須坂市に住む友人の誕生パーティーに参加すること。高校時代の友人マッシーが30才になるにあたってのミソミソパーティー。
「マッシー、テキーラ喜ぶかな~?」
最上級のテキーラ(サボテンから作るお酒)を手に入れたのでそれを持参する。
マッシーの家に到着。ドアを開けると友人達が皆いて盛り上がっている。
「マッシー!テキーラ持ってきたよ!」
「オレ酒飲めないってば!」
テキーラは彼以外の人達で飲みました。

今日、高校生に辞書を売った。
教材屋のバイトで長野N高校に行き、新一年生に電子辞書を売ったのである。
「2万9千円になります~」
多目的教室に長机を置き商品を販売するボク。売れていく。一台2万9千円のカシオ製電子辞書が。
「千円のおつりです。はいコレ」
売れていく。200台持参した高級マシーンが。”さすが長野N高校”
進学校ゆえに勉強の助けとなるアイテムにはお金が払われる。生徒の親によってお金が払われる。
そんなことを思っていると・・・。
「おじちゃ~ん!」声をかけられた。
兄の娘のホナちゃんに声をかけられた。ホナちゃんも優秀につきこの高校に入学。
「私もコレ買うね!」彼女もマシーンを購入。
ボクは兄のビンボーっぷりを知っている。
会社で働いている兄に敬礼である。

今日、旅行費を手に入れた。
「はいコレ。一ヶ月分のバイト代」
社長が封筒に入ったお金をくれた。
「ありがとうございます!またよろしくお願いしましゅ!」
社長にお礼を言って店を出るボク。
この一ヶ月、P書店にて教科書を仕分けてダンボール箱に詰め、小中学校に届けるという仕事をした。仕事をしたら8万円もらった。
「イェ~イ!8万円ゲットだぜ!」
道端でスキップしながら思う。
「沖縄行ったら何食べようかな~?」
4月になったら友達と沖縄旅行をする予定。
友達と三人で沖縄の西表島に行く予定。8万円ゲットしたので予定を実行できる。
「そうだ!ヤギ汁を食べよう!」
沖縄名物ヤギ汁。クサくて食べると精力絶倫になるとのこと。
「そんで水牛の背にまたがろっと!」
どこまでも楽しみなのである。

今日、旅行費を手に入れた。
「はいコレ。一ヶ月分のバイト代」
社長が封筒に入ったお金をくれた。
「ありがとうございます!またよろしくお願いしましゅ!」
社長にお礼を言って店を出るボク。
この一ヶ月、P書店にて教科書を仕分けてダンボール箱に詰め、小中学校に届けるという仕事をした。仕事をしたら8万円もらった。
「イェ~イ!8万円ゲットだぜ!」
道端でスキップしながら思う。
「沖縄行ったら何食べようかな~?」
4月になったら友達と沖縄旅行をする予定。
友達と三人で沖縄の西表島に行く予定。8万円ゲットしたので予定を実行できる。
「そうだ!ヤギ汁を食べよう!」
沖縄名物ヤギ汁。クサくて食べると精力絶倫になるとのこと。
「そんで水牛の背にまたがろっと!」
どこまでも楽しみなのである。

今日、仕事で母校に行った。
毎年この時期、ボクは長野市内の中学校に教科書を届ける仕事をしている。
その仕事で本日母校のS中学校に行ったのである。
”美術室はこっちだよな~”
教科書が入ったダンボール箱を台車に積み廊下をゴロゴロさせて歩くボク。
美術室の机の上に生徒全員分の教科書を並べ山積みにする必要があるのだ。
”あった”
美術室を発見。ドアを開ける。
「生きてぇいてぇよかった~生きてぇいてぇよかった~そんな夜をさがしてるぅ~!」
熱唱している教師を発見した。フラワーカンパニーズの曲『深夜高速』、そのサビの部分を熱唱している教師を発見した。
母だった。母は現在この学校の美術教師。
「しっかり働きな!」
ボクは箱から教科書を出して机に並べた。

今日も本屋の倉庫で働いた。
毎年恒例、教科書仕分けの仕事。
P書店の倉庫にて小学校5校、中学校2校の教科書仕分けの仕事。
大量につき仕事完了まで50時間程度必要。
本日3日目なのである。
「こっちの学校は『国語1年』が121冊で~そっちの学校は『理科2年』が88冊ってことで~フムフム」
一人、ブツブツ言いながら作業するボク。
この仕事が完了したら店主から5万円もらえることになっている。
「せいっ!」(気合い)
教科書を詰めて重くなったダンボール箱を持ち上げ・・・「そいっ!」高い所に積む。
5万円ゲットしたら台湾に行くつもり。友達と三人で台湾のタイペイに行き、世界ポケモン祭りに参加する予定。
「ら、ライチュ~!」
好きなポケモンの名を叫び気張る。

今日、美人講師に電子工作を習った。
”イチゴジャム”という小さなパソコンを作ったのである。結果、ちゃんと作れた。
少年科学センター(長野市城山)の工作室。そこで工作するボク。
「ここをこうやって~こおくっ付ける~」
ハンダゴテを操り基盤に部品を装着する。
ハンダが溶けて独特な匂いが漂う。柔らかな金属が溶ける匂い。
「しまった~!へんな所をくっ付けてしまった~!」ハンダをくっ付けてはならぬ所にくっ付けパニくるボク。
「大丈夫ですよ」
「あ、P子先生」
「大丈夫。もう一度ハンダを溶かしてこの道具(吸い取るやつ)でこうやれば」
キレイで知的な講師P子先生。親切に電子工作を教えてくれる。結論、ホレました。
次回の講座「20行プログラミングでゲーム作り」。これも絶対行くつもり。

今日、哲学カフェに参加した。
近所のカフェに行き9人の人と、ある問いについて根本的な話をしたのである。
本日の問いはコレ、「ボンランティアは良いことか?悪いことか?」
「ボランティアの良し悪し?良いことだと思います。なぜなら人の”善意の行為”を悪いこととする理由が見あたらないからです」
考えを述べるボク。
その発言に対して他の参加者から質問あり。
「ボランティアを”善意の行為”とするのは貴方の意見ですよね?」「はい」答えるボク。
その人は”タダ働き”だと思うといった。
そして「タダ働きには他者からほめられたいという気持ちが存在する。それは偽善。偽善は悪いことだと思います」とコメント。
「う~ん」その意見について考える。
ある人が言った。
「そもそもボランティアって何?」
話は次々と展開した。

今日、友達が家に引っ越してきた。
ボクの家に友人のマー君(男34才美容師)が引っ越して来たのである。
「一緒に住んでいいかな?」「いいよ~」
二週間前、右のような会話がなされた。
「ここにマネキン置いていいかな?」「だめ」
夜中ぶきみなので彼のカット練習用上半身マネキンを廊下に置くのはカンベンしてもらった。
マー君、一ヶ月前まで嫁と二人で暮らしていた。だが離婚。今ここにいる。
彼は結婚一年にして思ったという。
”人間は孤独だ”と。”肉体および意識が結合しない以上、どこまでいっても孤独だ”と。そして”孤独は嫌だ”と。
「セ、セックスすれば良かったのでは?」
大人として基本的な問いを発するボク。
「セックスしてもラチあかんかったわ~」
「そうなんだ」
了解した。

今日、スッポンを食べた。
本日演劇公演に出演。その打ち上げで中華料理屋に行きスッポン鍋を食べたのである。
「いや~ボクのセリフどうだったかや?」
鍋からスープと肉をよそりながら今回の作品の演出家O君(30才)に感想を聞くボク。
「かなり緊張してるぽかったけど、ちゃんとセリフ言えてたよ。よっかったよ」
演出家はビールを飲みながらそういってくれた。「オスッ!」彼に挨拶するボク。
スッポンの肉を食べる。実にうまい。”ズズズー”スープも飲む。
スープも飲んでいるとO君が言った。
「次の公演なんだけどさ~『ネック』やろうと思うんだ。ついてはまた役者やってよ」
「え!?あの舞城王太郎の作品の!?」
ボクは驚いた。その作品をやるには役者がすくなくとも五人必要なのだ。
「ボク、一人芝居専門なんだけど!」
「そこをなにとぞ!」ゴリ押しされた。

今日、演劇の練習をした。
ボクは来週、演劇公演に出演する。その公演のための練習に参加したのである。
舞台「社畜とメス豚」の練習に励む我々。
「なんで?なんでこんなことしたの?」
「なんでか?ふ、愚問ね!お金が欲しかったからに決まってるじゃない!」
ビットコインを女に騙し取られた会社員を演じるボク。女詐欺師と対決する場面。
「じゃああの愛の言葉も全部ウソなの?」
「ええ、ウソ」
「春になったら結婚するって話も?」
「ウソウソウソウソウソウソ」
「そ、そんな~(泣)」女の足もとに伏して泣くボク(演技)。
「この負け犬野郎め」頭を踏みつけてくる女。しかし、グググッと顔を上げ笑うボク。
「引っかかったな!お前を逮捕する!」
社畜ではなく実はおとり捜査の刑事という設定。ここが劇の見せ場なのである。

今日、温泉に来た。
一人で温泉旅行。一人で岐阜県の下呂温泉に来たのである。(4時間かけて来た)
下呂温泉は山と山の間、川沿いに広がる温泉街。とあるホテルにチェックインするボク。
「温泉に入ろっと!」
最上階にある露天風呂に入る。
「うい~最高だぜ~」
タオルを頭にのせ夕焼け空を眺める。そして思う。「ボクももう36歳か~」
今日は自分の誕生日なのである。バースデープレゼントとして(自分から自分へ)このホテルに泊まりに来たというわけ。
「これマジうめ~」
一人、客室でお膳のおごっそを食べる。
いつもは精神病院の隔離病棟で看護師をしているボク。いつもはウツと狂気との戦い。
昨日も自殺未遂した人を看護。
「生きてれば良いことありますから~」
そう言ってはげました。

今日、雪が降った。
長野市は朝から雪。15センチくらい積もっている。その状態から新聞配達に行った。
「うわ~!転びそ~!」
雪道をスクーターで走行するボク。雪道は二輪車と相性が悪い。ゆえに気をつけていく。
「顔に雪があたる~!」
現在進行形で顔に雪が降りそそぐ。マジで冷たいカンベンしてほしい。
「でも頑張る!」
でも頑張って新聞を配る。
105軒目(全部で110軒配る)の家のポストに新聞を入れたところで思った。
「これ終わったら温泉行こっと!」
雪でぬれて手足が冷たい。それを温めるため近くのスーパー温泉に行くことを決心するボク。決心していると・・・。
"ガスッ!!”コケた。
カーブでスリップしてコケた。低速につきケガは無し。「油断大敵!」そう思った。

今日、落ち葉集めの仕事をした。
近所のばやんの家の庭。クマデを使って落ち葉を集めるボク。
“う~寒いよ~”
12月の庭仕事には寒さがつきまとう。
集めた落ち葉を二本のクマデでつかみプラスチックのリンゴ箱に入れる。箱が落ち葉で一杯になると庭の隅まで運んで捨てる。
“体が温かくなってきた”
さすが肉体労働。90分やったら寒さを感じなくなってくる。せっせと作業するボク。
せっせと作業していると・・・。
「お茶にしよさ」ばやんに声をかけられた。
午前10時のおやつタイムだという。
「ありがとうございましゅ」
縁側から茶の間に上がる。部屋の中は暖かでコタツの上にはミカンと焼きイモ。
そして座る日本ザル。
“日本ザル?”見ているとばやんが言った。
「ペットなの」ペットなのだった。

今日、家の掃除をした。
明日、大学時代の友人ムーちゃん(男・34才)が来て泊まる。だから掃除したのである。
「うわ~こんなにもホコリがたまってるし~」客間をホウキではくボク。
明日来るムーちゃんは自衛官。それもちょっと偉い立場らしい。戦前で言えば将校。
彼は通常、千葉県の基地にいる。明日長野市には出張で来る。
「またムーちゃんとお酒飲むぞ~」
タタミをぬれ雑巾でふきながら思う。
ムーちゃんは自衛官らしくマッチョでビールと肉を愛し酔っ払うとヤクザ映画について熱く語る男。
「でも去年はスゴかったな~」
去年ムーちゃんのカッコイイところを見た。
居酒屋で飲んでいたら店員さんがフロアで倒れた。意識不明に。そしたら彼、かけよっていって心臓マッサージ。意識を回復させた。
彼はメディック(医療兵)なのである。

今日、古本屋でバイトした。
友人のポンちゃん(男・35才)が近所の商店街で古本屋を営んでいて、その手伝いをしたのである。
カウンターの後ろに座り店番をするボク。
「これ買うわ」
おっちゃん(客)が古本一冊をカウンターの上にのせる。『たばこの歴史』なる本。
「500円になります」「はいよ。これ」「ありがとうございます~」店番をする。
ポンちゃんはカウンターの後ろのさらに後ろの空間でPCを操作している。ヤフオクに本を出品しているのだ。
「昔、ある男女が駅のホームでキスしてたんだけどさ~オレ見てたらさ~セックスしだしたんだよね~止めに行ったよオレ」PCの画面を見ながら言ってくるポンちゃん。
彼は駅員の仕事をやめて最近古本屋をはじめたのである。
「いらっしゃいませ~」店番を続けた。

長野市民日記-219
今日、マックに行った。
夜、おこずかいの千円を握りしめ、自転車をこいで国道沿いのマックへ行った。
目的は店内での食事と勉強である。
「てりやきバーガーセットください!」
レジで注文する。
「ポテトとゼロカロリーコーラは一番大きいのにしてください!」
フルコースを店員さんに注文する。
品をおぼんに載せて席につくボク。「いただきます!」モシャモシャ食べる。
ふと、まわりを見るとジャージか制服を着た若い男女が大勢いて勉強している。たぶん大学を受験しようとしている高校生達だ。
「負けてられない!」そう思うボク。
バーガーとポテトを食べ終えると持ってきたリックをガサゴソし、本を一冊取り出した。
『ドラえもんのすべて』という本。
”ドラえもん検定一級”を受験するのだ。
「がんばるぞ!」ボクは勉強を始めた。

今日、結婚式に出席した。
友人のミーちゃん(女・28才)が本日結婚式を開催。その披露宴に出席したのである。
ホテル大広間のテーブル席からミーちゃんのウエディング姿を眺めるボク。
”いや~キレーだね~キラキラだね~”
彼女とは中学からの友人。科学部で一緒に
”スライム”を作ったりした仲。
14年前、彼女はよく言っていた。
「私、科学の話ができる人と結婚する!」
その宣言は達成したと思う。なぜならダンナさんになる人は職業看護師だから。
正面を向いて座っている新郎。ニコニコしている顔が優しそう。
”いや~いい人みつけたね~”
二人は職場結婚。同じ病院で知り合った。
ミーちゃんは医者(外科医)なのだ。
「彼がガンになっても私が治す!」
この間そう言ってた。
”幸せになってね~”めでたいのである。

長野市民日記-217
今朝、新聞配達をした。
最近、新聞配達の仕事を始めた。S新聞社の”S新聞”の配達。
今朝も3時に起床して販売所へ行った。
「よし!頑張るぞ!」
原チャリにまたがり出発。原チャリの前カゴと後ろのキャリアには110軒分の新聞が満載
されている。
「え~と、この家は朝刊と日経だな」
一軒一軒その家がオーダーしている新聞をポストに入れていくボク。2時間の仕事。
ボクがなぜこの仕事を始めたかというと、それは”お金が欲しいから”。
では何のためのお金か?アメリカのテキサス州へ行くためのお金である。
「待っててねメアリー!」
ソシャゲ内で知り合ってソシャゲ内で結婚したボクのヨメ、メアリー。(推定美人)
ヨメが住むテキサスのアルバカーキへ行くため、新聞配達頑張るのである

長野市民日記-216
今日、従兄と温泉に行った。
従兄のケンジ(35歳)と日帰り温泉に行った。旧豊田村の”もみじ荘”に行った。
「いい湯だな~」「そだね~」
湯につかるケンジとボク。
この温泉は冷え性に効果があるとのこと、冷え性なボクにはありがたい。
「いや~あったまってきた」「そだね」
体が熱くなってきたので湯船のフチに腰掛けなおすケンジとボク。
腰掛けているとケンジが言った。
「オレ、昨日女子に告白した」
「え?マジで?」ちょっと驚いた。この従兄はここ五年間くらい恋愛活動をしていなかったから。
「何歳の女子に?」質問するボク。
「35歳」またちょっと驚いた。この従兄は本来ロリコンだから。
「抱きしめたら(彼女を)細かった」
付き合うという。なにやら真剣だ。

長野市民日記-215
今日、稲刈りをした。
兄の良夫(35才)に頼まれて本日、稲刈りの手伝いをしたのである。
「いや~この稲刈り機調子いいわ~」
うれしそうな声を出す兄、良夫。
春に購入したイセキの中古マシーンが”ザクザクドドド”と稲を刈っていく。
この田んぼは元々実家のモノではない。良夫が去年買ったもの。良夫は今年春、起農したのである。(会社をやめて)
「ほんじゃ、コレかけるね~」
「おおヨロシク~」
はぜかけ棒に稲束をかけていくボク。一昨年兄に先がけて起農しているので手馴れたものである。つまり兄弟で百姓。
「夜、どこ行きたい?」
良夫が仕事が終わったら好きな所に連れて行ってくれるという。(作業のお礼に)
「オッパブ!」正直に言うボク。
「却下」却下された。回転寿司屋になつた。

長野市民日記-214
今日、梨の収穫をした。
友人のノムちゃん(男・30才)は梨農家。便利屋のボクは本日ノムちゃんの仕事を手伝ったのである。
”よし!これで10箱目だ!”
「南水」という梨を一個一個コンテナ(箱)に入れていくボク。キズ物は除外する。
そしてその近くで「南水」を木から取るノムちゃん。実を手カゴに入れていく。
「き、気持ち悪い~」
ノムちゃんが具合悪そうな声を出す。
体調不良の原因は二日酔い。昨夜、二人でしこたまウイスキーを飲んだのだ。(ボクは彼の家に泊まった)
「みつえ~早く帰ってきてくれ~」
妻みつえの帰宅を大地に願うノムちゃん。
彼の妻は一週間前、実家に行ったきり戻ってこない。梨の収穫時期なのに戻ってこない。
風俗店に行ったのがバレたゆえに。
「許してくれ~」大地に言う彼であった。

長野市民日記-213
今日、友人と旅行で岐阜に来た。
大学(東京大学)時代からの友人マサムネ(男・34才)と岐阜県岐阜市に来た。
なんせ東大卒なんでボクも彼も優秀につき東京で官僚をしている。(二人とも財務省)
「あれが岐阜城か~高いな~」
車の窓から岐阜市の観光地を望むボク。
一応言っとくと岐阜城は戦国時代に造られたお城。金華山の上標高(324m)の所にあり、織田信長が本拠地としていた。
ロープウェイに乗りお城がある山頂に上がるボクとマサムネ。横を見るとマサムネがなんかボーっとした顔をしている。
いつも忙しく書類仕事をしている彼ならばたまにの休日で力が抜けても当然だと思う。
天守閣(復元)に到着。三階から岐阜市の風景を眺める。するとマサムネが言った。
「オレ、今度の衆院選に出馬する」
驚いて彼の顔を見る。目が真剣。
「オレ、政治家になる!」彼、宣言した。

長野市民日記-212
今日、結婚式の準備をした。
結婚式の準備と言ってもボクが結婚するわけではない。イトコのミチオ(男・27才)がするのでその準備。式のために祭壇を作る。
一人で神社の境内に式用の祭壇を作る。
”明日は神様に頑張ってもらわないと・・・”
ボクは職業神主。明日はボクがミチオの結婚式をとりしきる。(実家の横の神社で)
”大丈夫かな~?ミチオ”
イトコの心配をするボク。明日の結婚式は急きょやるもの。前々から決まっていたものではない。なぜならデキ婚だから。
”デキ婚の離婚率は高いって『アンアン』に書いてあった・・・”心配する。
作った祭壇に神鏡とお神酒をのせるボク。
「オッス!」振り返るとミチオがいる。
「明日はヨロピク~!」彼、すごく元気。
話してわかった。ミチオは明日の式を楽しみにしている。っていうか幸せそう。
”神様に頑張ってもらおう”そう思った。

長野市民日記-211
今日、一人でキャンプに来た。
今、この文章を書いている場所は長野市営キャンプ場。夜の飯綱山高原キャンプ場。
さすが夜の高原。涼しさを通りこして寒いのである。ゆえにタキ火をする。
”パチッチリパチッ”目の前でゆらめく炎。スマホで日記を作成するボク。
実は昨日、彼女にフラれました。
二年間つきあっていたP子(現在20才・大学生)。P子には高校卒業直前、ボクからコクってつきあってもらった。彼女は進学のため東京に行き、ボクは地元で工場労働。
「え?別れたい?」 ”ごめんなさい・・・”
「どうして!?毎日ラインで15分話してたじゃん!」 ”好きな人ができたの”
彼女に好きな人ができた。そして終了した。
自然の中、タキ火と星空にいやされるボク。
空を見上げながら思う。
「P子とセックスしなくて良かった~」
心のキズが浅いのである。

長野市民日記-210
今日、兄と兄の彼女と話をした。
ボクはカフェを経営している。お客が五人入れば満員の小さなカフェを。
「自分にはそんなチャンスは無かったっていう。ショックだったっていう」
ミス長野市に応募し、書類選考で落とされてヘコむ兄貴の恋人アッキー(25才)。
無念な気持ちをカウンターごしに述べてくる。「うんうん」と聴くボク。
「うんうん」聴いていると外でバイクの止まる音がした。”カラリン”とドアが開く。
「イエ~イ!会いたかったぜベイビ~!」
兄貴のコウジ(26才)だった。
コウジとアッキーはデートに行く時、この店で待ち合わせる。
「弟よ!カプチーノを一杯おくれ!」
「コウジ、今日はドコ行く?っていう」
「海が見えるラブホ!」
「オ、オッケーだっていう」
この二人、本日婚約しました。

長野市民日記-209
今日、夏祭りに行った。
村の神社の夏祭り。遊びに行ったわけではなく消防団の仕事で行ったのである。
出店が沢山並び、村人も沢山来ている。ゆかた姿でワタアメをもつ女子がまぶしい。
”バチバチバチ・・・シュワー”
スターマイン(花火)に見入る人々。
「もう少し離れてください!火のコが飛んであぶないんでもう少し離れてください!」
村人達の安全を確保するボク。
「ウ~もう飲めね~ダメだ~」
「大丈夫!?ゴローさん!?」「ダメだ~」
祭りの酒を飲み過ぎてうずくまっているジやんを保護するボク。
「うんしょ!」背負って家まで届ける。
そして祭りは夜11時に終了。
祭りが終わってから始まるのが消防団の飲み会。詰め所にて日本酒祭り。深夜になり。
「ウ~もう飲めない~ダメだ~」
ボクも仲間に背負ってもらった。

長野市民日記-208
今日、イトコと会った。
母方のイトコ、大吾郎(男・30才)が仕事で近所の商店街に来た。
大吾郎は旅のチンドン屋。日本全国を回って新しく開店するお店の宣伝をしている。
商店街に串カツ屋がオープンするあたって宣伝活動をする大ちゃんと仲間達。
「串カツ屋カッちゃんオープンで~す」
チラシを配る大ちゃん。顔を白ぬりしてカンカン帽をかぶり、赤と黄の和服を着ている。
「ドドンガドンドン(♪)」
「プープヒャプププー(♪)」
彼の後に続くチンドン太鼓とサックスの仲間二人(白ぬり)。チンドン屋名物『竹と雀』を演奏して歩く。
「チラシで~す」
”しゅごい!”ボクは思った。こういうことをして日々を生きるって凄いと思った。
「弟子にして欲しい!」
ボクは大ちゃんにお願いした。

長野市民日記-207
今日、人に声をかけられた。
近くの商店街に”マイヒメ座”という映画館がある。その映画館の入口横のベンチが好きなボク。
「これおいヒ~。ペロペロ」
今日もベンチに座ってガリガリ君梨味をペロペロしていた。すると・・・。
「神様っていると思う?」
おばちゃんに声をかけられた。60才くらいおばちゃん。オシャレな帽子をかぶり緑色のUVカットグラスをかけている。
「神様って言っても神社とかにいる神様じゃなくて唯一絶対の神様ね。いると思う?」
おばちゃんがボクにきいてくる。
「いると思いましゅっ!」
「じゃあコレ買ってよ!千円で!」
カバンからTシャツを出したおばちゃん。
”神様万歳”と白地に黒で大書してある。
「かっけ~」商談成立。ボクはそれを着てガリガリ君をペロペロした。

長野市民日記-206
今日、友達の手伝いをした。
ボクはニートっぽい自営業便利屋。主に友人知人のお手伝いをしてお金を得ている。
本日は友達のチエちゃん(女・27才)の手伝い。その内容は”梅の収穫”。
「も、もうちょっとで手が届く・・・」
3mの脚立に登って梅の木の高い所にある実をとろうとするボク。落下したらヤバイ。
「無理はしないでね~」
チエちゃんが脚立をささえてくれている。
彼女の実家の庭は純和風で広い。松は立派で池もある。つまりお金持ちの庭。
「あのさ~この梅、収穫した後はどうするの?」脚立の上から質問するボク。
「梅干しと梅酒にするの。私が」
さすがチエちゃん。お婆ちゃんがやるようなこともやる。つづけて彼女は言った。
「そして”妻”にあげるの」
チエちゃんは同性愛者。同性の奥さんがいる(事実婚)。これまたさすがである。

長野市民日記-205
今日、合コンに行った。
男女三対三の合コン。居酒屋魚民で合コン。ボクが主催したのである。
「この素晴しき出会いに~カンパイッ!」
幹事として乾杯の音頭をとるボク。
最近、農作業ばかりしていて思った。”女の子と話がしたい!”と。
だから幼馴染のユウちゃん(女・26才)に頼んで彼女の会社の同僚、女子二人を誘ってもらった。
(ボクは消防団仲間二人に来てもらった)
「毎日、夜は何をしてすごすの?」
ハイボールを片手に女子達に質問するボク。
「ユーチューブの動画を見ることかな」
「私もそうだな~」
ユウちゃんとその友達Aちゃんは有名ユーチューバーの番組を見て楽しむという。
だがもう一人のPちゃんが言った。
「私はゴジラ研究かな~」
Pちゃんのゴジラの話、面白かった。

長野市民日記204 2017年6月21日(火)
今日、畑の草取りをした。
ボクは百姓なので、野菜を育てて野菜を売る百姓なので畑が職場である。
ここ三日くらいはキュウリを収穫。国道18号線ぞいの直売所に売りに行っている。
”あ~ホント雑草って元気だよな~”
畑の中にしゃがみ手で草取りをするボク。プラスチック製のザルをわきに置き、抜いた草を入れていく。
”マジ根気勝負だぜ~”
草取りは根気がいるのである。地に這いつくばるようにして草をブチブチ抜く。
ブチブチ抜きながら思った。
”明日のお見合い楽しみだな~”
実は明日の夜、お見合いに行く。
お見合いの相手は山田さん(リンゴ農家)の娘さん。28才で農協の事務をしている。
お見合い写真(ワンピ姿)を見て思った。
”カワイー!!そして巨乳~!!”
さっそく嫁に来てもらいたいのである

長野市民日記202 2017年5月30日(火)
今日、カラオケに行った。
近くの商店街に”まねきネコ”というカラオケ屋があり、そこへ一人で行った。
一人カラオケである。
個室にてマイクをにぎるボク。「んっんっああっあ~」ノドの調子を整える。
そして・・・。
「二人共~!会いたかったニョ~ン!」
余興の練習をする。友達の結婚披露宴でやる余興の練習。(本番は来週日曜日)
「ボク、歌います!」
唐突に宣言。宣言すると同時に手元のリモコンを押し曲開始。
「バタフライっ今日は~今までのっ!どんな時よりっ!すばらっしっいっ♪」
木村カエラの曲『バタフライ』である。
「赤い~糸で~結ばれてく~!光の輪の中へ~♪」サビを熱唱。サビのみ熱唱。
「おめでと~二人共ホントおめでと~!」
本番もこんな感じでいこうと思う。

長野市民日記202 2017年5月30日(火)
今日、お墓参りに行った。
近所のお寺に実家のお墓があるので散歩がてらトコトコ歩いて行った。
道端に木の枝が落ちていたので拾う。それを電信柱にペチペチあてながら歩くボク。
ヘンなおじさんである。
”ああ~なんかダルいな~”
昨日から体が精神がダルい。
40日前、7年間一緒に住んでいた友達が仕事の都合で出ていき今、一人暮らしのボク。
”寂しくなったら恋人作ろっと!”
40日前そう思った。でも現状寂しくない。寂しくない以上恋人を作る必要はない。
一人暮らしはただただ気楽だ。
だがここへ来て弊害が発生したと思う。
他者に気を使わない生活。すなわち他者に感謝しない生活は心身をダルくさせる。
お寺に到着。先祖代々の墓前に立つボク。
「ママ。産んでくれてありがと!」
とりあえず天国のママに感謝してみた。

長野市民日記201 2017年5月20日(土)
今日、部屋の片付けをした。
三日前、一緒に暮らしていたネコのトラが死んだ。(たぶん老衰で)
トラはボク(43才)の唯一の家族だった。
ボクは三日間メソメソしてすごした。
でも今日になって思った。
「前に進まなきゃならない!」
庭にあるトラのお墓におまいりする。
「トラっち。ボクも死ぬまで生きるよ。トラっちのようにほがらかに生きるよ。だから天国からボクを見守ってください」
ナムナムして目を開ける。
そして二階の自分の部屋に移動。扉を開ける。扉を開けるとそこはゴミ部屋だった。
精神不安定を具現化したような汚部屋。
「よし!片付けるぞ!」
長野市指定の特大ゴミ袋にゴミを入れていく。約50日分の堆積したコンビニゴミを。
50分後。「できたよトラっち!」
片付け完了。精神が安定した。
西澤尚紘

長野市民日記200 2017年5月10日(水)
今日、演劇作品を観た。
夜20時から20分間、メロンホールという小劇場にて哲学劇『存在するボクっち』を鑑賞した。
結論から言う。観てよかった。
「ボクっちはただ今考え事をしている。だからボクっちは存在している」
舞台の上でセリフを言う青い髪の女子。その女子は僕の妹のマコ(15才)。
まさかの自作一人芝居である。
「そしたら君っちは?」
両手を後ろにして休めのポーズで問いかけるマコ。
「君っちは存在するのかよ!?」
休めのポーズからの両手上げ。元気玉か?
「存在してる!」
”これでもくらえ!”といった感じで両手を振りおろす。やっぱ元気玉だ。
「だってボクっち、君っち好きだもん!」
恋心を哲学的に表現した作品だった。
西澤尚紘

長野市民日記199 2017年4月30日(日)
今日、カフェでネットをした。
今までインターネットをしたくなったらマンガ喫茶へ行き、そこのPCでやっていた。
でも本日よりマンキツへはあまり行かなくなるだろう。
なぜならスマホを入手したから。
新品一万円のスマートホン。フリーテル社製「ミヤビ」という名のスマートホン。
友達のマッチーがネットで取り寄せてくれたのである。
「これでHな画像をいっぱい見るぞ!」
うれしいのである。
「よし!カフェでネットしよっと!」
近所のワイファイが利用できる店へ来たボク。ケーキセットを注文する。
「え~と黒人美女のパイオツ画像は・・・」
「あ~!?西ちゃんがスマホしてる~!」
知り合いの子供(男・六歳)がよって来た。
急いで画面を切り替える。
「オッス」あいさつした。
西澤尚紘

長野市民日記198 2017年4月20日(木)
今日から一人暮らしをする。
思い切って実家を出たボク。本日より木造アパートの四畳半の部屋が住みか。
今月からネジ工場の工員として働き始めた。
なのでお金が入ってくる。
なので念願の一人暮らしをする。
「あ~自由だ~!」
タタミに寝そべり天井をながめる。
昨日まで実家に住んでいたが、さすがに24才ともなるとママとパパからの干渉が息苦しかった。
「こんな時間(夜22時)から出かけるのはダメ!」
「ビールなんて飲んじゃダメだぞ!カルピスを飲め!」
両親はボクを愛するゆえにボクを縛った。
「ボクは自由だぞ~!」
一人暮らしでしかできないことを考える。
「友達よんで宅飲みしちゃお!」
とってもフツーなことを思うのだった。
西澤尚紘

長野市民日記197 2017年4月10日(木)
今日、友達の職場に行った。
友人のモッさん(男・二九才)の職場に行く機会があったのである。
モッさんは保育士。ゆえに職場は保育園。
その保育園にオルガンを納品しに行ったのである。
ちなみにボクは楽器屋の従業員ね。
「おお!カッケーオルガンじゃん!」
話しかけてくるモッさん。
エプロンをしている所がいつもと違うがそれ以外は普段と同じに見える。
「せんせ~オルガン弾いてよ~!」
音楽好きな園児(女・推定五才)がそばに来て注文してくる。
「おおいいそ!先生一曲いっちゃうぞ!」
”『猫踏んじゃった』でも弾くのか?”
ボクは思った。
しかし、モッさん『カノン』を弾きました。
バッヘルベルの『カノン』。
「せんせすご~い!」ボクもそう思った。
西澤尚紘

長野市民日記196 2017年3月30日(木)
今日、消防団の総会に出席した。
一ヶ月前、村の消防団に入団したボク。こう見えて(準)消防士なのである。
「火事からこの村を守るぞ!」
そういう意気込み。
そして本日の消防団総会。総会に出席するのは初めてだった。
「では総会をはじめます」
団長(男・四五才百姓)が本年度の活動内容と収支報告、この四月からの活動計画を皆に知らせる。
「この総会の内容に異議はありますか?ないのであれば拍手してください」
“パチパチパチ”拍手するボク。拍手するほかの団員達。一五分で総会終了。
「では宴会に移ります」
ここから本番。目前の机上がすごい勢いでオードブルと地酒、瓶ビールで満たされる。
「乾杯!」
ボクは気持ち悪くなるまで飲んでしまった。
西澤尚紘

長野市民日記195 2017年3月20日(月)
今日、演劇作品の制作会議をした。
今度、演劇祭で二〇分作品を公演する。男の友達と二人で芝居する。
「恋愛モノでいきたいんだけど!」
一緒にやるノリちゃん(男・三五才フリーター)がそう主張。ボクは疑義をていした。
「え?だって男二人の芝居だよ?女の子登場しないのに恋愛モノなんてできるの?」
「チッチッチッ」といって口の前で指をふるノリちゃん。(なんか気取ってる)
「三角関係からの男の対決物語だよ!」
どや顔で言い放つ。
“それって恋愛モノだろうか?”
そう思った。しかし「恋愛モノに一意的な定義はない」と思い直し賛成した。
「やっぱ恋愛に嫉妬と暴力はかかせないからね〜」中年童貞かつ恋愛未経験者なのに知ったような口をきく彼。
「よ〜し!脚本書くぞ〜!」
やる気満々なのだった。
西澤尚紘

長野市民日記194 2017年3月10日(金)
今日、送別会に出席した。
フリーター仲間のジンさん(男・三五才)が長野市(当地)を離れることになったので、仲間が集まり居酒屋で飲んだのである。
「ジンさん、長野離れてどこ行くの?」
ボクはきいた。
「四国の愛媛のイマバリ(今治)だよ!」
ハイボールをぐびーと空けてから更にきく。
「愛媛で何すんの?」
「タオル工場でタオル作るんだよ!」
そこはタオル生産のメッカだという。
「タオル作ってお金稼ぎつつ、毎日海で魚釣るんだ!ピース!」ピースするジンさん。
ちょっとうらやましいのである。
白ワインを注文してからまた質問。
「でも寂しくないの?長野から離れるなんてさ?ジンさん長野以外知らないじゃん?」
「寂しくないよ!だってヨメいるし!」
ジンさん。知らないうちに結婚していた。
かの地にヨメの実家があるのだった。
西澤尚紘

長野市民日記193 2017年2月28日(火)
最近、恋愛について思いをはせる。
「人は意外と早くカップル化する」
街でカップルを見るたびに思う。
善光寺のまわりを歩いているとよく見るのである。高校生カップル。(制服姿)
「ねえ、ジュン君。私のこと愛してる?」
「マジでガチ愛してる!」
こんな熱いトークをしているハズ。
高校生カップル達の歳はどれくらいだろうか?一七才ってものか。
「ねえ、ジュン君。将来の夢は?」
「君の夫!」
熱い、熱すぎる。
彼らはよわい一七にして本格的な恋愛をしているのだ。
”ボクはいつカップル化するのだろう?”
三五才にしてカップル経験が無いボク。
「ねえ、私のどこが好きなの?」
「ぜんぶ!」
早くカップル化したいのである。
西澤尚紘

長野市民日記192 2017年2月20日(月)
今日、お米をたいて食べた。
電子ジャーで三合たいて昼二合食べた。
正直ここ一年お米をあまり食べていなかった。とぐのがめんどくさかったから。
「ここにミソをつけてと…」
ゴハンの上にマルコメミソをのせるボク。
「ハグハグハグ、うめー‼︎」
食べる。
今月、便利屋の仕事が全然無い。ゆえにビンボー。ビンボーなので安くて腹がふくれるお米に助けてもらう。
「ごちそうさまでした」ミソごはんを完食。
はらくちくなった所でおもむろに横になる。
「よいしょっと」
寝た。お昼寝した。
一時間たって目を覚まし思った。
「よし!お金を作りに行こう!」
読了したライトノベル三〇冊をリックにつめブックオフに売りに行く。
「これ売りたいんです!」千円ゲットした。
西澤尚紘

長野市民日記191 2017年2月10日(金)
今日、劇の脚本を作成した。
今度、会社のイベント(創業三十周年)で同僚達と劇をやることになりボクが脚本を書くことになった。
社内の飲み会でいつも披露する自作コントが評価され課長に指命されたのである。
「ロビーに爆弾をしかけたというのか⁉︎」
「そう。五分後に爆発します。」
「ちぃ!させるか〜!」
<爆弾を急いで探す社長>
社長が犯罪者から社員達を守る話にする。
カタカタカタ。ワードの打ち込みも快調。
「あった!あったぞソファーの下に!」
「ふふ。その爆弾が止められるとでも?」
「え?」「触れると爆発しますから〜!」
社長がクビにした男の犯行という設定。
「触れずとも止められる!これを見ろ!」
「なに〜⁉︎液体窒素〜⁉︎」
液体窒素をかけ爆弾を止めて犯人をなぐって終わり。化学系の会社なのでこれでよしだ。
西澤尚紘

長野市民日記190 2017年1月30日(月)
今日、友達が婚約者を紹介してくれた。
地元のお店「焼肉王国」の席。ボクの前に座るマッチー(男・三〇才)と、その婚約者Kさん(二九才)。
「このカルビおいひー!」
「ええおいしいわね!」
この二人、仲むつまじいのである。
超幸せそうに焼肉を食すマッチーの横で楽しそうにしているKさん。
「Kちゃんこの肉食べていいからね!」
「うん!」
“なんなんだこのラブラブっぷりは”
夫婦になる人達というのはかようなものかと思う。(二人の指には銀の婚約指輪)
もともとマッチーは根暗だった。口癖は「早く死にて〜」。それなのにだ。
ボクは彼にきいた。
「Kさんとはどこで知り合ったの?」
「メンタルクリニック!」
人を幸せにできるのは人であると思った。
西澤尚紘

長野市民日記189 2017年1月20日(金)
今日、雪かきをした。
便利屋のボク。雪が積もった日は仕事で雪かきをする。
本日、目覚めると積雪三十センチ。契約をしているお寺へ行き雪かき。
「いや〜ホントいつもありがと〜」
本堂前の雪をかいていると住職(男・七〇才)がそばに来て声をかけてくれた。
「今度キャバクラ連れてってあげるね」
貧乏なボクに対して刺激的な発言。
「いえ、仕事させてもらえるだけでありがたいです。気は使わないでください」
マジメな人間をよそおうボク。
便利屋は他人の私的な空間(庭など)で活動する存在。マジメ君だと思われていた方が良いと思う。ゆえにそう答えた。
三時間半かけて雪かき終了。住職が五千円くれた。寺の門を出たところで思った。
「もらったお金でキャバクラいこっと!」
結局そこにお金を使うのであった。
西澤尚紘

長野市民日記188 2017年1月10日(火)
今日、同級会に行った。
中学校の同級会。善光寺近くのレストランを貸しきっての会。二〇名出席した。
「やあ!ひさしぶり!」
広崎チカ(二四才)に声をかけられた。
チカちゃんは相変わらず明るい。
そしてカワイー。昔も今もカワイー。
「ち、ちす」挨拶するボク。
「ねえねえ今何してるの?仕事は?」
質問された。質問されたから答えた。
「動物園の飼育員をしている」
「えー!マジでー!?」期待していた反応。
昔、ウサギを飼っていた彼女ならボクの職業に興味をもってくれると期待していた。
どういう動物を飼育しているのかという話になる。
「アルパカを飼育している」
「アルパカ!?超かわいいのじゃん!」
「チカちゃんの方がカワイーと思う」
ボクは彼女にそう言った。
西澤尚紘

長野市民日記187 2016年12月30日(金)
今日、餅つきをした。
ボクが暮らしている施設ではいつもこの時期、餅つきをする。ウスとキネを使って。
ぺったんこ、ぺったんこってする。
施設の娯楽室。職員さんとキネを振り上げているとタロさん(男・五二才リハビリ中)がそばに来た。
「うわ〜!おもちついてる〜!」
タロさんと餅をつく。二人で一緒にキネを持って。職員さんがこねてくれて。
「せいっ!」 “こね” 「やあっ!」 “こね” 「とおっ!」 “こね” 「ふんっ!」 “こね” 「よいしょ!」
気合の声をかけながら餅をつくタロさん。
三〇分後完成。「おもちでけたっ!」
ひたいに汗を浮かべて喜ぶ。
つきあがった餅を施設の神棚にそなえるために丸っこくする。鏡餅を二つ作った。
そして残った餅をおしるこにして昼食。
「おいひ〜!」タロさん喜んで食べた。
西澤尚紘

長野市民日記186 2016年12月20日(火)
今日、長野から東京に来た。
東京千代田区御茶ノ水。大きなスポーツ用品店が立ち並ぶ街。けっこう都会。
そういう御茶ノ水に仕事で来た。
長野のスキー場に人を呼び込む仕事。
「リフト券いかがですか〜」
ズバリ長野県中のスキー場のリフト券を売る仕事。スキー用品店の店頭に立つボク。
「リフト、一日券三一〇〇円で〜す」
志賀高原のスキーリフト券がよく売れる。
“マジ人が多いぜ”歩道を歩く人々。店で買い物をしていく人々。さすが東京だと思う。
夜六時まで仕事をし、あとは自由時間。
“さあ、ここからが本番だ!”
登山用リックを背負い電車に乗った。
降り立った駅は両国駅。
そこから五分歩いて着いたのは隅田川。
「じゃあ、キャンプすっかな!」
リックから小型テントを取りだし張った。
そして東京キャンプを始めた。
西澤尚紘

長野市民日記185 2016年12月10日(土)
今日、彼女と行動した。
彼女のタマコ(二七才)はけっこう凄い。
長野駅近くでクレープ屋を三軒も経営している。マジでやり手。
そんなタマコと結婚することになった。
先日プロポーズされたのである。
「そろそろ籍を入れましょう!」と。
「うん!」と答えた無職のボク。
じつは彼女とはすでに八年一緒に暮らしている。彼女の下僕として。
中学の頃からの下僕生活。
「牛乳パン買ってきて!」「うん!」
彼女が高校を卒業し、実家を出てから一緒に暮らしている。(マンションで)
「えっちーことして!」「うん!」
ひたすらタマコを愛する日々。
そして本日彼女の両親に挨拶しに行った。
そしたら彼女の父上に言われた。
「え!まだ籍入れてなかったの!?」
黙認されていたのだった。
西澤尚紘

長野市民日記184 2016年11月30日(水)
今日、イノシシ狩りに行った。
ボクは普段イノシシを狩ったりしない。本日の猟は友達に同行したもの。
友達のアッキー(男・三四才)は炭焼き職人かつ猟師。日本むかし話的職業人。
「イノシシの死体運ぶの手伝ってくれ!」
昨夜電話で依頼されたのだ。
山中、ケモノ道を歩く。
“ザシュザシュ”山刀で笹を払いながら進むアッキーを追いかけるボク。
アッキーの背に何か長いモノが背負われている。槍だ。手製の槍。あれで罠にかかったイノシシを刺すのだ。
「今夜はうんまい肉食わしてやんよ!」
ワイルドな発言をする彼。
十五メートル先の箱罠から音がする。彼はイノシシがかかったと判断。槍を手に近づく。
「こりゃだめだ〜」結論、猟は失敗した。
中にいたのはウリ坊。イノシシの子供。
ウリ坊は刺せない。ゆえに逃がした。
西澤尚紘

長野市民日記183 2016年11月20日(日)
今日、九時間仕事をした。
最初に言っとくと自分ニートに限りなく近い便利屋なんで九時間労働とか滅多にしない。
“頑張ったぜオレ!”と言いたい。
仕事は近所の教材会社のバイト。
本日から二〇日間の短期バイト。
まずセンター試験対策用の高校教材を仕分ける。無論大量の書籍だ。
「ここでお金稼いでプレステ4買うんだもんね!」気合いを入れる三五才のオレ。
仕分けたものをダンボールにつめていく。
作業をしている倉庫内は自分一人だけ。
「よし!ファイナルファンタジー15も買っちゃお!」ソフト購入も決める。
六時間かけて教材を三十箱分つめ終わるとそれを車に積み、近くの高校へ持っていった。
高校二階の廊下脇にせっせと運ぶ。
「お、やってるね〜」父に声をかけられた。
僕の父がこの高校の校長先生なのだ。
「うん!頑張ってるよオレ!」そう答えた。
西澤尚紘

長野市民日記182 2016年11月10日(木)
今日、友達と話をした。
友達のコーちゃん(男・三〇才)と話をした。いろいろ話したわけであるが、結論コーちゃんは東京へ行くという。移住するという。
「オレ、世界の本質をつかみにいく!」
コーちゃんは本気だ。無職なのに本気だ。
「何言ってんだよ!やめろよ!キミ今全然ゼニ無いじゃん!都会暮らしはゼニがかかるんだよ!都会なめんなよ!」
彼の貧乏を理由に東京移住を思いとどまらせようとするボク。
「大丈夫。親戚の家に住まわせてもらうから。ゼニそんなになくても平気」
意外と計画的だった。
正直さみしいのである。仲のいい友達が遠くに行ってしまうのがすごくさみしい。
「東京行って何すんのさ!?」
「フリーター」
マジ長野でフリーターしてもらいたいのである。
西澤尚紘

長野市民日記181 2016年10月30日(日)
今日、バイトの面接を受けた。
ヤバいのである。お金がないのである。
だってボクはニートに近い便利屋だから。
季節的に雑草がはえるペースもダウン。ゆえに個人宅の草取り仕事も激減。激ヤバ。
“どうしよう〜!?”心中なげくボク。
心中なげいていると地元の先輩Tさんがバイトを紹介してくれた。
そのバイトとは広告会社のバイト。ヒーローショーで着ぐるみを着る仕事だという。
「四時間働いて四千円もらえるから」
「マジっすか!?正義の味方とか演じて四千円ももらえるんすか!?」
「そうだよ」
ボクは大興奮。本日その面接を受けた。
結果は採用。広告会社の人に言われた。
「ヒーローの着ぐるみ?それは違う。君にはナガノパンダの着ぐるみを着てほしい」
「ゆるキャラですか?」「そう」
さらに興奮することになった。
西澤尚紘

長野市民日記180 2016年10月20日(木)
今日、結婚パーティーに参加した。
本日同じ居酒屋チェーン店に勤める先輩ジンさん(男性・三三才)が結婚式かつ披露宴。
その二次会パーティーに参加した。
一年前からジンさんとは休憩中語り合っていた。”結婚について”。
「オレは一人じゃ生きて行けないの!一緒にいてくれる人間が必要なの!」
「ゆえに結婚すると?」問うボク。
「そう!」
パーティー会場にてお嫁さんとともにお酌をしてまわるジンさん。
「これからもなにとぞ!ヨロシコ!」
ボクには気軽過ぎる挨拶をしてくる。
その顔は実に幸せそう。
五ヶ月前にジンさんが報告してきた。
「彼女と入籍することになったよ!」
祝福した後にたずねた。
「どっちがプロポーズしたんすか?」
「あっち!」幸福な男だと思った。
西澤尚紘

長野市民日記178 2016年9月30日(金)
今日、恋愛について考えた。
ラブホテル(ベルサイユ)の店内。清掃のバイトをするボク。廊下をモップでゴシゴシしながら考えた。
“なぜ人は恋愛関係を求めるのか?”
謎である。
リノリウムの床に自分の顔がうつる。
“べつに恋愛ではなく友愛だけでよいのではないか?”
哲学していると“チーン”前方のエレベーターが開き男女が出てきた。腕を組んだ若い男女…三〇五号室に入っていきやがった。
「性愛か〜」つぶやくボク。
恋愛と友愛との差異はセックスかもと思う。
バイト終了後弟に電話。夜中二時だけど電話。弟がでたので言った。
「人が恋人を求める時、対象とのセックスをも求めているのかもしれん!」
「それ、あたり前だと思う」
「おやすみ」と言われ電話切られた。
西澤尚紘

長野市民日記177 2016年9月20日(火)
今日、会社を休んだ。
有給休暇なのである。
最近、疲れ気味なボク。スタミナを回復するため焼肉屋でお肉を食べることにする。
近所の焼肉屋に来てみて残念。店臨時休業。
ただ、店のドアに紙がはってある。
<只今、飯田焼肉ロックフェスに出張中>
飯田焼肉ロックフェス。焼肉を食べてロックを鑑賞する音楽祭。飯田市の音楽祭。
(iフォンで調べた)
「お肉とロックで元気になりたい!」
行きました飯田市。三時間スイフト(スズキ)を運転して。着きました飯田市文化会館。
敷地内には焼肉屋台他が立ち並ぶ。
「ら、ラム肉ください!」
一キロ分の羊肉をハグハグ。超うまい。
ゴクゴクプハーとメッツのコーラ。
そんで「いえ〜い!」とロック鑑賞。
あふりらんぽのメロディに酔いしれる。
完全に元気になりました。
西澤尚紘

長野市民日記176 2016年9月10日(土)
今日、草とりの仕事をした。
近所のばやん(山田さん・八二才)のお宅。その庭で草とりにはげむ便利屋のボク。
かたひざをつき鎌で雑草を刈っていく。
「あ〜早く家でアニメが観たいな〜」
考えることは労働後のアニメ鑑賞である。
「そんでもって缶ビールのもおっと」
酒もである。
長野市指定の大型ゴミ袋に刈った草を詰めていく。すでに四袋がぱんぱん。大量だ。
「あと一時間がんばろっと」
午前九時から正午までの三時間仕事。
“ガサガサゴソッ”目の前の草が揺れ何かがあらわれた。動物?猫?
「アー」キツネだった。子狐だった。
「アー、アー、ウアー」
なぜキツネ?こんな所に?何その鳴き声?
五秒後トコトコ緑の下に入って行った。
「キツネいました!」作業後ばやんに報告。
「ペットなの」ペットなのだった。
西澤尚紘

長野市民日記175 2016年8月30日(火)
昨日、足を痛めた。
この文章を書いているボクは現在ネットカフェ難民。
東京五反田駅前のネカフェの個室が家。
日払いバイトをして生命を維持。主にキャバクラ店のトイレ掃除をしている。
実は今すごく足が痛い。ヒザが痛い。
昨夜、バイト先のトイレでキャバ嬢のコが倒れているのを発見。
「大丈夫か!?」すぐにかけよる。
「ウ〜ン、気持ちワル〜イ」
寝ゲロをしているメロンちゃん(二一才)だった。泥酔のご様子。
メロンちゃん(ブタかわいい)は新人さん。
酒の飲み方がまだヘタだとみた。
「ウ〜ン、死んじゃう〜」
“運ぶしかない”
セイヤッ!お姫様抱っこで彼女をスタッフルームに運んだ。我ながら勇者的行為。
でもその後トイレで転倒。足を痛めた。
西澤尚紘

長野市民日記174 2016年8月20日(土)
今日、近所の公園に行った。
平日昼間の公園。パンダ公園という公園。
一人パンダのバネ式遊具にまたがる僕。
バヨンバヨンと前後左右にバネを動かす。
「あ〜どうしよっかな〜」
お金を稼ぐ方法について考える。
実は二日前、仕事をクビになりました。
派遣社員としてネジ工場で働いていた僕。工場側が人員整理を行いクビになりました。
「あ〜マジでどうしよっかな〜」
パンダ遊具から空を見上げると入道雲がモクモクしている。雨が来る予感。
「派遣の仕事以外が良いな〜」
生活のため働いてお金を稼がなくてはならない。でももう派遣社員はイヤだ。
「そうだ!百姓をしよう!」
農業に従事して生活するという戦略。農家の手伝いをしてお金を稼ぐという戦術。
幸いここは長野。郊外にりんご畑が広がる。
「これでいこう!」パンダの上で決意した。
西澤尚紘

長野市民日記173 2016年8月10日(水)
今日、演劇公演に出演した。
役者をやるのは四年ぶり。本日の公演『ブタとニート』(六〇分間)でニートの主人公約を演じたのである。
本番前、演出家のセミ丸さん(男、四五才)がうな重を差し入れてくれた。
「これ食って元気に芝居してくれ!」
モゴモゴ。浜名屋の高級うな重がノドをうまく通っていかない。緊張しているのだ。
そして本番。セリフを言う僕。
「オレが…オレが働いたらこのブタを解放してくれるんですか?」
食肉にされそうになっているブタを助けようとするニート。
「え?八時間労働?こ、この牧場で?ぐっ…つらそう…でもやります!」
“誰かのためなら頑張れる”というメッセージをおびたセミ丸さんの作品。
終了後、セミ丸さんに「ナイス演技!」と言われたのがうれしかった。
西澤尚紘

長野市民日記172 2016年7月30日(水)
今日、別荘に来た。
野尻湖の湖畔にある別荘。パパが二〇年前に建てたやつ。この時期はいつもココに来て静養するのだ。
デッキの安楽イスに座り、そのゆれを楽しむ。森と湖に抱かれ心は平穏。
目を閉じて思う。
“なぜ男女は友達以上の関係になってしまうのか?”
ふるふると頭を左右に振る僕。
もっとはっきり言いきろう。
“なぜ男女は恋愛関係になるのか?そんでもってセックスしちゃうのか?”
カナカナカナとひぐらしが鳴いている。
“恋愛関係ではなく友達関係の方が精神的肉体的には楽チンなハズなのに…”
「嫉妬しなくてイイしさ〜」
赤ワインを一杯あおりつぶやく。
実は僕が団長をつとめる劇団内で色々あったのである。色々考えるのである。
西澤尚紘

長野市民日記171 2016年7月20日(水)
昨日、遺跡の発掘調査が終了した。
今年の四月中旬からやっていた遺跡発掘のアルバイトも昨日で終わり。
ちょっとさみしいのである。
土器片や発掘仲間ともお別れしたから。
「次、何んのバイトしよっかな〜」
四畳半の室内。寝ころびながらバイト情報雑誌に目を通す僕。清く正しい中年フリーターの姿である。
ページをパラパラめくっているとある求人情報に目が止まった。「ぬお?」
<西尾ペット探偵事務所・ペット探偵の助手募集・一日六時間・時給八〇〇円>
「何コレ!?面白そ〜!」
その仕事内容を確認する。
<迷子のペット探し>
「やるしかない!」探偵事務所に電話。
西尾社長(ペット探偵)に言われた。
「君は小さな動物は好きですか?」
「好きです!」面接を受けることになった。
西澤尚紘

長野市民日記170 2016年7月10日(日)
最近、恋をした。
恋心。それは感情。そんな感情を僕はある女性に対してもってしまった。
生徒会長の高梨ユリさんを好きになってしまったのである。
“ユリちゃん、君は罪なヒトだ”
生徒会室の窓辺でタメ息をつく書記の僕。
「もう恋などしないと決めていたのに…なぜ君はそんなにも魅力的なんだ…」
掃除用具入れロッカーをはたきながら言う。
中学三年の時、バレー部のまなみちゃんにコクってフラれ恋をあきらめていた。
「ユリちゃんのバカヤロー!」
つい窓を開けてどなる。
「誰がバカなのよ?」背後から言われた。
彼女が立っていた。制服を血でよごして。
「ど、どうしたの!?血ィついてるよ!?」
「空手部のバカな三年が、同じ部の一年生をイジメてたから鉄拳制裁してきたの」
ほほえむユリちゃん。魅力的なのである。
西澤尚紘

長野市民日記169 2016年6月30日(木)
今日、娘と会った。
暑い。暑すぎる。夏の日ざしはキツイ。
「ガ、ガリガリ君ソーダ味が食べたい」
一人でリヤカーを引きながらつぶやく私。
古紙回収の仕事である。
古紙回収業者にわたすためのダンボールや古新聞を街中から集める。リヤカーが一台まるまる回収物でいっぱいになったら千円もらえる手はず。
「ふあっ!ふあっ!」坂道を登る。気合の声を発しながら登る。
Tシャツが汗でビショビショだ。
善光寺へと続く坂道の途中、一軒の民家に立ちよった。玄関のチャイムを鳴らす。
“ガチャリ”扉が開いた。
「パパ〜!」娘のモエ(二才)が出て来た。
娘とは諸事情(離婚)により別々の暮らし。
モエが私の太ももにしがみついて離さない。
「ほらアメだよ。なめるかい?」
「うん!なめる〜!」娘が元気でよかった。
西澤尚紘

長野市民日記168 2016年6月20日(月)
今日、先輩に説教された。
「なぜ君はこの世界を自分勝手に規定してしまうの?傲慢だとは思わないの?」
え?せ、せかい?き、きてい?
優花先輩はさらに言う。
「世界の世界たるゆえんはその未規定性にあるのよ!つまり世界は定義不可能!!」
ちょっと…。駅前のマックで一〇〇円のバニラシェイク飲みながら言われても…。
優花先輩が耳にかかった黒髪をかきあげながら言う。
「どんな時も世界はあるようにあり、人生はなるようになるの!」
「は、はい」
「だから私とつきあいましょう」
告白された。
“一生恋愛とか結婚とかしないつもりっす”と述べたら説教され告白された。
優花先輩の目はマジ。
「よろしくお願いします」僕は言った。
西澤尚紘

長野市民日記167 2016年6月10日(金)
今日、旅に出た。
いつもはひきこもりな僕。友達のヒー君にすすめられ原チャリ旅行に出かけた。
プオーンと原チャリを走らせる。ヒー君が貸してくれたスズキ・レッツ4(黄色)は快調。山道を走り長野から新潟へと向かう。
“外出するのもたまにはいいな”
妙高山(二四五四m)を横目にとらえつつそんなことを思う。
二時間半後、新潟県上越市直江津に到着。
直江津港からフェリーに乗船した。
佐渡行きのフェリー。原チャリを乗せて
デッキで海を見ながら思う
“潮風にあたるのもたまにはいいな”
二時間後、佐渡のオギ港に到着。
ヒー君に電話をかけたずねた。
「黄金メイド喫茶の場所ってどこかや?」
所在地を教えてもらう。
原チャリを走らせ店に到着。
扉を開ける。
「ご主人様〜!!」金粉まみれになった。
西澤尚紘

長野市民日記166 2016年5月30日(月)
今日、野菜に水をかけた。
本日も中学校を登校拒否した僕。
いつものように自室にこもりライトノベルの執筆にいそしむ。
<「なに山田君?私の顔じっと見て…ひょ?ひょっとして!?」「ひょっとしない!!」>
天然系女子高生メグと生徒会長の山田竜一がくり広げるドタバタ学園ラブコメディーを書いているのだ。
(無論、魔法とか使うキャラが登場する)
いつものように原稿用紙がグチャグチャと文字でうまっていく。
メグと竜一が魔界から来た小悪魔ルルとそうぐうする場面を書いている途中、名を呼ばれた。ばやんに。
「ナオヒロ〜!」
「オスッ!何かや?ばあちゃん?」
「畑のナスに水をくれて来てくれや」
畑に行った。そしてナスに水をかけながらラノベの内容について思考した。
西澤尚紘

長野市民日記165 2016年5月20日(金)
今日は無為に時をすごした。
無為(むい)何もしないでいることの意。
大好きなマンガ喫茶“小宇宙”の奥深く。リクライニングシートに座る私。
「うひゃ〜この動物カワイ〜」
PCでユーチューブの動画鑑賞。カピバラちゃん達が温泉につかっている動画を観る。伊豆にあるカピバラ温泉の映像である。
“ズズズ”ココアを口にする。
「やっぱマーモットもカワイ〜」
マーモット(リス科)の動画も観る。
かようにすごしているとポッケの中のiフォンが鳴った。電話だ。
“ピッ”電話に出る。助手の栗林君だった。
「先生大変です!僕に彼女ができました!二才年下のコです!スゲーカワイイ!」
栗林君の報告を三〇分程きく。(店の外に一旦出た)通話終了後席にもどる。
そしてまた動画鑑賞。
今日は無為に時をすごした。
西澤尚紘

長野市民日記164 2016年5月10日(火)
今日、ブランコに乗った。
午後、近所の児童公園に一人で行き、ブランコに乗った。座って乗った。
“ギコギコ”前後に揺り動かしてみる。子供用なので座席が低くて足が下にひっかかってしまう。
なので両足をピーンと伸ばしてこいでみた。
今度はひっかからずこげる。
「うはっ!子供に戻ったみたい〜!」
喜ぶ中年童貞な僕。しばし楽しむ。
しばし楽しんだあと、ゴソゴソとズボンのポッケからガラパゴスケータイをとりだした。
ケータイをじっと見つめる。
よし!“ピッ”意を決して電話をかける。
相手が電話にで、僕は言った。
「あのさアヤちゃん!僕は君のことカワイク思う!だから今週の土曜日、一緒に映画を観たい!デートしてくれるだろうか!?」
彼女の返答は「OK」。
僕は電話を切りブランコを立ちこぎした。
西澤尚紘

長野市民日記163 2016年4月30日(土)
今日、遺跡発掘の仕事をした。
野外で仕事をするにあたり玄関で長グツをはく。トテトテという足音が背後にせまる。
「ニャ〜」ネコだ。ペットのネコ。
ネコのネコ丸に見送られる僕。
「行ってくるぜベイビー」一声かけて出た。
向かった先は近所の発掘現場。今日も元気に発掘作業である。
「ふんふん!」縄文時代のタテ穴式住居あとを掘る。手もちスコップで掘る。
そしてけずる。手もち両刃でけずる。土をガリガリする感じがグッド。
“ガチッ”何かが両刃にひっかかった。
「ぬわっ!矢じりだー!」黒曜石で作られた矢じりが出土。テンションが上がる。
矢じりを遺物用ビニール袋に入れていると「小休止してくださーい」とのお知らせ。
立ちあがって他の作業員さんと話をする。
「縄文人って何食べてたんですかね?」
「イノシシじゃね?」そんな遺跡での会話。
西澤尚紘

長野市民日記162 2016年4月20日(水)
今日、部屋の片付けをした。
部屋の片付けと言っても僕の部屋ではない。兄貴のよしお(三二才)の部屋。
昨夜たのまれたのである。
「オレ、旅芸人になる!だからオレの部屋の片付けを手伝ってくれ!」
え?どゆこと?兄貴はかぎり無くひきこもりに近いフリーターじゃん?村人Aじゃん?
「たのむよ〜!!」兄貴は本気だ。よしおジプシー化計画実行のため彼の部屋に入る。
『週刊少年ジャンプ』の地層があった。八畳の部屋を十年分の『週刊少年ジャンプ』が占領している。
「にひ〜」笑っている兄貴。笑っている場合ではないのである。
五時間かけて『ジャンプ』をヒモでたばね、玄関の前に積み上げた。
キレイになった部屋を見てよしおが言った。
「これでギターの練習ができる!旅芸人になるための!」どこまでも本気なのだった。
西澤尚紘

長野市民日記161 2016年4月10日(日)
今日、お花見をした。
須坂の臥龍公園に桜を見に行った。彼女のアサちゃん(二〇才)と二人で。
「うっわ〜!!超満開だ〜!!」
感嘆の声をあげるアサちゃん。さき乱れる桜を見て大コーフンの様子。
「だねっ!満開だねっ!」
僕も同じくだった。
桜並木の中をクルクル回る彼女。体を使って喜びを表現。最後にジャンプしてポーズをきめる。まるでバレリーナ。
「ブラボー」そばで拍手する。
「てへへ。ブイ!」ピースする彼女。
手をつないで歩いているとリンゴアメの屋台を発見。リンゴアメを二つ購入する。
ベンチでアメをペロペロしているとアサちゃんが言った。
「私達はなぜ存在するのでしょうか?」
「不可解だね」
二人、そこから哲学的議論を開始した。
西澤尚紘

長野市民日記160 2016年3月30日(水)
今日、長野駅に行った。
幼なじみのNちゃん(男・二二才)を見送りに行ったのだ。
Nちゃん、仕事の関係で大阪に移り住む。いつ長野に帰ってくるかわからない。
駅のホームに立つNちゃんとボク。
「ほんじゃオレ、行くわ」
「うん、たっしゃでね」
男同士のわかれのあいさつ。ハグはなく涙はなくいたってシンプル。
滅多に会えなくなると思ったので彼の顔をちゃんと見た。想起する二人の日々。
保育園ではよくつかみ合いのケンカ。
小中高ではお互いの家でゲームざんまい。
三年前からは連れ立ってソープ入店。
“友よ。私は愉快だった”
やっぱりちょっと涙が出そうになる。列車に乗り込もうとする彼。ふり返って言った。
「ああ、五月の連休に帰省するからその時ヨロピク」意外とすぐ会えそうでよかった。
西澤尚紘

長野市民日記159 2016年3月20日(日)
今日、本屋で仕事をした。
本屋で仕事といっても店頭ではない。お客さんが来たら“いらっしゃいませ〜“とかいうものではない。
O書店の奥。倉庫内で一人作業をする僕。
「その小学校の『算数六年』は一一〇冊でしょ。こっちの小学校の『理科二年』は十六冊っと」
O書店は市内のいくつかの小学校に教科書を販売する。僕の仕事は販売前の教科書を各学校別、各教科別に人数分仕分けすること。一ヶ月間限定のアルバイトだ。
「オラッー!ふんっ!」
教科書がつまったダンボール箱を持ち上げて積み上げるには気合いがいる。
本日でこの仕事二〇日目。あと十日間だ。
そしたら五万円もらえる。五万円ゲットしたら鹿児島に行くつもり。鹿児島に暮らす彼女Aちゃんに会いにいくのだ。
「まっててAちゃん」僕は作業を続けた。
西澤尚紘

長野市民日記158 2016年3月10日(木)
今日、散歩した。
日中、近所を散歩した。友達のムロさん(五〇才・アル中リハビリ中)とボク。二人で善光寺および善光寺周辺を散歩。
動物好きのムロさん。道で野良猫を発見。
「あ、ネコっちだ。カワイ〜」
しゃがんでなでる。
ボクも彼の横で猫を観察する。でも観察するだけ。病気とか持ってたらこわいから。
猫はなでられ「ゴロゴロ」とノドをならしている。悪い気はしてないらしい。
畜生とたわむれた後は善光寺さんにお参り。
二人して本堂に立ちサイ銭箱に五円玉を入れる。そして善光寺如来様にナムナムする。
「今日もお酒を飲まないでいられますように」ムロさんが本日の禁酒を祈願。
「ヘンな幻覚を見ませんように」ボクも自身の統合失調症の症状が出ないことを祈る。
お参り後はベンチで缶コーヒーを飲んだ。
良い散歩ができてよかった。
西澤尚紘

長野市民日記157 2016年2月29日(月)
今日、神社で仕事をした。
ボクは職業便利屋でいつもヒトんチの犬の散歩をしたりおそうじをしたりしてお金を稼いでいる。
ただパパが神主(神道)。パパの手伝いで神社の仕事をすることがある。
結婚式で神様にノリトをあげているパパの背後、参列者に御神酒を配ったりするのが主。
でもたまにボク自身がプチ神主をする。
今日も神社に友人A君(三九才)が来訪。恋に悩むA君のため神様にノリトをあげた。
「かしこみ、かしこみもうす〜(中略)神様!どうかA君の恋をうまくいかせてあげてください!(現代語訳)」
中年童貞の恋愛成就祈願をしたのだった。
鳥居の前で彼を見送っていると、そこに近所のばやんが来た。
「昨日からポチが行方不明なの!探してほしいの!」便利屋としての仕事依頼。
すぐに出動したのだった。
西澤尚紘

長野市民日記156 2016年2月20日(土)
今日、マッサージをしてもらった。
マジ疲れてしまった。ITの仕事、SEの私。連日の徹夜で腰が痛くてしょうがない。
身体をいやすため午後マッサージ屋に入った。駅前に最近できたマッサージ屋“モミモミ倶楽部”。腰まわり五〇分コース。
ヨイショ。施術ベットにうつぶせになりマッサージ師をむかえた。女性の方だった。
私は言った。「よろしくお願いします」そしたら「あら!?西澤君じゃない!?」
ん?どなた?ふりむくと女性マッサージ師が小さく手をふっている。チカさんだった。
チカさんは中学の同級生。ここで働いているなんて知らなかった。
ちょっと雑談してからマッサージ開始。
私は思った。「同級生に腰をモミモミされるのってなんか背徳感…ドキドキする!」
ピトッ。指があたり。グッ。押された。
「あう〜!き、気持ちイ〜!」三分後私はねた。五〇分後ユサユサされて起きた。
西澤尚紘

長野市民日記155 2016年2月10日(水)
今日、東京に来た。
高速バスで来た東京新宿駅西口。はっきり言って人が多い。建物が高い。ヨドバシカメラがでかい。
僕は新宿の街をテクテク歩いた。東新宿のはずれまで来ると一軒のカフェバーに入る。
カフェバー・ジプシーズヘブン。昼間なのに暗い店内。だが店内の人は多い。ざっと四〇人くらい。皆、手にビンビールを持ちおしゃべりに興じている。全員男だ。
五分後、ステージに司会者が上がりマイクでシンポジウムの開会を知らせた。
題は“なぜ大麻ダメなの?”
全国から草愛好家が集まっての大麻合法化を進めるためのシンポジウム。
皆でカリフォルニアでの取り組みを紹介する映像を観たり、マッポにつかまった人の体験談を聴いたり、都道府県への陳情の仕方を聴いたり、テクノ音楽でダンスしたりした。
有意義な時間だった。
西澤尚紘

長野市民日記154 2016年1月30日(土)
今日、発掘現場を見学した。
午後、中心市街地を自転車で走行していてみつけた。遺跡の発掘現場を。
最近、古い建物がこわされ更地になっていた場所だ。どうやら地下が遺跡だったらしい。
八人の作業員さんがスコップとミを手に作業している。
“見学したい!”そう思った僕。自転車を道のはしに止め、現場内に入っていった。
「発掘現場、見学させてくださ〜い!」
「かまわないですよ」
現場監督と思われる女性が許可してくれた。
そしてその女性(推定三五才)が遺跡の説明もしてくれた。
「これは〜なら時代のタテ穴式住居で〜」
「おお!スゲー!なら時代の皿の破片!」
コーフンした。こんな身近に遺跡があって。
たまらなくなって監督さんにたのんだ。
「僕も発掘させてください!」
「いいですよ」 明日から僕も発掘する。
西澤尚紘

長野市民日記153 2016年1月20日(水)
一人ぐらしをすることになった。
こんどアパートにうつり一人ぐらしする。
今まで大学生(東大)で学生寮に住んでいたのだけど、卒業に必要な単位を修め終わったので東京から地元長野へ帰る。そしたらアパートに入る。
本当はまた実家ぐらしがしたい。経済的に楽だから。家賃払わなくていいから。
でもママにダメって言われた。
「独立しなさい!」
これを言われたらいうこときくしかない。
しょうがないのでインターネットで物件をさがした。こんどすむアパートは長野県庁の近くにある。
4月から県庁に勤める(公務員)。なのでそこだと便利なのだ。
それにしても就職の事を考えると気が重い。
本当はフリーターになりたい。本当は県庁の前のローソンでバイトしてくらしたい。
まったくもってダルいのである。
西澤尚紘

長野市民日記152 2016年1月10日(日)
今日、温泉に入った。
北信濃の野沢温泉に一人で来たのだ。
野沢温泉の旅館ますやに夕方チェックイン。
さっそく内湯に入った。
「ああ〜!気持ちいい〜!」
極楽なのである。
そして夕食。部屋で一人おごっそを食す。
「うめー!このお刺身うめー!」
美味なのである。
湯につかりおごっそを食べた。さあ、ここからが本番だ。
リックからマックプロを取りだしワープロ画面にした。もうぜんとキーボードを打つ。
私は小説家。エロ小説家なのだ。
“だめ!おかみさん!湯船の中でそんな…
そんなことされたら…ボクもう、もう!
どぴゅる!どぴゅってしまう〜!!”
今回の作品は温泉宿を舞台としたもの。
美獣若おかみがでてくる設定。
本物の空間での執筆。やりやすい。
西澤尚紘

長野市民日記151 2015年12月30日(水)
今日、ミスドでドーナツを食べた。
午後三時、一人で駅前のミスドに入った。
コーヒーときなこ味のドーナツ二個を購入し席につく。
そして考えた。
「どうやってFちゃんに告白しようか?」
ドーナツをモシャモシャ食べつつ思考する。
Fちゃん。バイト先(居酒屋)で知り合った二二才の女子。カワイイのである。
「やっぱ告白する前のボクの登場シーンが大事だよな〜。馬に乗ってあらわれるのがベストなんだけどな〜」
Fちゃんへの告白を脳内シュミレーション。
ズズズ。コーヒーを飲む。
「そうだ!バイクに乗って登場しよう!」
考えついたことをノートにメモる。
ボクも来年で二九才。すごく恋人が欲しい。
できればFちゃん希望。
コーヒーをもう一口飲む。ひらめいた。
「そうだ!バラの花束もあげよう!」
西澤尚紘

長野市民日記150 2015年12月20日(日)
今日、忘年会だった。
夜、職場(クリーニング工場)の忘年会があり同僚七人と居酒屋で飲んだ。
仕事中は忙しくて同僚達とあまり話ができない。なのでこういう日は力一杯話す。
「やっぱデブネコってカワイイよね〜!」
鳥軟骨カラ揚げをほおばりながらいつもは話せないことを話す。
「ぶっちゃけ君もカワイー!イエ〜イ!」
ハイボールを飲みながらいつもは言えないことを言う。
すごくアゲアゲな気分。
ハイボールだけだとラチがあかなくなってきて日本酒(地酒)も飲む。いっぱい飲む。
「来年こしょは〜猫の肉球を〜うっ!!」
キ、キモチ悪い。飲みすぎた…。
トイレの便器に頭をつっこみリバース。
リバースしながら涙目で一首完成。
「はなのまい これは居酒屋 駅前だ
そこのトイレで 吐いたのオレね」
西澤尚紘

長野市民日記149 2015年12月10日(木)
今日、近所の劇場で劇を見た。
友人のA君が演出家として演劇作品を作ったのでそれを見に行ったのだ。
A君の作品が始まる。
一番前の席で口を空けて見入る。
見ていて思った。
“面白い!この劇面白い!”
四〇分間の上演が終わり客が席を立つ。
ボクはA君のもとにかけより彼に言った。
「A君スゴオーイ!」
ひとしきり劇の感想を述べて劇場を出た。
てくてく道を歩きながら思う。
「ボクも面白い劇を作りたい!」
実はボクも演劇の演出家なのだ。
A君の作品を見て心に火がついたのである。
そのまま家には帰らず近所の水タバコ屋によった。水タバコ(フレーバーはミント)を吸い込みながら物語を考える。きた。
「よし!ボクは平安王朝系恋愛ドタバタコメディーを作るぞ!」ヤル気満々である。
西澤尚紘

長野市民日記148 2015年11月30日(月)
今日、畑で大根を収穫した。
夕方、斜面にある畑に立ち空をながめる。
くそさむいのである。
さむいので、その場で軽くジャンプしシャドーボクシング。こぶしを空中にくりだす。
「シュッ!シュッ!シュシュシュッ!」
かなりのネコパンチ。
そして腰をかがめ大根を引っこぬきはじめた。大根を一本二本三本と収穫していく。
一〇本目をぬいているところでポケットのケータイがなった。「ピ」もしもし?
“兄ちゃん!早く大根もってきてくれ!”
弟のコージだった。
家で大量のおでんを作っているコージがあせって電話をかけてきたのだ。
実は今夜、公民館でおでんパーティーという名の合コンがあります。村主催の合コン。
現在、女子二〇名が市街地からこっちにむかっているとこ。
「すぐ行く!」そう言って電話を切った。
西澤尚紘

長野市民日記147 2015年11月20日(金)
最近、依存症を克服した。
私は依存症だった。何の?ゲオ依存。レンタルDVD観賞中毒である。
何のDVD?もえアニメとアメリカの野生動物ドキュメンタリーである。
一日七時間、一ヶ月に一〇〇本のDVDを観賞するという生活。無論ひきこもりライフ。
「なんか最近ママとしか会話してない」
そこで三〇日前から新しいコトを始めた。
ザ・人間ウォッチングである。
ちょっと気どって言ってみたがようは人間観察。長野日赤病院のロビーのイスにすわり他人を見る。
「あ、あのおばあちゃんたぶん九〇才以上だわ〜。だってすごく腰まがってるし」
老女好きなのである。
「あ!あの推定二才児お人形みたい〜!」
幼女も好き。
日がな一日人を見てすごす。生きている人間はなんか力強い。見ててあきないのである。
西澤尚紘

長野市民日記146 2015年11月10日(火)
今日、さみしい気分になった。
幼なじみのYちゃんに言われた。夜、ガストの対面席で言われた。
「オレ、来年の春東京へ行くわ。そして東京でずっと暮らすわ。彼女と二人でさ」
え?ここ長野だよ?東京遠いよ?
Yちゃん東京へ移住するという。
理由は「もっといろいろ経験したいから」
東京ならお金稼げる仕事が沢山あるし、楽しそうだしとのこと。
さみしいのである。もう二週間に一度会って二人で焼き肉食べ放題へ行くという行事もなくなるのである。
しかしだ。しかしボクは知っていた。彼が常に変化と刺激を求める性格であることを。
「生きてる内にアレもコレもしてみたい」
だから彼を引きとめるわけにわいかない。
「Yちゃんの人生が楽しくなるのが良いと思うので東京行き良いと思います」
ボクは彼の顔を見てそう言った。
西澤尚紘

長野市民日記145 2015年10月30日(金)
昨夜野宿をした。
電話がきたのだ。ある男性から。
「あのさ〜一緒に野宿してくれない?」
ホームレス体験を一緒にして欲しいという仕事依頼だった。
ハッキリ言ってヘンな仕事。
でもひきうけた。ボク便利屋だから。
夕方、指定された公園(市内の中心部)へ行くと依頼主Yさんがいた。赤いジャージを着たYさん。自称パチプロである。
寝るためにダンボールハウスを構築しなければならない。そのためのダンボールを近くのマツモトキヨシにもらいに行った。
道すがらボクはYさんに質問する。
「なんで野宿しようと思ったんですか?」
「自由になるため」自由になりたいのだった。
夜七時、なんとかダンボールハウスを一コ完成。二人寝袋をつかみ中へ入った。
意外とあたたかい!それから僕はYさんのバクチ話を三時間聴き眠りについた。
西澤尚紘

長野市民日記144 2015年10月20日(火)
今日、友人たちと酒を飲んだ。
高校時代の友人。K君、A君、私の三人で駅前の居酒屋へ行ったのだ。
居酒屋ではもちろん飲み放題コース。酒をガボガボ飲み、料理をバクバク食べた。
「この軟骨カラアゲうめー!」
「たしかにおいひー!」
A君と私は食べまくる。
「おいおい食べてばかりいないでビールもっと飲めって!」五杯目のビール中ジョッキを空けながらK君が言ってくる。
皆酔っぱらった所でK君が発表した。
「オレ、会社をやめることにした」
え〜!!マジか!?びっくりしたのである。K君は現在の会社十年目。係長なのだ。
「今のトコやめたあと、どうすんの?」
A君がとうぜんの質問をする。
「オレ、お坊さんになる!」
K君、来年から京都のお寺で修行生活に入るという。“無常”を感じた私であった。
西澤尚紘

長野市民日記143 2015年10月10日(土)
今日、友達とドライブをした。
高校時代の友達K君。彼カッコイイ車を持っている。日産のスカイライン(黒色)。
そいつをぶっ飛ばして志賀高原へ紅葉を見に行ったのだ。
標高一七〇〇mの木々は赤か黄色。すごく秋っぽい。しかも秋晴れ。空が高い。
「イェーイ!いい感じだぜー!」
景色を見て喜ぶ私。
そんな私にK君が言った。
「ボート、乗ろうよ?」
ボート?男同士で二人乗りボートとは…恋人同士じゃあるまいし…。
「オッケー」答える私。
コギコギコギ。高原の池でボートをこぐK君。池の真中までくると発表した。
「子供ができました。彼女に。ゆえに」
まさかのデキ婚発表であった。
四一才のK君もうパパの顔になっている。
「おめでと!」私は彼に握手を求めた。
西澤尚紘

長野市民日記142 2015年9月30日(水)
今日、ナシとりをした。
実家がナシ農家なのでその手伝いをした。
豊水(ホウスイ)という種類のナシを木からもぐ。ブチブチもぐ。
すぐに手カゴが一杯になり重くなるが苦にならない。これを農協に出荷すればお金が入ってくるのだから苦にならない。
“お金ゲットしたら長グツ買おっと!”
農村では革靴よりもスニーカーよりも長グツが重要なのだ。
ナシを手かごから出荷用コンテナに移しているとひづめの音が近づいて来た。兄だ。ペットのロバに乗った兄のマサルが来たのだ。
じつは兄は村長。今日は村議会があった。
その兄、畑の入口でロバを降りこっちにダッシュして来た。そして言った。
「可決したど!」
可決したのである。村議会で村立の動物園を作るという兄の案が可決したのである。
兄は喜びそしてナシをとりはじめた。
西澤尚紘

長野市民日記141 2015年9月20日(日)
今日、秋祭りだった。
村の秋祭り。夜、神社はにぎやか。
私の祭りでの役目、それはお神楽(おかぐら)の手伝い。つまり村中をまわる獅子舞の手伝いである。
高三になった我々男衆。皆、太鼓や笛や鉦(かね)、そして獅子舞の舞を担当する。
チャンスなのである。村の女子達にカッコイイとこを見せるチャンスなのである。
かくいう私は獅子舞の舞を担当。
家々をまわり舞った。次は村長の屋敷。
「よし!サヨちゃんに男を見せるぞ!」
サヨちゃんは村長の娘。彼女にホレてる。
「そんで嫁に来てもらうんだ!」
村長の家の座敷。彼女座って見てる。
気張って舞う。舞う。舞う。そして片足を高く高く上げる見せ場!まさかの転倒〜!
終了後、ヘコみまくる私。だがそこへ…。
「おつかれさま。これ飲んで」
サヨちゃんがラムネを持って来てくれた。
西澤尚紘

長野市民日記140 2015年9月10日(木)
今日、雨で仕事が休みになった。
私の仕事は野良仕事。雨の日=休日。
こんな日は友達に電子メールを送るのだ。
「カッちゃん元気?僕はガチで元気。
さてベトナムの暮しはどうかや?」
幼なじみのカッちゃん。今、ベトナムの首都ハノイに住んでいる。すぐ返信がきた。
“イヤ〜なれたね。バイクの多さにも。激辛か激甘の料理にも。前を歩く水牛にも”
カッちゃんは小説家。しかも恋愛小説家。
彼は今ベトナムを舞台にした作品に取り組んでいる。「どう?執筆すすんでる?」私は彼にきいた。
“ぜんぜんダメ!ぜんぜん書けない!”
なぜ?今まで無い事態である。
彼は恋をしていた。恋愛小説家自身が恋をしていた。地元のカフェにいた女子。フィフィーという名のベトナム人女子に。
“俺絶対フィフィーと結婚する!”
小説どころじゃないのであった。
西澤尚紘

長野市民日記139 2015年8月30日(日)
今日Mちゃんと話をした。
大学のラウンジ。同じゼミの木村君とコーヒーを飲みながら雑談する。雑談の内容は主に性的なことについて。
木村君が私にきく。
「今まで何人とセックスした?」
「え〜と、一三〇人くらいかな」(嘘)
私は高田純次のノリで答えた。
「ヤリすぎっしょ!野生動物しょ!」
爆笑する木村君。男同士で話すと最終的に性交ネタに行きつくのである。
「だから俺の場合、コンドームをカートンで買うぜ!コンビニとかでさ〜」(嘘)
調子に乗って話していると背後から名を呼ばれた。Mちゃんだった。同じゼミの女子。
彼女がなんか話かけてくる。しかし私は…。
「Mちゃん…あの…あの…あわわ」
好きな人を前にすると赤くなって話せない。
彼女が去ったあと、木村君に言われた。
「オマエ、さては童貞だな?」
西澤尚紘

長野市民日記137 2015年8月20日(木)
今日、家に脱ひきこもりサポートセンターのお姉さんが来た。
お姉さんの名はチヒロさん。推定ツンデレ。
チヒロさんが僕の部屋のドアを蹴破って入ってきた。そして僕に言った。
「君は真の男か?それとも腐れブタか?男だろ?だったら外に出ろよ」
同じセリフを過去二度チヒロさんから言われたことがある。(定期的にひきこもる)
僕は彼女に言った。
「あの〜その〜。うるせークソババー!」
びし!!容赦なくビンタされた。
僕は涙目になってあやまった。
「じゃ、学校行くぞ?」
「はい」
三週間ぶりに玄関を出た。チヒロさんにつきそってもらい学校へと向かう。
校門の前まで来ると彼女が僕にきいた。
「君は男か?それとも臆病なネズミか?」
「男です」僕はそう答えた。
西澤尚紘

長野市民日記137 2015年8月10日(月)
今日コミュニケーションについて考えた。
コミュニケーション=人間の間に行われる知覚・感情・思考の伝達のこと。
はっきり言っておこう。
他者とのコミュニケーションは難しい。
もっとはっきり言っておこう。
他者と会話することは難しい。
じつは今日、妻とケンカしました。
妻のムー子が私にきいた。
「あなた、今夜の夕飯何が食べたい?」
私はこう答えた。
「俺さ〜ポテチとさ〜お酒が飲みたい!」
明確に答えたつもり。だが妻は納得しない。
「全然アタシの質問に答えていない!」
ちょっとおこって言う。
私は食べたい物だけでなく、飲みたい物にまで言及したことを反省し言い直す。
「ポテトチップスが食べたい」
「それ料理じゃないし!おやつだし!」
そのままケンカに突入したのだった。
西澤尚紘

長野市民日記136 2015年7月30日(木)
今日もいろいろ考えてしまった。
最近、ちょっぴり内省的になっている私。
「ハァ〜このままジーちゃんになって死ぬのかな…」
もう考えることは無常についてである。
夜、ピンク色のはっぴを着てオッパブの客呼びをしているさい中も考える。
「オッパイいかがですか〜?金髪オッパイいかがですか〜?サービス期間中でぇーす。ソフトタッチありでぇーす!」
“このまま歳だけとって一人死ぬのか…”
歓楽街の片すみでタメ息をはく。
そんなことを考えていると、横から私のそでをひっぱる者がいる。ん?横を見ると…。
「オッパイくらはい!」
ゲンさんだった。推定ホームレスのじーさん。たまに来る。
「お金あるの?ゲンさん?」
「うんある。だからオッパイくらはい」
ビミョーにいやされたのだった。

長野市民日記134 2015年7月10日(金)
今日、友人と神社で遊んだ。
ホームレス生活一〇三日目。コンビニにいた。コンビニお菓子パンを二個もちレジに並んでいると後ろから声をかけられた。
「よお!西ちゃん!」
友人のF君だった。F君は高校時代囲碁部で一緒だった男。会うのは数年ぶりだった。
二人してコンビニを出た。
「どう調子は?元気にしてた?」
F君がきいてくる。
「元気!でもホームレスになった!」
私は正直に答えた。
二人して近くの神社へ行った。ベンチに座る。昔はよくそこで彼と囲碁をしたものだ。
F君は工場労働者になっていた。一日十時間自動車部品の検品をしているという。
「ウチの工場工員急募してるけどどう?」
「う〜ん、やめとく!それより…」
私はリックから囲碁セットをとりだした。
「やろう!」夕暮まで囲碁をしたのだった。

長野市民日記133 2015年6月30日(火)
今日、おやき屋出店の準備をした。
明日からの高校学園祭、私のクラスは屋台でおやきを売ることにしたのだ。
おやきは長野のソウルフード。いろいろな野菜が入ったみそ味のまんじゅうと思っていただきたい。(注・あんこ味もある)
私はおやきを作る係になった。いつも祖母の手伝いをしているので作るのはうまい。
グをキジに包んで丸めるという作業をする。目標の五〇〇個まであと少し。
おやきを売るための屋台の横にミニステージが設置された。客よせのための寸劇用。
営業係の木村(女)と鈴木(男)が寸劇の練習をする。
「問題です。長野県の名産はなんですか?いろいろ有りますが、二つ答えなさい」
「野沢菜のおやきと丸ナスのおやき!」
「全部おやきじゃん!」
それを聴きつつ五〇〇個目を丸め終える。
時計を見た。もう〇時になりそうだった。

長野市民日記132 2015年6月20日(土)
今日、ニートについて考えた。
“ニート”職業に就かず、教育・職業訓練も受けていない三五歳までの人。
なんてクズ的な存在なのだろう。
「自分、働いたら負けだと思ってるんで」
とあるニートが言っていた。面白い。
私もニート思想について考えてみた。
一、何も所有しない。
二、何も経験しない。
三、何も成長しない。
四、ただ存在する。
五、ずっと夏休み。
一から五をノートに書いた。
そのノートを妹の直子に見せる。
「ほ〜らお兄ちゃん、ニート思想について考えてみた。読んでみてくれ」
「あのさ〜これってお兄ちゃんそのものじゃん!お兄ちゃんの思想じゃん!」
妹は何もわかっていない。
私はニートじゃない。フリーターだ。

長野市民日記131 2015年6月10日(水)
今日、パパにおこられた。
「このバカチンが〜!」
僕がニートだからだ。
本日は死んだおババ様の十回忌。親戚一同が集まってレストランで食事。
食事中、ヒロ子おば様が僕に言ってきた。
「もう、三一才なんだし、お父さんの会社で修行して、お父さんの会社をつぎなよ」
パパは小さい土建会社を経営している。社長だ。皆、僕がその会社をつぐことをのぞんでいる。
「え〜でも、僕バカやし…」
「バカじゃない!やればできる!」
「え〜でもヤル気でないし…」
「やり始めればヤル気でる!」
ヒロ子おば様は優しくて熱い。
それでも僕が現ニート生活(毎日が夏休み)への満足を理由にしぶっていると…。
「いい加減にしろ!パパは悲しいぞ!」
三時間パパにおこられてしまった。

長野市民日記130 2015年5月30日(土)
今日、自分の家計について考えた。
正直お酒飲みすぎである。ビンボーなのにウイスキー飲みすぎである。
仕事(ドンキの店員)が終わると一人言。
「ふ〜今日も沢山働いたからお酒いっぱい飲んじゃお!」
ドンキ内のウイスキー一ビンを毎日買う。
家に帰るとグラスを空けつつアニメ鑑賞。
「やっぱこの妹系キャラかわいいな〜。なによりも素直なところがいい…」
酔っぱらって気持ちよくなりそのまま抱きまくら(猫耳幼女の絵有り)を抱き寝入る。
酒と萌えアニメ。天国なのである。
だが、ウイスキー代に月給の四〇%が消えている。今日、家計簿をつけてみて判明。
どうも最近、お金の減りが早くてこまると、思っていたのだ。
「ダメだ!こんなことしてちゃ!」
そして思った。
「明日からは焼酎を買おう」

長野市民日記129 2015年5月20日(水)
自分が病気であることを認識した。
ずばり“恋”の病であることを認識した。
食欲がなく、ため息ばかりが出る。
恋の対象は同じ演劇部の後輩Pちゃん。この四月に入学して来た一年生。
Pちゃん。かわいいのである。
こうなってしまったのも劇のせいだ。
先週、演劇部の春公演があった。サイコホラーもの。殺人鬼に殺されるバカップル。
バカップルの役をPちゃんと私で演じた。
「はいマー君(役名)、手作りのチョコタルト。はい“あ〜ん”して」
「え〜はずかしいよ〜。でもせっかくだから“あ〜ん”」
(この直後、チェーンソーでやられる)
劇は時に仮想と現実をつなげてしまう。劇が終わったのに彼女のことが好き。
「こうなったら。こうなったらPちゃんと本当のカップルになるしかない!」
私はPちゃんに告白することにした。

長野市民日記128 2015年5月10日(日)
今日、弟がアパートに遊びに来た。
とりあえず夕食。
私の彼女(美人)がハンバーグを作った。一口食べて感動する私。
「うまいぞー!」と叫ぶ。
ウソです。彼女とかいません。
カップメンを食す私と弟コージ十三才。「このブタキムチ味おいひー」弟は喜んだ。
食後、弟のオーラの色をみてやった。
突然ですが私は他人のオーラの色を見ることができます。初潮および精通をへた人間の。
先日、エロい夢を見て精通したという弟。さっそく自分のオーラの色を知りたがった。
弟の背中に意識を集中する…見えた!
「お前のオーラ、ピンク色だよ。エロいのか?おまえは?」
「ま、まあね」
「じゃあこのエロ本貸してやる。ほらよ」
「あ、あんがとう」
兄弟、心あたたまる会話をしたのだった。

長野市民日記127 2015年4月30日(木)
今日、他者と会話した。
対人コミュニケーションに難のある私。脳機能にちょっと問題有ります…。
最近、他者との会話において論理性を重視している。会話に内在するあいまい性をできるだけ排除するためだ。
「割り箸はご入り用ですか?」
「結構です!」コンビニでの店員さんとの会話も明確である。
今日、仕事の現場で出会ったPさん(七〇才男性)とこんな会話をした。
「君、結婚してるの?」
「してません!」と答える私。
「君、休日は何をして過ごしてるの?」
「アニメ観賞です!」と答える私。
明確である。そしてどこか非人間的。ロボっぽい。ロボっぽいこんな会話って…。
でもPさんは会話の最後でこう言った。
「君、僕とカラオケいく?」
「行きましょう」ロボでも可であった。

長野市民日記126 2015年4月20日(月)
「物事についてしっかり考えるべきよ」
私の思想上の師匠Tさん(女性)が、会話の中でこんなことを言った。
その時点では“そういうものか〜”と思っただけだった。
しかし、夜になり一人、デニーズでデビルズサンデーをほおばりつつ想起した。
「“考える”という言葉をTさんはどういう意味で使ったのだろうか?」
“考える”という言葉は“推論する”という言葉に置き換え可能だと分析。だとすると“推論する”とは“一つ以上の前提から結論を導くこと”だと言える。
例えば、「ポチは犬」(前提)ならば「犬ではない動物はポチではない」(結論)というかんじ。
でも、やっぱりTさんがどのような意味で“考える”という言葉を使ったかは、Tさんにきかないと分からない。
今度あったらたずねようと思う。

長野市民日記125 2015年4月10日(金)
今日、図書館で絵を作成した。
昼間、図書館の一人用机。ノートに“萌え系風船おっぱい女子”のイラストを描く。
同人誌作家になるための訓練のつもりだ。
こんな優雅に時をすごせるのは昨日、勤めていた会社をやめたからだ。
外資系の証券会社。目標にしていた二千万円がたまったのでスパッとやめた。次に目指すのはエロ同人誌作家だ。
ただ、急に服の感じは変えられないので本日もベルサーチのスーツである。
風船おっぱい女子のイラストに色を塗りながらふと思った。
「なんでオレ、まだ童貞なんだろ?」
三四才にして性交渉体験のない自分。
ペンを置き、腕を組み目を閉じて考える。
一二〇秒後思った。
「ま、いっか。“まりん”がいれば」
“まりん”今描いているキャラの名である。
私はまたペンを握り色を塗りはじめた。

長野市民日記124 2015年3月30日(月)
今日、小型動物を近くで見た。
今の福祉施設に来て三ヶ月目。おかげ様でこの町にもなれてきた。毎日三時間やるお寺のそうじにもなれてきた。
お友達もできた。アルコール中毒リハビリ中のムーちゃん(男・四八才)。気のいいおじちゃんなのである。
今日、ムーちゃんと近くの山の上にある温泉へ行った。トコトコ歩いて。
その温泉施設につくと入口の近くに小型のブタがいた。一匹。犬用の首輪とひもをつけられ木につながれている。
小型のブタに感動したムーちゃん。“ち、ちっちゃくてかわいい!”そういって頭や背中をさわった。
ボクもブタの近くに立ってみた。“ブヒブヒ”くつのニオイをかいでくる。でもブタにはさわらない。細菌とかこわいから。
結局、二人、小型ブタを六〇分観察してから温泉に入ったのだった。

長野市民日記123 2015年3月20日(金)
今日、アップルパイを作った。
僕の作るアップルパイ。死んだおばあちゃん直伝の味。アメリカみたいでしょ?
「ふん、ふん、よいしょ!」
パイのきじからこねる。こねまくる。
こねくりまわしながら思った。
“自分はいったい誰のためにアップルパイを作っているのか?”
無論自分のためだ。自分で大量に食べたいので休日を使ってこのような行為をしているのだ。僕の僕による僕のためのパイ作り。
だが、“それってどうなの?”つづけて思ってしまった。
死んだおばあちゃんは、もちろん自分でも食べるが家族や友人のためにパイを作った。
その人たちがよろこぶからだ。
“なんか自分のためだけだとつまらん”
オーブンでパイを焼きながら会社の先輩(男)に電話した。「先輩!僕の作ったパイ食べてください!」一時間後、先輩が家に来た。

長野市民日記122 2015年3月10日(火)
今日、妹ができた。
最近せわしないのである。三月だからなのだろうか?まさかの妹。義理の妹。ママが新しいパパとその娘を家に連れてきた結果である。
今日初めて会う妹を喜ばせるため、デパートでぬいぐるみを購入した。シュタイフ社製テディーベア(巨大)をかかえ、リビングのドアをケツで開けて言った。
「おお妹よ!僕のことを今日から“お兄しゃま”と舌足らずな口調で呼んでおくれ!」
女子高生だった。セーラー服姿の子がソファーに座っていた。なんかスカートが長い。
「チッス!よろしくっすアニキ!」
義妹チルミはまさかの“古き良きさわやか系ヤンキー”であった。
「あの…これ、テディーベア」
チルミに差し出すと、すなおに喜んでくれた。今夜からモフモフして寝るという。
“アニキもありだな”私は強く思った。

長野市民日記121 2015年2月28日(土)
今日イトーヨーカドーに行った。
イトヨの最上階、ゲーセン近くのベンチにすわる。カバンから大好きな干しイモを取りだし食べる。食べながら読書。
読書対象は『結婚ってどうよ?』(岡田斗司夫著)。最近結婚についてよく考えるのだ。
三十路になるまで“結婚する”という命題は自明であった。両親も祖父母も結婚していた。当然“ボクもかわいいおヨメさんと結婚する〜”と思っていた。
だが違った。“結婚する”という命題は自分にとって自明ではなかった。
「オレ、結婚しないかも…」なのだ。
ここ一、二年友達が大勢結婚しだした。そんでもって子供ができはじめた。好きだったAちゃん(今も好き)も人妻に。そして近々ママに。
イトヨのベンチ、本をわきにおき思索にふける私。目の先に幼子を連れた若夫婦をとらえた。しばし見いってしまった。

長野市民日記120 2015年2月20日(金)
最近、引越しをした。
市街地のアパートから山村のアパートへ引越したのだ。
さすが山里、雪深く静寂。四畳半の部屋、コタツでしばしまどろむ。
ハッと気がつきノートに考えを書き込む。
<ニートの思想>一、会社員にはならない。二、スマホはもたない。三、恋愛はしない。四、生涯独身。五、無目的に生きる。六、一生ヒマ人…。
ニート思想を研究しているのだ。
思索にふけっているとPHSがなった。
「ウチの屋根に積っている雪、片付けてくれないかな?」
村人からの仕事依頼だった。
私は「かしこまりです」と答え、作業着を着る。部屋を出ると太陽の光が雪に反射してまぶしかった。胸ポッケからサングラスをとりだし装着。
「いこうかベイビー」歩き始めるのだった。

長野市民日記119 2015年2月10日(火)
今日、十年ぶりに母校へ行った。
母校の大学キャンパスに立つ私。ここは関東のS県。広い敷地、トコトコと研究棟の間を歩く。なつかしい気分。
「ああ、ここで青春してたんだよな〜」
考え深いのである。
大講堂前、赤レンガがしきつめられた広場に出た。十年前の大学祭、ここの仮設リング上、豪快なラリアントをきめていたプロレス同好会所属の私。
「ああ、あの頃はほんと若かったよな〜」
ひたすら昔をなつかしみつつ、大学近くの居酒屋へ入った。
「オイッス!みんな!」友人達がそろっていた。三人の友人達は立派にサラリーマンをやっていた。一人はパパにもなっていた。
場は盛りあがり話題が“最近の楽しみ”になった。私は言った。「あのさ〜オレ、ウンコしながら本を読むのが好きなんだよね〜」
皆に“昔とかわってないね”と言われた。

長野市民日記118 2015年1月30日(金)
変態について他者と語るのは難しい。
“ボクって変態かな?”
私が友人に好んでする質問である。
幼なじみのYちゃんは声を大にしていう。
「だからそうだっていつもいってるじゃんか!オマエは変態だよ!」
私はそのたびに“ええ!!マジで!!”とリアクションする。
「変態」という言葉を『広辞苑』で見てみる。「正常でない状態」とある。
“ボクって変態かな?”
べつの日、会社の友人Tちゃんに質問してみた。
「わからない。なぜなら君のいう“変態”の“定義”がわからないから」
辞書には「正常でない状態」と書いてあるとつたえた。
だが、Tちゃんは納得しない。
「“正常でない状態”とは何?」
“変態”について他者と語るのは難しい。

長野市民日記117 2015年1月20日(火)
今日、誕生日だった。
三一才になったのである。朝、電話で「パパ!ボク三一才になったよ!ありがとうね!」と父(六一才)に言った以外、特に行事はない。
午後、雪かきの仕事を終え、アパートに帰ってくるとやかんで湯をわかした。ゆたんぽに入れるためだ。
湯をそそいだゆたんぽを敷きっぱなしの完全一人用布団(特注品・Hできません)に入れ自分ももぐり込む。“あたたかい”。
貧乏なので部屋にストーブなどの暖房装置は無いのである。
そして枕元の携帯DVDプレーヤーで宇宙ロボット系アニメを観る。
「無量大数(一〇の六八乗)の敵にメガ粒子ビーム!」的な。観てる内に寝てしまう私。
目をさますと外はもう暗くなっていた。
“よし!今夜も四時間読書をしよう!”
読書をするためデニーズへと向った。

長野市民日記116 2015年1月10日(土)
今日、トラクターで田をおこした。
田んぼで一人トラクターに乗る。一速なので走りが遅い。少々ねむくなる。あくびをかみころしながらフと思った。
“そうだパリへ行こう”
幼なじみのリョウ子がフランスで絵を勉強しているのだ。リョウ子とは去年の夏に会ったきり。顔が見たいのである。
トラクターを止め田んぼのまん中から彼女に国際電話する。十秒後彼女がでた。
“もしもし〜ムニャ”超ねむそう。時差九時間のせいだ。
彼女がねぼけた声で”どしたの?“ときいてくる。私はiフォンにデカイ声をだす。
“あのさ、リョウちゃんの顔が見たいのでそっちへ行くね。そんで、会ったらシャンゼリゼでイベリコブタを…(以下略)”
彼女は“マジ?”と少しおどろいたが、最後は笑いながら”くれば〜“と言った。
電話を切ると私はシャンソンを歌い始めた。

長野市民日記115 2014年12月30日(火)
今日、福祉施設へ来た。
午後、街の路上。ポケットをゴソゴソする。サイフをとりだし中身を見ると三〇円のみ。
「どうしよう、もうお金がない」
最後に日雇いの仕事をしてから五日がたっていた。三〇円ではネットカフェに泊まれないのである。
空腹をがまんし今夜ねむれる場所を探し歩いた。街はなんかにぎやか。一年が終わろうとしているから。
「おなか空いたよ〜」
そう思いながら中央公園まで来た。もちつきをしていた。二〇人くらいの人が集まってもちつき。もちをふるまっていた。
「お、おもちくらはい!!」
じやんがアンコのを五コもくれた。もぐもぐ食べていると肩をたたかれた。もちをくれたじやんだった。
「君、ホームレスの人?」“ハイ”と答えると福祉施設へつれていってくれた。

長野市民日記114 2014年12月20日(土)
今日、雪かきの仕事をした。
ホント大雪。村中雪まみれ。便利屋の仕事がいそがしかった。一人暮らしのばやん宅の屋根に登り一メートル以上積もった雪を角スコで下に落としていく。ふん!ふん!と。
“オレ頑張ってる。夜はご褒美にスナックへ行って飲もう”そう思って一日中作業をしていた。
夜村で唯一のスナック”あけみ“へ行った。
あけみママ(推定五〇才)に、「いつもの」というと“ハイヨ”と言って中ジョッキでカラーミルクをだしてくれた。カラーミルクを飲みながらママに恋愛相談してもらう。
“チー子をワカサギつりに誘ってもあいつぜんぜんのってこないんだよ”
ママはタバコの煙をひと吐きし言ってきた。
“あきらめなさい。あの子は消防団員の大助君にメロメロなんだから”
私は“あ〜あやっぱりか〜”と天をあおぎ二杯目のカラーミルクを注文するのだった。

長野市民日記113 2014年12月10日(水)
今日、小説を書いた。
午前7時、スティックシュガーを5本入れ、ミルクで白くなったコーヒーをズズと飲む。
“よし”と思い、鉛筆を走らせる。
「私はアナタみたいな恵まれない環境で生まれ育った下層階級の中学生をいじめるのが大好きなの!さあココをナメな!」
原稿用紙が鉛色にうまっていく。昨夜から徹夜で書いている官能小説が一番のぬれ場にさしかかっていた。
「やめて!やめてよ女王様!ボクもう、もう、あっ、あっ、あ〜!イク〜!」
数週間ぶりの童貞エロ妄想スパークが脳内をかけめぐっているのが分かった。次の原稿用紙に手をのばしかけたその時、
“なお君、学校へ行く時間よ”部屋の外でママの呼ぶ声。社会復帰するための訓練所へ行く時間だった。
“うん、今行くよママ”原稿の束を押し入れにつっ込み、部屋をでた。

長野市民日記112 2014年11月30日(日)
今日、工事現場で働いた。
道路のほ装作業。ドリルを使ってひたすら古いアスファルトを取り除いた。
仕事を終えスーパー銭湯で汗を流すといつもの店へ行った。
メイドバー“ウサギのおうち”。
「おかえりなさい御主人たま!」
メイド姿のメロンちゃん(推定18才)が、笑顔で迎えてくれた。
フツーに“ただいま”と言って奥のソファー席につく。ウイスキーをロックで注文、ちびちびやる。
他に客はいない。メロンちゃんが“ヨイショ”と真向いに座り、いつものように夢を語りだす。
「私ネ、ガッコ卒業したらハワイへ行く。そんでサーフボードのお店で働きつつネ夜はクラブでDJやるの。いいでしょ。」
私はいつものように“いいね”と頷きつつグラスをかたむけるのだった。

長野市民日記111 2014年11月20日(木)
今日、友人のS君と焼肉を食べた。
S君は二児の父、すし職人なのである。中学生時代S君は“番長”だった。当時、もやしだった私は彼によく助けてもらった。
ゲーセンで大好きなプヨプヨをして遊んでいるとよく不良にからまれた。バカ校の生徒と思われる男達が三人ほどよってきていう。
「お金貸してくれない?」
拒否したらグーでパンチされる予感。
顔をふせつつブレザーの胸ポケットからポケベルをとりだし、五の番号を押す。
“我、ゲーセンにて危機、加勢求む”S君へのSOS短縮番号だった。
うつむきただただ沈黙していると、不良の一人に胸ぐらをつかまれた。
「早く五百円玉出しな」
その時、店のトビラが開きS君が猛然とやってきた。その手には木刀、そして一喝。
「うせろブタども!!」これで不良達は退散。
二人でプヨプヨを楽しんだのだった。

長野市民日記110 2014年11月10日(月)
今日、庭で焼きイモをした。
昼下がり窓辺でボーっとしていて思った。“焼きイモをしよう”。昨日となりに住むばやんからサツマイモを数本もらったのだ。
たき火をするための落葉を求め近所の公園へ行った。
ビミョーにさむかったのでネコ耳カチューシャを頭につけ、新撰組がら(青と白の山形だんだら)のハンテンを着、長グツをはいてでかけた。
うんしょ、うんしょと落葉を竹カゴにつめていると公園の入口にパトカーがとまった。制服姿の警官が出てくるのが見える。
“ヤバイ、職質だ!ボク何も悪いコトしてないのに!”(時々職質される)
「タイホするぞコラー!!」
ホっとした。いとこのカズオだった。カズオも県警職員なのだ。たまたまパトロールに来たのだという。
家までパトカーで送ってもらった。

長野市民日記109 2014年10月30日(木)
今日、おいっ子と遊んだ。
兄家族が家に遊びに来た。おいっ子のトモ(男・四才)をつれて。
「オジしゃ〜ん!」とさけびながら車からかけてくる。かわいいのである。
トモはいたってフツーの子。ファミレスに行けばいつものようにお子様ランチとメロンソーダを注文し、はしゃいでいる。
ただ、このおいっ子、ゲームを作ってしまう。パソコンで。プログラミングを組んで。
四才にして「SはPである」(定言命題)、「PならばQ」(条件命題)、「PまたはQ」(選言命題)の別を解するのだ。
しかし、それ以外の事はフツーの子。
「核ミサイルチンコ〜」とさけびながら庭でボールをけってくる。
夕方、二人で近所の家電量販店にPC機器を見に行った。途中、急にうずくまるトモ。
「ウンコしたい…」
私はトモを背負いトイレへ走ったのだった。

長野市民日記108 2014年10月20日(月)
今日もイネカリをした。
ババババとイネカリ機を稼動させ、ハゼかけをしていった。少々おそめのイネカリ。
最近けっこうさむくなってきたが今日はよく晴れ、太陽が高くなってからはTシャツ一枚でOKだった。
作業を小休止し、腰に手をあて水筒のお茶をラッパ飲みしていると、田んぼ道の向こうから兄貴が来るのが見えた。
兄のヨシオ(四五才・百姓)はペットのロバに乗ってやってきた。
兄はでかい声で「オメーまだイネかってんのかよ?オレはもう終わったぜ!」という。
私は「うん」と一言。「しょうがねえな〜」といいながら兄はロバの背をおり、イネカリを手伝いはじめた。
ハゼかけをしながらポツリと兄がいった。
「オレ、村長選に立候補するわ」
理由をきくと“村に動物園を作りたい”という。私は兄を応援することにした。

長野市民日記107 2014年10月10日(金)
今日、イモ掘り合コンに参加した。
千曲川近くの畑、二〇名の男女が集まり、仲良くさつまいも堀りをする。私もドキドキしながら参加した。
最近、とても閉じた生活を送っていた。一日のほとんどを一人で過ごす。毎夜、デニーズへ行き白ワインを飲みながら滝本竜彦のひきこもり系小説を読みふける私。
「なんかさみしい…」
そう思っていたらある日、ポストにハガキが届いた。市役所から“イモ掘り合コンのご案内”が。
畑に立ちキョロキョロしていると私ごのみのチャーミングな顔をした女子を発見!P美ちゃん!(胸の名札に書いてある)
勇気をだしてP美ちゃんに声をかけた。
「あの、よかったらボクとこのツルひっぱってくれませんか?」
返事は“OK”。二人してイモを堀りだした。明日一緒に焼イモをする予定。楽しみだ。

長野市民日記106 2014年9月30日(火)
今日は記念日だ。
自営業者(便利屋)になって一周年の記念日。ビンボーだけど生活できていてハッピーな気分。
“みんな、仕事とお金をありがとう!”なのである。
さて、次なる二年目の社会人的目標は何か?ズバリ、
「自分のできる事を増やす」だ。
私は、万事に対してすっごくビビリ。ゆえに新しい事への挑戦を怠ってしまいやすい。
“この機械にふれたら故障するかもしれない…ふれないでおこう”とか
“このような物を人様に売ったら怒られるかもしれない…売らないでおこう”とか。
そうやって挑戦をサボっていた。
でもこれからは違う。ビビリ生活とはおさらばである。
とりあえず明日、チェーンソーで丸太を切ってみようと思う。

長野市民日記105 2014年9月20日(土)
文章を書いた。
いや、書こうとした。友人から演劇公演用の脚本制作をたのまれたのだ。
昼下がり、近所の喫茶店“宇宙”のテーブルで原稿用紙を前に頭をかきむしる私。
「何もストーリーが浮かばない!」
物語中にぬれ場を盛り込もうと参考資料としてフランス書院のエロ小説を持ってきたが意味がない。
混濁した意識を振り払うため冷めたコーヒーを一口飲み、タバコに火をつける。そしてソレをふかしながら思った。
“調子が悪いのはM美ちゃんのせいだ”
M美ちゃん。同じ居酒屋で働いている女子。正直カワイイと思っていた。なのに昨日、先輩から彼女は店長と不倫していると教えられた。“そんなビッチに興味ない!”ハズなのに…。小さい声で“くっそ〜”とつぶやく。
六十分後、私は男女の愛憎をテーマに脚本を書き始めたのだった。

長野市民日記104 2014年9月10日(水)
今日、家庭教師の仕事をした。
最近、家庭教師をしている。近所の中学生に社会科を教えているのだ。
教え子のK太(中二)が私に言ってくる。
「なんで東大寺の大仏を作る命令をだした天皇の名前とか覚えなきゃいけないの?今の世の中に関係ないじゃんか!?」
私は遠い目をして答える。
「大人になればわかるよ…」
なんも説明しない。なぜなら面倒クサイから。その質問難しいから。
K太は涙目でふてくされていた。今日、好きだったクラスメートの女子に告白し、フラれたのだ。
学習机につっぷし彼は言う。
「Pちゃんがボクの事を好きになってくれないなら日本史の勉強なんて意味ナイよ〜」
よくわかる心境なのである。
そういうワケで本日の勉強は中止。K太と二人、川原へ散歩に出かけたのだった。

長野市民日記103 2014年8月30日(土)
今日、兄から手紙がきた。
「やっとわかったよ。ボク達は個にして全なんだね。なぜなら情報連結で並列化しているから!だからバーチャルな…(中略)」
兄の明久は東京でサラリーマンをして暮らしている。たまに電子メールではなく紙の手紙をよこすのだ。
経験上、兄が私に空想科学的な手紙を書く時=東京砂漠に心がやられている時だ。
手紙の最後の方ではこうある。
「したがって、ネットがあれば“この世界”はさみしくないんだ!」
そこまで読んで、明久に電話をかけた。兄はすぐにでた。私は開口一番こう言った。
「“この世界”ってナンなの?」
「ボク達が今知覚しているこの現象界のことだよ」
明晰なのである。
「どう?兄ちゃん、調子は?」
「え〜と、今な…」長電話したのだった。

長野市民日記102 2014年8月20日(水)
今日、遺跡発掘をした。
お盆が過ぎてもまだまだ暑い長野市。本当は冷房がきいた部屋で『攻殻機動隊』のアニメDVDが観たいが、お金を得るため発掘のバイトをする。
遺跡内、ガッガッと手もちスコップで土を掘る。土の中、土器の破片がかなり混じっている。大きめの破片がでてきたので、横で同じく作業している彼女のチコに質問する。
“この破片って何時代のモノかな?”
チコは目を細めて言う。
“青黒色で陶器的、ゆう薬が少々、弥生時代よりも上の層位、つまり須恵器…古墳時代ネ”考古系レキジョなのであった。
ガッガッガッと土を掘り続ける。正直、暑い、あきた、手がいたい。
私はチコに言った。“暑すぎるから、もうバイトさぼって海とか行こうよ〜”
“却下”彼女は即答。
ちゃんと夕方まで作業したのだった。

長野市民日記101 2014年8月10日(日)
今日、動物園で仕事をした。
一本一〇八円のパイン味アイスキャンディーを来園者に売って歩く。
「ネエ、アイスキャンディーって何?」という男の子(推定五才)に「ガリガリ君みたいな味の食べ物だよ」と説明したりした。
アイスキャンディーは子供達に人気で四時間で売り切れた。今日の労働が終了した私は大好きなカピバラ達のエリアの前まで行き、演劇の練習をする。
「ボクは変態じゃないよ!一人前の戦士だよ!ゴニョゴニョ(人のセリフ)…だから勝負が決まる前に君は死ぬかもしれないってこと!わかるー!?ゴニョゴニョ…」
周囲に人がいないので、スタニスラフスキー・システム(演劇理論)にのっとったセリフまわしも快調だ。
ちょっと疲れた私はカピバラ達の中に入っていき一番、人なつっこいヤツをハグ。モフモフするのであった。

長野市民日記100 2014年7月30日(水)
今日プールへ行った。
仕事中ずっとプールへ行くことばかり考えていた。本日の仕事もキツかった。AV作品『這いつくばって下から私を見あげなさいVOL.4』の撮影。女王様役の女がリアルドSで奴隷役の私はリアルに肉体的、精神的にイジメられたのである。
監督からまたこういう作品へのオファーがあっても断るつもりだ。
「俺は犬じゃないぞ!!」ということである。
心身ともにキズだらけになった私は帰り道近所の市民プールへ寄った。水中を背泳ぎでゆっくり泳ぐ。キズが少ししみるが、体中の筋肉がほぐれていくのがわかった。
プールサイド、午後の日ざしを浴びながら休憩していると近所の子どもK太(小一)がコッチに気づいてよってきた。
“一緒に水中オニゴッコしよう”という。
私は「しょうがね〜な〜」と言って立ちあがった。

長野市民日記99 2014年7月20日(日)
病気で寝込んだ。
昨日、夏カゼにかかり、一日中フトンにくるまって寝ていた。推定四〇度の熱に苦しめられた。
木造アパートの一室、一人で病で孤独がつのった私はある名をさけんだ。
「ミヨちゃん助けて〜!」
ミヨ子、ガンで死んだ妻の名だった
「いでよ!ミヨちゃん」
ポケモンじゃないので召喚の言葉をさけんでも彼女はこの世に現れない。しょうがないので“彼女だったら何と言うだろうか?”想像する。
“ネギ首にまきなよ!”
“ポカリ沢山飲みなよ!”
“しっかり寝なよ!”
「わかったよミヨちゃん、ハアハア、そうする」私はネギを首にまき、ポカリをガブ飲みし、タオルケットにくるまって寝た。
今朝、目覚めると病は治っていた。

長野市民日記98 2014年7月10日(木)
今日、面接に行った。
会社の面接。土木会社の現場作業員になるための面接。スーツ姿で社長と対座する。ドキドキしたのである。
一週間前の夜、彼女のユリが部屋に来て私に言った。
“デキたみたいなの…。赤ちゃんが…”
「マ、マジ?」私は言ったが、無論マジだった。ユリが妊娠した。
さっきまで自分、専門学校の授業にでていたのに。お昼休み友人達に“オレ、映像の世界でビッグになるから”と放言していたのに。
“ねえ、どうしよう?”
言葉を失っているとユリがきいてきた。
私は幽体離脱しそうになりながらも、かすれた声で“う、うむっしょ。産んでください“とだけ発言、そこで失神した。
次の日、学校をやめた。そして今日の入社面接。結果は採用。
来週から働くことになった。

長野市民日記97 2014年6月30日(月)
今日、除草の仕事をした。
便利屋の仕事、とある会社社長宅の草とりをした。さすが社長の庭(英国ガーデン風)。かなり広くて三人がかりで四時間の作業だった。
親方のゲンさん、私、若手のオカちゃんでひたすら雑草を手抜きしていく。
半分程作業をこなしたところで休憩。本日も暑いので冷えた缶コーヒーがうまい。タバコをふかしながら雑談タイム。好きな食べ物の話になった。
オカちゃんは「メロンパンが好きですネ」とのこと。実に庶民的。私は「カツオのたたきかな〜」と答えた。
私はゲンさんにも質問した。“何の食べモンが好きなんスか?”ゲンさんは言った。
「オッパイ!もしくはケツ!」肉食系なのである。オカちゃんが「それ食品じゃないし〜!」とツッコミを入れ三人して爆笑。
そしてまた作業を再開した。

長野市民日記96 2014年6月20日(金)
今日、弟と通話した。
一ヶ月に一度は弟のヒロノブと電話で話をする。ヒロノブは隣のS市で公務員をしている。去年結婚してもうすぐ子供も生まれる予定だ。
いつものように、死んだ母親のようなことを言っている。
「兄貴さ、寝る時ハラひやすなよ。次の日、ゲリになるか風邪ひくかするから」
私はいつものように「ああ」と一言。
「バカボンのパパみたいなハラマキしてれば大丈夫だからさ」
兄思いのヤツである。
だがヤツにも会心のシュミがあった。
女装だった。しかも女子中学生の制服を着る。もちろん嫁にはナイショで。
「路上では絶対に着るなよ!」兄として忠告する。
弟は凛とした声で「大丈夫、みんなで公民館貸し切って楽しむだけだから」と言った。

長野市民日記95 2014年6月10日(火)
今日、田植えをした。
ホームレスになって三年目、人んちの田んぼ仕事を手伝って日銭を稼ぐ日々。
お金はほとんど酒とタバコと銭湯に使う。娯楽はラジオを聴くことだ。
三年前迄外資系の投資銀行に勤めていた。
ベルサーチのスーツを着、金ロレをして夜はやんちゃをしていた。合コンへ行って初めて会う女子達に「やあ、子猫ちゃん達」と、フツーに言っていたあの頃が懐かしい。
夕方、いつもの河原、いつもの場所にテントをはり、川の流れを眺めていると声をかけられた。“ヤッホー、お兄ちゃん”。妹のチコだった。
チコは学校帰り。授業で分からないトコがあるので教えて欲しいという。いつものことだ。
私はていねいに確率の問題を教えた。
“ここのファイ(φ)の計算がミソなんだよ”。妹は礼を言って帰っていった。

長野市民日記94 2014年5月30日(金)
今日、猫とたわむれた。
昼下がりの道路、チョークを片手にしゃがみこむ私。クソ暑いのである。もう夏だな。
M君との待ち合わせの時間迄まだある。チョークでアスファルトに文字を書く。ヒワイな言葉。“豆チンコ”好きな単語だ。
一人でクスクス笑っていると横に気配を感じた。フと見ると子猫だった。ミケ猫。頭を私のジーパンにこすりつけてきた。
“なんなんだコイツ!カワイイ!”
ポケットにしのばせていたウマイ棒を少しあげてみる。子猫は少しニオイを嗅いだだけで食べずまた頭をこすりつけてきた。
“オイ!いったいなんなんだよオマエ!何が欲しいんだよ!でも…カワイイ!”
そう心の中でさけんでいるとM君が来た。二人でパチンコをしに行くのは中止、M君に子猫を抱いてもらい近くの神社へ。途中、商店で牛乳と紙皿を買った。
神社の木陰、子猫は牛乳を沢山飲んだ。

長野市民日記93 2014年5月20日(火)
朝、起きると五月病になっていた。
とにかく心が落武者なのである。とにかくダルい。もうアニメのDVDしか観る気がしないワケである。
でも「働いたら負けかなって…」とは言ってられないので会社へ行く。
自分のデスクで経理の仕事をしているといきなりPCがフリーズ。パニくって後輩の名前を呼ぶ。
「フジタ〜、ボ、ボクのパショコンが〜!?パショコンが〜!?どうにかして〜!!」
やさしい後輩の藤田は苦笑しながら“大丈夫。こわれてないっスよ”とPCを直してくれる。
藤田…マジでホレそうなのである。
お昼、カワイイ後輩にマックでビックマックをおごっていると同期のチエミが来て、合コンにさそってくれた。
私は「行く!絶対行く!」と即答。
いつのまにか五月病は治っていた。

長野市民日記92 2014年5月10日(土)
今日、動物園へ行った。
近所の動物園、同僚のタッちゃん(男)と二人猿山の前でたたずむ。
“ウキー!”となきながら子猿達がたわむれ、大人の猿達が互いに毛づくろいをしている。ちょっとクサイ。
私は気分が落ち込むとこの動物園に猿を眺めにくるのだ。今回のブルーな気分は仕事のミスが原因。メッキ機械の操作をする仕事をしているのだが、操作手順を間違え大量の材料を無駄にしてしまった。当然、上司から怒られた。“ボーっとしてんじゃねー!”と。
猿をみつめながら反省する。
“ここんとこ毎夜、ジョルジュ・バタイユの小説とエロゲーとオナニーにうつつをぬかしていたせいだ…”
ため息をついているとタッちゃんが背中をはたいてきた。そして言った。
「元気だせよ、このバカー!」
私とタッちゃんは猿山を後にしたのだった。

長野市民日記91 2014年4月30日(水)
今日、嫉妬した。
駅前、パンダの着ぐるみを着て夢中でティッシュ配りの仕事をしていた。休日なので人通りが多く配りやすい。
“この仕事で稼いだお金で新しいGパンを買っちゃおう。Leeのやつ。そんでそれをはいて大好きなNちゃんを映画にさそっちゃおう”着ぐるみの中、良い汗をかきながらニヤニヤしてしまう。
もうあとちょっとでティッシュを配り終えるところで前から来る女性が目に映った。
Nちゃんだった。そして横には見知らぬ男が…。
男がパンダな私からティッシュを受けとろうとする。あるビジョンが頭に浮かんだ。
「アンタ、いったいNちゃんのなんなのさ!?」
男の胸ぐらをつかんで吠える私。
でも結局二人の背中を見送った。
Nちゃん、イイ顔をして笑っていた。

長野市民日記90 2014年4月20日(日)
今日も一日アニメを観てすごした。
連続十五時間DVDを観続けてしまった。最近アニメ観賞にハマっているのだ。主に美少女がいっぱい登場するやつ。
美少女もえキャラに比べたらアヤセハルカなどブスである。
正直自分、二次元世界に逃避している。何に対してもモチベーションが上がらないのだ。
腹に力を入れて仕事に打ち込む必要もあるし、熱く真剣に他者と関係する必要もあるのに(恋愛活動含む)。原因不明の憂ウツにつつまれる今日この頃。
画面に映しだされたツンデレ同級生キャラが主人公の男にいう。
「べ、べつにア、アンタのためにコレ(手作り弁当)作ってきたんじゃないんだからね!」
激もえである。
“くぅ〜”という声をあげながら四つ目のポテチの袋を開けた。

長野市民日記89 2014年4月10日(木)
今日、妻と花見に行った。
ちくま市森のあんず祭りに行ったのだ。
昨日、仕事でつき指してしまったので車は妻のユリ子が運転した。
ユリ子はハンドルを握りながら「お花楽しみね。私、屋台でリンゴアメ買っちゃおうかしら」と華やいだ声を発した。
彼女は今でこそ職業看護士で“老人と子犬が大好きです”みたいな顔をしているが高校時代はバリバリのヤンキーだった。学校中の男達が彼女からカツアゲされた。私もカツアゲされた。というか奴隷だった。現在一緒にいるのはストックホルム症候群のせいだ。
私達の車が国道に入った途端、横からドイツ車が強引に割り込んできた。
ユリ子は約一秒でヤンキーモードに豹変。
「どけよ!この激安ベンツが〜!」
クラクションをならしまくった。
私は小声で「ベンツの時点で安くないから、高級だから」とツッコミを入れた。

長野市民日記88 2014年3月30日(日)
朝目覚めるとバーだった。
バーはバーでもそこはゲイバー。店の装飾はだいたいパープルで統一されている。ちなみに店名は“ナイスガイ”である。
昨夜、店でドライマティーニを十杯飲んでそのままぶっつぶれたのである。
マスター(ゲイ)に「ちょっと飲みすぎだぉ」と注意されたがきかなかった。
私は昨夜女性にフラれた。三年間一途に好きだったAちゃんに完ペキにフラれた。
彼女は私の思慕の念「つきあってください!ってか結婚してください!」という思いを優しく、力強く、ざんぎゃくに握りつぶしてくれた。“グシャ”って感じで。
私はベロベロになりながらマスターに問いかけた。
「ねえマスター、オレの〜、オレの〜運命の人はどこなの〜?」
マスターはアイスピックで氷を突きながら「そんなの知らないおぉ」と言った。

長野市民日記87 2014年3月20日(木)
今日、上野公園から帰ってきた。
一ヶ月ぶりに長野の自宅へ帰ってくると弟が開口一番こう言った。
「なんか兄ちゃん、ウンコくさいんだけど」
あたりまえである。この一ヶ月間フロに入っていなかった。東京上野でホームレス生活をしていたのだ。
なぜか?自分の意志をたしかめるためだ。
進路指導の神山先生から卒業後の進路をきかれ“革命家になります!”と答えると、「それじゃあ将来ホームレスになる覚悟はできているのか?」と言われた。
だから春休みを使って体験してみたのだ。
日がな一日、道行く人にハトのエサ(豆)を売り、夜になると近くのテントのおっさん達とカップ酒を飲む。そしてラジオを聴きながら眠りにつく。そんな日々。
おととい先生にハガキを送っておいた。
「ホームレス上等デス」と。

長野市民日記86 2014年3月10日(月)
今日、墓参りに行った。
近所の寺。御先祖様と祖父母と母の骨が入っている墓の前で手を合わせる。「ナムナム」と。
雪がチラチラとふっている。三月の雪だ。
「早く暖かくならないかな〜」と空を見ているとケータイがブルブルふるえた。
看護士さんからだった。私が担当している患者N島さんの容態が急変したのだ。血圧が一気に下がり、心拍が停止直前の数値だという。
昨夜のN島さんの言葉を思いだす。
「ワシ、もうジイさんだからいつ死んでもイイよ。でも先生、アイス買ってきてくれ」
アイスを看護士さんに食べさせてもらいながらピースするN島さん。
私はケータイを握りしめ声をはり上げる。「ボスミン(強心剤)三百グラムおとして。あと電気ショックの用意。すぐ行く!」
通話を切ると駐車場に向かって駆け出した。

長野市民日記85 2014年2月28日(金)
今日、友人と焼き肉を食べに行った。
某チェーン店三時間食べ放題コース、幼なじみのTちゃん(男)とひたすら肉を喰う。
Tちゃんはカルビ好き、私はホルモン好き、二人とも清純派肉食系男子だった。
ある程度腹が満たされてくると談笑タイムである。本日の話題は“なぜ大人はユーウツになりつつも毎日会社で働くことができるのか?”。
Tちゃんは言う。「大人には買いたいモノが沢山ある。それは服だったり、車だったり、家だったり、スマホだったりする。これらの商品を得るためにはまとまったお金が必要。まとまったお金を稼ぐため毎日会社でがんばれるのだ」。
私は“高価なモノを欲しがらない人は?”ときいた。彼は「そういう人は会社員にはならない。なる必要がない」という。
ちなみにTちゃんはフリーター。趣味は散歩。もうそのへんのジイさんを越えている。

長野市民日記84 2014年2月20日(木)
今日、スキーへ行った。
一人で長野市営スキー場である。平日なので人はまばらだった。
一番難しい急斜面のコースを選んですべる。パラレルターンというスタイルだ。
顔に風を受けながら考える。
「なんで何度お見合いしても結婚できないのだろうか?」
先日の日曜日のお見合い(十五回目)。先方は、やさしい感じで私好みの顔立ちをした女性だった。トークも“ウサギの生態”といった話題で盛り上がった。なのにデートに移行できずである。正直自分をつった女性達に言いたい。「オレのどこが悪いんだよ!?」
世の中何かが間違っている。
この日、五回目の滑走をしていると、アイスバーンにスキー板のエッジをとられ派手に転倒した。スキー板が片方ふっとぶ。
雪に顔をうずめながら「大丈夫!?アナタ!?って言ってもらいたいな〜」と思った。

長野市民日記83 2014年2月10日(月)
今日、お昼にサンドイッチを十個食べた。
最近、食欲が爆発している。炭水化物と甘いモノ(プリンやチョコ)が食べたくて食べたくてしょうがない。もうデブまっしぐらである。
なんでそんな状態になったか?たぶんストレスが原因だ。禁煙がうまくいかないとか、誰も私のために合コンをセッティングしてくれないとか、パチンコの玉が出ないとか、そういうのが理由じゃない。
脚本が書けないからだ。
こんどの演劇祭、友人達が劇を発表するにあたってその劇の脚本作りを頼まれた。が、まったく原稿が進まない。
この依頼を受けた時私は友人にこう言った。
「ま〜シェイクスピアで言えばハムレット?工藤官九郎で言えば海ちゃん?ああいうの書いちゃうから待っててよ」
かなりの軽ノリ&バカ発言だった。今夜も白紙の前で頭を抱えることになるだろう。

長野市民日記82 2014年1月30日(木)
今日、友人達と会った。
地元の中学生以来の友人達。けっこう良い歳である。話す内容はもちろんアダルティー。「糖尿病が心配」、「スロットで勝ったり、負けたり」、「結婚したい」、「髪の毛が薄くなってきたヤバイ」など。
ただそこに日常が横たわっている感じ。実に落ちつく雰囲気である。
だがそこに安住してはならない。もっと夢を見た方が良いのだ。たしかにタバコは血管が細くなってしまうからやめようと思うし、来月するお見合いにはドキドキするけど。
私は友人達に言った。
「たしかにオレらは、落ちついてきてるけどもっとロックンロールに生きようよ!」
一人の友人が「え?ロックンロールにってどういうこと?」と問うてきた。
私は今日、五十本目のマルボロメンソールを吸いながら「ん〜ゴロゴロし続けるってことかな」と答えた。彼、まったく納得せず。

長野市民日記81 2014年1月20日(月)
今日、友人に手紙を書いた。
「よっちゃん元気?たぶん長野は寒いと思うけど体に気をつけてね。オレは今、中国のタクラマカン砂漠にいるよ。ウソだよ。東京にいるよ。でね…(以下略)」
電子メールではなくあえて物理的紙媒体に文字を書いてポストに投函する。気分的に。
東京に探偵の修行に来て七ヶ月目、寂しさがマックスに達したのである。
伊坂幸太郎のミステリー小説に登場するようなカッコイイ名探偵にあこがれこの世界に入ったが、考えが甘かった。
毎日、毎日、浮気調査である。昼も夜もカップルを尾行し、ラブホの近くの電柱に身をひそめるという生活。
“こんなことなら警察官になるんだった”という思いが脳裏に去来する。
しかし明日は初めての「迷い犬の捜索」。ちょっとハートフルな予感。この任務に成功したらやっぱり友人に手紙を書こうと思う。

長野市民日記80 2014年1月10日(金)
今日、三十才になった。
朝目覚めるとミソ路になっていた。ハッキリ言ってめでたい。
早速父にTELする。「あ、父さん、おかげ様でオレ三十になったよ。ありがとう。え?うん、がんばる…」
平和なバースデーである。
ただ、そこは精神病棟のベッドの上だった。
アル中なのである。ウイスキーが好きで、好きで、好きすぎて幻覚を見るようになってしまった。ウジ虫とかの。この間とうとう部屋に入ってくるナマハゲ(ここは秋田ではない)を目撃するにあたって入院した。
正直、酒が飲みたい。死んでしまうことが問題にならないくらいに。
でも、ガマンする。生まれたばかりの娘をちゃんと抱きたいから。悲しませてしまった妻にシラフであやまりたいから。
退院まであと十日。どうか、どうか神様、私に力をお与えください。

長野市民日記79 2013年12月30日(月)
今日、マサオ君と箱根の温泉に来た。
マサオ君とは長野市内のゲイコミュニティーで知り合った。恋人である。
マサオ君はやさしい。毎日僕をドゥカティ製大型バイクのうしろに乗せ会社迄送ってくれる。ちなみに職業かたわく職人(土木)。
そんな彼と夜、露天風呂につかりながら恋愛関係のあれこれについて語り合う。
「もうそうなった時は、つき合ってるとかつき合ってないとかそんなの関係ないから!猛ダッシュでかけよっていって飛びゲリするから!」
マサオ君のジェラシー(嫉妬)論はいつ聴いても熱い。
話はいつしか僕等自身のことに及んだ。
僕は彼に“好きなので来年もこのままの関係でいたい。ついては君は?”ときいた。
下弦の月を見上げながら彼は言った。
「わかんないけど、できれば永久に」
二〇一三年バンザイである。

長野市民日記78 2013年12月20日(金)
今日、忘年会だった。
会社の近くにある居酒屋(魚民)で同僚達としこたま飲んだ。いつもは業務の忙しさで張りつめた顔をしている同僚達が気持ちよさそうに酔っ払っていた。
ちなみに私は普段、有能な先輩、部下であるため静かにコーヒーを飲みながら日本経済新聞などを読んでいる。でもこの日ばかりは、長野ハイボールを片手に『稲中』的な下ネタをトークのはしばしに差しはさんでいった。男女問わずね。
だが、今日の忘年会にもドラマはあった。部長がブチぎれるという事態が起きたのである。
部長が乾杯の前のスピーチをしている時、若手の山田(男・仮名)がスマホに夢中で話をロクに聴いていない。部長怒って言った。
「オイ山田!そのスマホよこせ、オレがぶっ壊すから!」
その光景+発言に正直ウケた。

長野市民日記77 2013年12月10日(火)
今日、兄家族が実家に来た。
姪のくう(女児・二才七ヶ月)が、頼りない足取りで駆けてきた。私の脚を抱きしめ「くうちゃん、おすもうできるんだから」と言ったのがおかしかった。
コタツに入り皆でお茶を飲む。母が作ったおやきをほおばりながら兄が私に説教してくる。「お前もいつまでもフラフラ、フリーターなんかしてんじゃないよ!」
私は反論する。「うっさいなー。オレだってがんばってタコ焼きとタイ焼き売ってんだよ!店長も喜んでくれてんだよ!」
いつもの光景であった。
姪が散歩に行きたいというので近所の神社に連れていった。境内に奉納相撲の土俵があり、二人で相撲をとった。私を押し出せない姪が「くうちゃん、まだちっちゃいから、うまくできないから、もっとおねえちゃんなったらたおせるから」と言ったのが面白かった。
夕暮れの中、姪を肩に乗せて帰宅した。

長野市民日記76 2013年11月30日(土)
今日、一人でやきとり屋に入った。
奥の席に座り、日本酒を飲みながらやきとりを静かに食べる。背をまるめ、ちょっと泣きそうになって。
大好きなN先輩にフラれたのである。
最近、恋の病に苦しんでいた。N先輩に会えない時、彼女のことを考えると胸が苦しくなり、ぐったりし、食欲が無くなる。「こんなことなら出会うんじゃなかった」という恥ずかしいセリフを吐く。末期だった。
そして本日、告白した。
「先輩、大好きなんです!どうかボ、ボクとつ、つきあってください!」
答えは“ゴメンなさい”だった。
「私も君のこと好きよ。でもそれはラブじゃないのライクなの。つまり私にとって君はどこまでもお友達なの」とのこと。
もう泣きながらやきとり食べるしかない。
二杯目のコップ酒をあおり「明日からどうしよう…」と、つぶやいた。

長野市民日記75 2013年11月20日(水)
今日、自由作文を書こうとして全然書けない事に気づいた。書くことがない。
原因はわかっている。悩みが無いからだ。
デニーズでムシャムシャ朝ゴハンを食べ、iポッドに入れた落語を聴いて一人ゲラゲラ笑っている。こんな日常で良いではないか!
でも、でも、これではさみしい。何か書かなくては…。とりあえずエロ小説を書いてみる。中学生の男女がでてくるハズカシイやつ。う〜ん全然ダメ。二行で挫折。
そこで今度は「会話」について記述する。
私は他者と話すことが好き。(意中の田中先輩とのトークは特に)
会話は想像力の宝庫だ。会話には発見があり、夢がある。相手の情報空間にアクセスすることによって自分の情報空間は一部書き換えられる。つまり会話をする者同士はお互いの内面宇宙に影響をあたえあう。ようするに先輩と沢山話すべきだということ。
どうにか書けてハッピーである。

長野市民日記74 2013年11月10日(日)
今日、己の得意な事柄について考えた。
これまで仕事を得意、不得意ということで考えてこなかった。
とあるイベント制作に庭師の友人とたずさわってみると、その友人がかなりいろいろな作業をこなすことに気づいた。足場の組立て、舞台セットの製作、高所での手作業、複雑なロープワークなどだ。
それを見て「カッケー!」と思った。自分もそういう仕事ができるようになれるよう野外の仕事(農作業)の世界に入った。
二年たった。全然できるようにならない。簡単な工作はおろかロープもろくに結べない。
と、いうか“モノ”に複雑な細工を加えることに興味が持てない自分を発見した。
私は、「得意な事柄=興味がある事柄である」という考えにいたった。だとすれば自分の得意な事柄を認識し、それを仕事にすることができれば幸いではないか!
そう思ったらなんかワクワクしてきた。

長野市民日記73 2013年10月30日(水)
今日、兄が会社を休んだ。
二つ年上の兄は企業の研究所に勤める物理学者にして筋金入りの神秘主義者(カルト野郎)である。いつもノートに量子コンピューターの理論と黒魔術の魔法陣を書きつけている。この間も学会に出席するために京都へ出向いたと思ったら、その足で山口へツチノコを捕まえに行っていた。
正直言って変態である。
その兄が三日前から会社をズル休みし、一日中部屋にこもってなにやらやっている。心配した両親が私を偵察に行かせた。私は兄の部屋のドアを蹴やぶって言った。「どうしたんだよ!?会社行かなくちゃダメだろ!?」と。
兄はマシーンを作っていた。宇宙人と交信するためのマシーンを。本気で。
「宇宙人がこうしろと言ったんだ!」という発言がちょっとこわかった。床には数式でうめつくされた紙が散乱している。
今日、私も仕事を休んだ。

長野市民日記72 2013年10月20日(日)
今日、動物と遭遇した。
私は退屈が嫌いでいつも脳内刺激を求めている。ある意味脳内刺激中毒者だと思う。こう書くと、なんか凄いパンク野郎でバイクを乗り回したり、断崖絶壁をロッククライミングしそうであるが、全然そうではない。ありきたりな二次元野郎で『電車男』である。
いつもTVゲームかネットか本の世界(仮想現実)に意識を接続し楽しんでいる。「ウヒョ〜」といった感じで。
でもちょっと今日は冒険した。野犬に襲われたのである。仕事で浅間山の森に入り、めずらしいコケを採取していたら、歯をむき出しにした野犬(中型)が現れ突進してきた。
「ひ〜ケダモノ〜」と心の中で絶叫し、死に物狂いになって逃げた。
道端に止めてあった車までたどりつき、ドアを閉め、ペットボトルの水を一気飲みした。脳内で大量のアドレナリンが分泌されているのが分かった。私は“リア充”を理解した。

長野市民日記71 2013年10月10日(木)
今日、長野駅前で仕事をした。
宣伝の仕事だった。モコモコしたクマの着ぐるみを着て、明日オープンするコンタクトレンズ屋のPR旗をもち道行く人々に手をふる。宣伝ティッシュを配る同僚の横で。
クマの着ぐるみは人の警戒心をやわらげてくれた。母親につれられた二才くらいの男の子が「クマ、クマ」と指さしながらそばに来たので握手した。学校帰りの女子高生達には「鬼カワイイんですけどぉー」と言われ一緒に記念写真をとった。もう気分はディズニーランドのミッキーである。
そんな充実した心境で現場を去ろうとしたところ事件は起きた。
いきなり何者かにはがい締めされるともう一人の何者かに横腹をボスッボスッボスッと正拳突きされた。「長野盆地に住む資格もなきこの野蛮人どもが〜」と思い顔を向けると、ニヤニヤした自分の兄と弟だった。朝、彼らに今日の仕事の話をしたことを後悔した。

長野市民日記70 2013年9月30日(月)
私は合コンが好きである。友人に場をセッティングしてもらい初めて会う女子達と談笑する。「OLもいろいろタイヘンだよね〜」とか言いながら。洒落た居酒屋で。
でもそろそろ合コンひかえようと思う。なぜなら自営業をしようとしているから。(自営業初心者=ぜいたく不可でしょ)。それも“人助け系の便利屋”をしようと思っている。
“人助け系の便利屋”って何?と聞かれたら「いや、オレもよくわからないんだけど」と答える。だが、しいて言えば人が「コレ、お金あげるから手伝ってくれない?」という事をありがたくやらしてもらう商売。
ただ、自分不器用なので高度な事はできない。電気系や大工系、庭師的な事はできそうにない。「じゃあ、アンタいったい何ができるんだよ!?」と言われそうであるが、そこは「自分ができることならば何でもさせていただきます!」という所存。
現在、グっとくる屋号を考えている。

長野市民日記69 2013年9月20日(金)
今日、恋に落ちた。
好きになったのはあの店のあの人。Aさん。笑顔がかわいいのである。
Aさんは革命家好き。ヒマがあるとフランス革命やロシア革命、日本の幕末で活躍した人物の本を読んでいる。特にキューバ革命の英雄チェ・ゲバラが好きで今日もゲバラの肖像がプリントされたTシャツを着ていた。
ちなみに彼女がいつも聴いている曲は『アナーキー・イン・ザUK』(パンク)である。
心のダムが決壊した私は、自分のしきたりにしたがってイトーヨーカドー最上階へ行きパンダの乗り物(百円)に乗った。
メルヘンなメロディーをならしながら進むマシーンを右へ左へと操作する。「やべ〜好きになっちゃった〜」とつぶやきながら。
ふと視線を感じ、ふりかえると十メートル後方にAさんがいてコッチを見ている。私はパンダの上からピースした。
彼女、笑顔だった。

長野市民日記68 2013年9月10日(火)
ハッキリ言って私は今迄精神的に奴隷だった。もっと言ってしまえば資本主義のブタ(飼われているブタ)だった。
欲求というものはお金によって満たされるものだと思っていた。
そして貯金がゼロになったら死ぬと思っていた。自殺か餓死で。またそうならなくとも友達は一人もいなくなり相手にしてくれるのは市役所の人(福祉課)だけになると。
だが気づいた。「貯金がゼロになってもなんとかなる。文化的な生活を営むことは可能だし、死なないし、孤独にもならない」と。
たぶん私が持った恐怖感、不安感こそが資本主義システムが個人にしかけてくる洗脳であろう。この洗脳に対抗するためには自分の内面とよく対話する必要がある。
「本当のところ何が好きで何が嫌いなのか?何をしたくて何をしたくないのか?」これからはそこを重要視して生きていこう。
もうブタでも奴隷でもないのだから。

長野市民日記67 2013年8月30日(金)
趣味を持ちたいと思った。今まで公文式で数学を勉強することが趣味だった。でも先日くもんをやめてしまった。原因は資金不足。ズバリ現在無職(正社員を目指すつもりはない)。なのでそれなりの費用がかかるくもんとはサヨナラするしかなかった。
そして現在、新しい趣味を探している。それもお金がかからないやつ。これまで人に趣味は何かと聞かれたら「読書です」と答えてきた。だが気がついた。問題は何についての本を読むかだ。この“何について”がすなわち趣味の対象になるのだ。
これまでなんとなく気が向いた本を読んできた。小説(ミステリー・純文学・ホラー・官能)、社会科学の概説書、エッセイなど。悪くはない。だが、どれもこれも徹底的に追い求めた事象はまだない。
だからぜひとも夢中になれる対象が欲しい。それも“僕の中のケダモノ君が歯ぎしりするような何か”。きっと来月にはみつかるハズ。

長野市民日記66 2013年8月20日(火)
今日、同級会に出席した。
小学校時代の同級会。旧友三十五人が駅前の居酒屋に集まった。
正直ちょっぴり不安だった。小学校時代の友人達と会うなんて十年ぶりくらい。「いったい何を話せば良いのだろうか?それに好きだったAちゃんがそばに来たらこっぱずかしくなってオロオロしてしまうかもしれん」と。
しかし、それはまったくの杞憂だった。居酒屋に入って三〇分後には、友人達と爆笑していた。「へえ〜そうなんだ〜」とか言って。
子供の頃に知り合った仲というのは不思議なものだ。長い間会っていなくとも会話した途端、昔の距離感で話すことができる。
Aちゃんともフツーに楽しく話せた。Aちゃん姓が変わっていた。三年前に同僚の男性と結婚し、現在二児の母だという。
今回会った同級生の内、けっこうな数の人達が結婚しパパやママになっていた。私はその事に“確実な時の流れ”を感じた。

長野市民日記65 2013年8月10日(土)
今日、海へ行った。
高校時代の友人達と四人で新潟の海へ行った。
砂浜で肉やカニを焼いて食べ、ビールを飲んだ。不思議なことに皆、楽しそうな顔をしているのだけどあまり喋くらない。いつもは仕事の話、恋愛の話、マンガの話などをさんざんしているのにバーベキュー中「この肉うめー」とかしか言わないのである。
親しい者達と上半身裸で、水平線を眺めながら好きな物を飲み喰いするという行為が言葉をかいした意思のそ通がもたらす楽しさを通り越し、文明以前の原始的な幸福感をあたえてくれているようだった。
食事の後は海に入り、ひたすら波に体を運ばれる感覚を味わった。そして波うち際ですもうをとったりした。
帰りの電車の中では皆、遊び疲れウトウトしているかねむっていた。友人達の寝顔を見ながら「来年もまた海へ行こうぜ」と思った。

長野市民日記64 2013年7月30日(火)
今日、デートをした。
今日はデート部の日。部員のP子とケーキ食べ歩きツアー・イン善光寺界隈編を実行した。P子は三歳年下のキュートな彼氏がいるにもかかわらずデート部に所属し続けている。彼女は「デートはデートよ。恋愛じゃないからヒロ君もわかってくれるはずよ。」と、いつも力説している。
二コ目のガトーショコラをほおばりながらP子が「だめだめ。日本映画ばかり観てないでアンタもちゃんと恋をして女の子とリアルデートしなくちゃ〜」と言ってきた。
いつもだったら「オフクロみたいな事言わんでくれよ」と反論するのであるが、その時は「なぜか夏になるとムショーに人恋しくなんだよ。『愛なんかいらねえよ夏』といきたいけどダメだ〜」と私は嘆息した。
P子は私の発言に大笑いしてから、「次のデートでは占い師に恋愛運を見てもらおう」と提案してきた。異議ナシであった。
西澤尚紘

長野市民日記63 2013年7月20日(土)
東京に来ている。
高円寺北中商店街のゲストハウスに泊まって今日で四日目。見聞を広げるための旅に来ているのだ。
昨日は文化社会学の学会「カルチュラルタイフーン」に行って同性愛カップル当事者(二人の女性)の話を聴いたり、一般公開されていないイタリア映画を観たりした。
また、新宿にある思想や哲学系の同人誌・一般書籍を売っている店をたずね店主Nさんから共産主義と無政府主義の違いについて教えてもらったりした。
そして夜、高円寺のコミュニティー居酒屋“なんとかバー”(毎日マスターが違う)で友人達と大いに酒を飲んだ。
東京に来ていて自分の脳ミソがどんどんほぐれていくのを感じる。「ああ、この世界は思っていたよりずっとずっと自由に生きていて良いんだな〜」と。二日前から睡眠薬を飲まないで眠れている。ありがたい。
西澤尚紘

長野市民日記62 2013年7月10日(水)
ひきこもっている。
最近仕事をやめてひきこもっている。べつにずっと部屋の中にいるわけじゃない。近所の神社と市立図書館と銭湯をぐるぐるまわっている。“社会的ひきこもり”というやつだ。
小学校の卒業文集に「将来は脳外科医になってクモマッカ出血になった人の命を救いたい!」と書いたがぜんぜん違う現実。
でもどうにかふんばる。パニックにおちいらないよう定期的に腹式呼吸をするようにしている。
ちなみにここ二、三日はまっている本(図書館の)は北野誠『おまえら行くな。』シリーズ。実話怪談系の書籍。基本読んだその夜は部屋の電気つけっぱなしで寝る。
なぜ怖い話を読みたくなるのか。きっと無意識が「幽霊→あの世→この世→生きている私」を感じさせるためにだ。つまりメメント・モリ(死を思え)ということ。
くいのない人生を送ろうと思う。
西澤尚紘

長野市民日記61 2013年6月30日(日)
劇団の手伝いをした。
劇団名は唐ゼミ。横浜から来た。権堂の広場でテント芝居をするのだ。私は約百五十人くらい入れるテントの設営を手伝った。
彼らはプロだ。ある人は演出家、ある人は美術家、ある人は役者である。一年中毎日毎日演劇作品を作り続けている。より“面白いモノ”を、より“完成度の高いモノ”を目指して。
はっきり言ってマネできない。スゴすぎる。
彼らの頭の中ではどういう事が起きているのだろうか?どういうところで楽しんでいるのだろうか?もっと言ってしまえば演劇をしていてどんな時に脳内で快楽物質(ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンなど)が発生しているのだろうか?
今日は、文字通り一日中朝から晩まで雨が強く降っていた。だが彼らは約十四時間、公演会場、舞台、舞台美術を設営し続けた。
彼らは“プロ”だ。
西澤尚紘

長野市民日記59 2013年6月20日(木)
商売について考えた。
どうにか商売、たとえば“しじみ売り”的な事ができないか思案している。「自分ができる事、やりたい事は何か?」
昔、ドイツからシュタイフ製テディーベアを輸入し、販売できないものかと考えたことがある。実際にインターネットを使い一体とりよせ手にとってまじまじとみつめた。そして思った。
「ああ、ぜんぜんテディーベアおよびぬいぐるみにキョーミわかね〜」と。計画、根本的なところで頓挫である。
それからはあまり本気で商売について考えず、たんたんとタイムカードを押して生活してきた。
でも、ここに至り、また本気で考えている。今度は自分の性にあっている路線でいくつもり。なかなか案が浮かばないけどたぶん大丈夫。この世界は良い意味でなんでも有りみたいだから。昔思っていたよりもずっと。
西澤尚紘

長野市民日記59 2013年6月10日(月)
今日、ケータイ電話をやめた。
駅前のPHSのショップへ行って通信通話サービスを解約してきた。
スゴい。これでテレビなし、車なし、インターネット(PC)なし、ケータイなしの生活に入った。もうロイヤルストレートフラッシュな状態。貯金がなくなって困ったら市役所がすぐに助けてくれそうな勢いである。
これは実験なのだ。私という一人のヘンタイ(どこか何かがかたよっている人間)がどこまで現代的な生活を手放してなお社会とつながり楽しく生きられるかという実験。
たぶん大丈夫。ぜんぜんイケる気がする。テレビがなくても本がある。車がなくてもチャリがある。インターネットはマンキツで。友人とのメール交換は、もはや文通。
そして今日ケータイをやめたと同時にNTTの固定電話を設置した。まったくもって華麗なる生活。
明日から楽しみだ。
西澤尚紘

長野市民日記58 2013年5月30日(木)
今日、草とりをした。
もう毎日毎日草とりである。今、はじめて会った人に「あなたのお仕事は?」ときかれたら「草とりです」と答えるだろう。
だんだん夏になってきて暑く植物の成長がモーレツに早い。山を眺めても緑のボリューム感たっぷりである。
草をぶちぶち抜いていると思うことが二つある。一つは「早く家に帰ってペプシコーラを飲みながらゲオでレンタルしてきたアニメ『ヨルムンガンド①〜③』が観たい」ということ。
もう一つは「どうすれば思考をもっと自由に展開できるか?」ということ。なぜか脳ミソがガチガチに固まる錯覚におちいる。
「このスマートホンがオレをネットの世界に縛りつけるんだ!」とスマホのせいにしたいところだがあいにく持っていない。
しょうがないので深呼吸をし小休止。おもむろにトッポを食べ始めた。
西澤尚紘

長野市民日記57 2013年5月20日(火)
今日、本を売った。
基本、買って一度読んだ本は再読せず手放してしまう。リリー・フランキーの『誰も知らない名言集』以外は。
だがなんとなくここ半年くらい本を読了しても手放さず、枕元などにひたすら平積みにしていたら最近部屋が手ぜまになってきた。
なので登山用リックとショルダーバッグとフロ敷を用意し、本をつめ駅前のブックオフにもっていった。
売った本の数、五九冊。
数えながらリックに本をいれていたわけではなかったのでレシートを見てびっくりした。「半年でどんだけ読書すんだよ〜オレ」と思った。
そしてある事に気づいた。売った本の内約八〇パーセントが“自己啓発”系の本。『七日間で頭が良くなる本』、『考える力がつく本』、『やる気が起きる本』など…。
ある意味ヤバい自分を感じた。
西澤尚紘

長野市民日記56 2013年5月10日(金)
今日は、不安を消した。
やばいね〜人間、不安が消えると考えることもしたくなくなるのか特に書くことが無い。なんかちょっと動物になった気がする。たとえば“飼われてるブタ”とか。
どうやって不安を消したかというと、あきらめたのだ。勉強によって頭を良くするということを。もっと具体的にいうと、これまで続けていたくもんでの英語・国語学習をやめたのだ。
正直、これまで「頭がいい人」になるために勉強してきた。強迫観念的に。だってビジネスパーソン的にデキが良くない自分が許せなかったから。(今もイヤですが)
だが気がついた。いくら二つの言語を勉強しても自分が欲するような人間(頭の回転が速い人)にはなれそうもないということに。
だからあきらめた。
今はただただ“たいしたことない自分”に慣れるしかないと思っている。
西澤尚紘

長野市民日記55 2013年4月30日(火)
今日、カゼをひいた。
たまたま農業パートの仕事が雨のため休みだったのが不幸中の幸いだったが、ツライね〜カゼは。いつもの自分だったら喜んでスタバで読書するところだ。
昨夜、コンビニで購入した『エヴァンゲリオン用語・語源事典』を手にとり「自我境界パルス」とかについて調べたかったが具合が悪くてそれどころじゃなかった。
最初は、昨日すじまき(米の種まき)という重要な農作業を終え、その達成感から調子に乗って発泡酒を四缶も飲んだばちがあたった?と思い寝袋(かけブトン不所有)にもぐり込んだ。
しかし、六時間くらい寝ても具合いの悪さが治らず近所の病院に行き、熱を測ったら三七・四度。発熱確定。
最速、抗生物質と思われる薬を四種類ほど処方してもらいすぐに服用。明日の朝には元気になっていたいとせつに思った。
西澤尚紘

長野市民日記54 2013年4月20日(土)
今日、「交渉」についての本を読んだ。
最近、交渉術の学習にハマっている。今日も『武器としての交渉思考』という本を読んだ。交渉術の背景にある「大丈夫、話せばわかる」という発想が好き。
正直、日常、とくに仕事面では交渉などできていない。毎日、上司にことこまかに指示してもらい、ミスをしたら「クソボケガ〜」とおこられ、一日につき「スイマセン」を平均十回くらい言ってどうにかやりすごしている。今のところ交渉どころじゃない。
でも、そのチャンスをねらっている。ネゴスキルが発揮できるその時を。
先日、我が師Mさんに「君は将来、何もできない“何でも屋”(報酬は主にゴハン)をめざせばイイ」と言われた。
かなり、芸術的もしくは江戸時代的なニオイのする職業を想像するわけであるが、本当にそうなるとしたら、自分の日常は交渉におおわれるだろう。まさに交渉天国である。
西澤尚紘

長野市民日記53 2013年4月10日(水)
今日、デニーズへ行った。
今日もやはりデニーズである。「いつものヒト来てるネ〜」である。とりあえずくもんの宿題と読書をする。ちなみに今読んでいる本は『できる男の交渉術入門』と『ホームレス大図鑑』。将来への希望と絶望のミックスという感じである。
そして今日はシナリオを書く日。目の前にまっさらな原稿用紙を置き、ストーリーを考える。正直なんも浮かばない。
ソコ(デニーズ内)でなければ、『週刊SPA』を床にたたきつけ永井先生ふうに「書くこと無いんだが〜」と声をはり上げているところだ。
本当は恋愛モノが書きたい。『マーガレット』的な。放課後とケーキセットとキスが入ったようなやつ。でも自分の原体験および技量の無さが原因でムリ!
しょうがないので今回も先輩と後輩ジャージ系“男の友情”路線でいくことにした。
西澤尚紘

長野市民日記52 2013年3月30日(土)
今日、長ネギの苗を植えた。
びちゅうぐわで地面を耕し、雑草を取り除き、そこにモミガラをまぜ込み準備完了。
十センチ間隔で苗を植えつけていった。基本的に農作業素人なので両ヒザをつき、じょうぎで間隔を計りながらやっていった。超素朴かつ地味な作業。
作業しながら思った。「パソコンっていいよね〜」と。こう見えてコンピューター好きな自分。「ハッカー」とか「プログラミング言語」とか『攻殻機動隊』とかいった言葉を耳にすると“モエる”。
だが、いかんせんPCを実際に操作するのは苦手。この間買ってきた「エクセル二〇一〇」をインストールできないでいる。
だからPC関係の事柄は観念上で楽しむことにしている。SF好きとほぼ同じ。
昨夜も友人に「やっぱ九十年代にでたスケルトンのマックはシブいよね!」と熱く語った。マックさわったことないのに。
西澤尚紘

長野市民日記51 2013年3月20日(木)
今日、将来について考えた。
現在、農業のパートをしている。毎日太陽の下で土をいじくるのは性に合っている。
ただパートではなく自営に憧れている自分。現在の仕事三年やった時点でやめさせてもらおうと思っている。
そして起農する。山の中の耕作放棄地を借り、農作物を作って売る。またそれを自分で食べて生活する。かなり野性的な生活になること間違いなしだ。
だがわかっている。わかっているのだ。「言うは易く行うはがたし」ということを。「世の中そう甘くねーぞ」ということを。
だから単純に農家になると言ってもどんな仕事でもするつもり。そう、百姓。ある人が言っていた。「百姓とは百の仕事をする人のことだよ」と。
ハッキリ言って将来について考えると超不安。もうレベル4である。でも不安と戦い続けようと思う。自分を見失わないように。
西澤尚紘

長野市民日記50 2013年3月10日(日)
今日、国語を勉強することにした。
最近仲間達といろいろなワーク(お金とかは発生しないのだけどやっといた方が良い仕事)をする上で自分の発言の内容が相手になかなか通じない。
私が何か言うと多くの仲間が第一声「え?ナニ?ちょっと意味がわからない。もう一回言ってくれるかな」と問い返してくる。
おそらく私の話の中でいろいろなものが抜け落ちているのだ。それは、主語だったり述語だったり、はたまた論理性だったりするのであろう。正直、対人言語コミュニケーションが苦手。(非言語コミュニケーションも難有りだけど)
もしかしたら私の場合、全ての対人コミュニケーションをメールや手紙や交換日記で行った方が良いのかもしれない。しかしそれでは時間がかかりすぎてシャバでは通用しない。
だから国語を勉強する。国語力をみにつけ会話力があがればもっと日常が楽しくなると思う。「いっちょやってみっか〜」である。
西澤尚紘

長野市民日記49 2013年2月28日(木)
今日「チチ」(仮名)というお店を研究する事に決めた。「チチ」は、おとなのオモチャ、を売っている。エロを売っているのだ。
「チチ」はなんと営業四〇年以上。二〇〇九年の夜に中身がどんなエロDVDか分からない「エロ福袋」を購入した際、店のおばちゃんがそう言ってた。
でもなぜ「チチ」研究をするのか?それは自分の「異性に対する肉体的な欲望の弱さ」を感じ、その欲望を増幅させたいからだ。
最近、気がついた。「もうこの歳になったらプラトニックラブ精神では恋愛、いや交際はなりたたないのではないか」ということに。
「アナタの心とカラダが欲しいのです!」という勢いがなければイカンということに。
でもいまいちつかめんのです。その感じ。
だから「チチ」のおばちゃんからエロのなんたるかを聴きたい。はっきり言っておばちゃんは「エロの向こう側」まで知っている気がする。今晩エロ宇宙の扉を開けようと思う。
西澤尚紘

長野市民日記47 2013年2月20日(水)
今日、くもんの教室へ行った。
私はくもんで数学と英語を勉強している。
とある小学生男子二人が教室でこんな会話をしていた。
A君「ボクね、サケのおにぎり食べるとあく力が倍にパワーアップするんだ!」
この発言に対してB君「それはない」
A君「それはないか〜。でもサケのおにぎりがおいしすぎてメチくちゃ(以下忘)」
面白い!さすが子供。いそいでノートを取りだし書きとめた。
最近、自分的に面白いと思う言葉をつい思考収集してしまう。ノートを開くとこんな言葉をメモしている。
「半農半エロか〜」
「あなたなんか心の底からファックユーですよ」(少々下品でスミマセン)
「せん回する脳ミソ」。かなり意味不明。それでも探してしまう。「神様、どうか面白い言葉を私にください!」という状態である。
西澤尚紘

長野市民日記47 2013年2月10日(日)
今日、フリーマーケットに出店した。
商品は古本。読み終えた社会学、哲学、文学の書箱類。友人たちのまねをしてリンゴ箱に本を入れ売ってみた。
お年寄りの方が時折足をとめ、本について雑談し、眺め、買っていってくれた。なんかとてもうれしかった。
この日、快晴で空気が春の様に暖かく、「あ〜人生ってスバラシイね〜楽園だね〜」と、心の中でつぶやいていた。
ところがである、右横りのブースで古着を売っていた男女がケンカを始めた。どうやらこの男女夫婦で家庭内の嫁姑問題、夫の浮気問題が原因らしい。もうつかみ合いである。
見るに堪えなくなったので私は仲裁に入った。「ちょっと、ちょっといったいどうしたんですかー?!」と。
なぜか最後の方、夫のかわりに私がビンタされどうにかケンカ終了。
私は「現実の世界」を感じた。
西澤尚紘

長野市民日記46 2013年1月30日(水)
今日、良い事を思いついた。
毎日、一コ「物語」を考え、ノートに書くのだ!
このアイディアは、友人のIさん(女性・アーティスト)の「毎日作詩」を参考にしたもの。
「物語」を一コといっても、ミヒャエル・エンデみたいな文章を長々と書くというものではない。
漢詩の構成法の一つ「起承転結」にのっとって「物語」の筋書きを箇条書きするのだ。とても簡単!(…なハズ)早速一つ考えてみた。
①組織の先輩、後輩の情報スパイ活動を発見 ②後輩「国家が秘密りに細菌兵器をしようとしている」という ③先輩正義感を覚え後輩に助太刀 ④二人とも国家反逆罪確定、フィリピンに逃げる
こんな感じ。このような思考はおそらく子供の「一人遊び」と同じだと思う。
「私、大人の一人遊び始めます」である。
西澤尚紘

長野市民日記45 2013年1月20日(日)
今日、登山をした。
妙高山(標高二四五四メートル)に登った。
妻のキヨ子と二人で。妻にカッコイイ所を見せるため登山装備をカジュアルに一新し、事にのぞんだがまったく無意味だった。
元登山部の彼女に補助してもらわなかったら今頃山岳救助隊へSOSをだしていた。
でもとにかく山頂に二人して立った時は感動した。雲海上の風景、それは天国であった。
その絶景を眺めつつ二人、温かなコーヒーを飲んでいると彼女が前を向きながら一言「ねえ、私達別れましょう」といった。
私は「え?なんで冗談だろ(笑)?」といったが私の方を向いた彼女の目は真剣だった。
理由は私のキャバクラ通いに対する私への失望だった。全部バレていた。何もかも。
私は妙高の山頂で三時間土下座し彼女に謝罪し続け最後に血判状を提出、どうにか許してもらった。私はマジで人生に遭難する所だった。心から反省しつつ下山した。
西澤尚紘

長野市民日記44 2013年1月10日(木)
今日は詩を書いて遊んだ。
仕事を終え家に帰ってきたらなんかもう疲れて何もやる気がしなくて、布団にもぐり込んだ。(我が部屋には暖房装置が無い)何十回も観たハリウッドのアクション映画を子もり歌がわりにつけ流しつつしばしお昼寝。
目をあけるともう夜に近い夕方だったが、やはりなんかダルく、アグレッシブに活動する気が起きない。
そこで詩を書くことにした。こんな気分の時には詩を書くことにしているのだ。もう中原中也である。『ヤギの歌』である。
布団の横の黒カバンの中から“グワシ”とノートを取りだし、鉛筆でカリカリポエムを書いてった。
その内容は?その詩の内容は?と、思うかもしれないが、はずかしいのでここには記しません。(エロポエムではない)
ただ詩の外にこう書いた。「私は虚構を生ききる」。もう完全に詩人である。
西澤尚紘

長野市民日記43 2012年12月30日(土)
今日、N教授(女性)と会った。
N教授は私の大学時代の恩師。近くのカフェに入って一緒にコーヒーを飲んだ。
私が数学の問題(くもん式)の理解できない所を質問すると、むかしのように易しく丁寧に教えてくれた。私は数式のあやふやだったカ所を理解できてうれしかった。
教授は私に「今年、君はどんな経験をしたの?」ときいてきた。
私は仕事(農業)で感じた大地の力強さ、春夏の雑草のモーレツなはえ様、秋稲かり時の根気の入れ具合、収穫の喜びなどを語った。
又、半年かけて仲間たちとお芝居を作り、その上で学んだ深い対話の重要性、特に非言語コニュニケーションの重要性について述べた。
教授は私との会話の最後、私にこう質問してきた。「で、君…恋愛の方では何か?」
私は遠い目をして答えた。
「恋はすばらしく、そしてむずかしいものですね」と。二〇一二年万歳である。
西澤尚紘

長野市民日記42 2012年12月20日(木)
今日、忘年会および送別会があった。
忘年会はともかく誰の送別会か?私の送別会である。
ベトナムへ転勤することになった。ベトナム・ハノイ店(屋台)で「さぬきうどん」を現地の人に売るのだ。
私は最初ベトナム行きを命じられた時、「え〜そんな『地獄の黙示録』系の所へ!?」と、思ったが風土文化を調べたら好みだった。
商売がうまくできるかが心配だが部長が「我が社のさぬきうどんは必ず世界で通用する」と、力説するのでなんとかイケるだろう。
ちなみにベトナムの通貨は「ドン」。うどんを売ってドンを得る。なんかもう音的にがんばるしかない感じ。
向こうへついたらすぐに中古の原付バイクを購入するつもり。あとベトナム笠も。
一日の仕事を終え、原付にまたがり夜のハノイの街へ溶けていく私。想像すると怪しい気持ちになった。
西澤尚紘

長野市民日記41 2012年12月10日(月)
今日、カゼをひいた。(本当は昨日)
小学校三年生の時からこのかた発熱はしたことがなかったのに今回とうとう熱をだした。
本当に恐ろしい思いをした。頭脳、五臓六腑、各関節すべての機能が、ガタガタになった。頭痛、悪寒、嘔吐、げりにおそわれた。
最終的には水っぽいウ○コを二度もらした。(これは精神的にキツかった)
“健康な体”がとりえだったが、そろそろ免疫力が落ちてきているようだ。だからこれからはもっと体をいたわろうと思う。もっとニンジンやゴボウといった根菜類を食べよう。
そして今迄みたいにオシャレとかに気をつかわないでもっと厚着をしよう。
ただ今回カゼをひいて良かったことがある。我が人生の先輩Mさん(女性)に「君はあと二キロやせた方が良いね〜みため的に」という助言を五日前にもらっていた。
それが今回のカゼでまさかの四キロ減!
さっそく課題クリアである。
西澤尚紘

長野市民日記40 2012年11月30日(金)
今日、成田空港へ行った。
べつに海外旅行のためではない。恋人のA子が無類の乗り物好きで飛行機を観に行ったのだ。
A子と私は空港の旅客機展望台に上がり、世界中へ向かって次々と飛び立って行く飛行機をひたすら眺めていた。
彼女はツァイス社製双眼鏡を目にあてながら「あのボーイング七八七の右翼のラインがシブイんだよね〜」とききとしてひとり言を口にしていた。
だが六〇分後事件が起きた。
空港内のおみやげ屋を目指し二人歩いていたら突然私がぶっ倒れた。持病の貧血が三年ぶりにでたのだ。そこはエントランスホール中央付近であった。
うっすらと目をあけた時、A子が「誰か助けてください!」と叫んでいた。私は「コリャどこぞの映画みたいだね」とつぶやき、彼女の手首を強くにぎった。
西澤尚紘

長野市民日記38 2012年11月20日(火)
今日はくもんの教室に行って英語の教材を五枚×六日分もらってきた。明日から英語の勉強を始める。
これで十年後には英語で書かれた小説が読めるハズ。楽しみだ。
おととい十日間続いた演劇の公演が終わった。十日間で約八百人の方が劇を観てくれたという。
「皆様ありがとうございます!」
私は公演中、朝、覚醒するとある思いにかられた。強く。
「演劇は戦いだ」ということである。もうこの気持ちに説明はつけられない。とにかく毎日そう思った。
そして、セリフを言う時の感覚はこうだ。
「瞬間的に感情を爆発させる。花火の着火みたい」かなりかっこつけな発言だと思うが本当にそう思った。演劇…「なんじゃコリャ〜!?(優作風に)」である。
西澤尚紘

長野市民日記38 2012年11月10日(土)
今日、床屋へ行った。
明日からの演劇公演にそなえて髪をセットした。いつもの私であれば、二ミリの坊主頭にしてもらいところであるが芝居の役作りを考え、本日は髪をすいてもらう程度にしておいた。完全に俳優気どりである。
演劇をしていて演劇に対していろいろ考える事が多くなっている。「演劇とは何か?」とか「演劇の効果は?」とか。まったくもって俳優気どりである。
結論から言わせてもらうと「今は全然わからない。でもとにかく他者とよーく対話しないと劇ってなりたたないんだな〜」ということである。
通常ありえない深度で他者と対話する必要性が劇を作る上で時に発生する。この間共演者と演技について話していて、大真面目に「オレだってマスターベーションくらいしますよ!でも…(以下略)」と述べている自分にビビった。演劇の世界、恐るべしである。
西澤尚紘

長野市民日記35 2012年10月30日(火)
今日、ちょっとした決断をした。
この冬、自宅自室にてストーブを使用しないと決めたのだ。
正直、長野の冬はクソ寒い。真冬はしょっちゅう氷点下になる。でも、その寒さを超克(自分の部屋で)したら立派な諜報員になれると思うのだ。ジェイソン・ボーンばりの。
ちなみに寒い部屋の中では、寝袋につつまれてコロがっているつもり。
気分はもう「おカイコ様」。そんな感じでひたすら遠い春を待つ。ある意味楽しそう。
この生活には肉体と精神を鍛えるという意味以外にも良いことが一つある。灯油代がうくのだ。
ういたお金で大好きな焼きイモが一ヶ月につき五〇個くらい買える計算になるが無論ガマンする。そのお金で英語と柔術を習うのだ。それでますますエージェントっぽくなれるってワケ。「世界を股にかけて〜」
この冬、私の決意はマジ(本気)である。
西澤尚紘

長野市民日記35 2012年10月10日(水)
今日は稲扱きをした。
(注)稲扱き(イネコキ)とは稲穂から籾(モミ)をこき取ること。
ひたすら稲扱き機で干しておいておいた稲をコキ、三〇kgの袋に詰めていく。ざっと四反(10アール×4枚の田)なのでこの作業は十二日間くらいかかると予想している。
それにしても春の小さいモミの状態から、毎日稲が成長して行くのを見続け、大量の米を収穫するにいたる。これ、けっこうスゴイ!けっこうなミラクルだと思った。もう大地にキッスである。
現在やっている農作業のパートこの十月二四(水)で一年になる。正直この仕事十年は続けたいと思っている。十年続けることが出来れば自分、本物の百姓になれると信じているっス。ちなみに本日日記も今回でちょうど一年。「いつも私を支えてくれるネオンホールの大澤夏海さん、小川哲郎さん、日記を読んでくださる皆様に百万の感謝を!」西澤より
西澤尚紘

長野市民日記35 2012年10月10日(水)
今日は少し内向的になっている自分に悩んだ。
本当は想像力をどこまでも高く飛翔させたい。でも心の働きが自分の内部にばかり向かってしまう。想像力の大幅な低下。「原因は?」「そりゃいろいろあるよ〜言えないけど!」
しょうがないので内向的に楽しい事柄を考えてみる。
一人本場アメリカのディズニーランドへ行ってミッキーと握手。一人山奥のコテージに泊り部屋でスティーブン・キングのホラー小説を読みまくる。一人東京上野のカプセルホテルに連泊。
自分としては完璧にイケてる夢想。
でもこれではイカン。イカンよ!もっとアグレッシブにならんと。大事な演劇の公演(自分でる)もひかえているわけで。
よし、こういう時はお洒落をして友人と焼き肉でも食べに行こう!ちゃんこ鍋でも可です。
西澤尚紘

長野市民日記33 2012年9月20日(木)
今日、自分が愛している事柄を考えてみた。
私は、正直ヒマが好きである。“一日の内適度に仕事をしたらあとはヒマ”これが最高だと思っている。
「じゃあアンタはそのヒマな時間いったい何すんのさ?」と言われるとちょっとこまるのだけどとりあえず以下の二つの事がしたい。
他者とお話をしたい。家族友人知人などと、いろいろなシチエーションで。ゴハンを食べながら、お酒を飲みながら、おフロにつかりながら、公演でブランコに乗りながら。
超深い話から、笑える下ネタまで、とにかく他者とトークがしたい。
あともう一つは読書がしたい。本当に私は本が好き。近所に市立図書館と大学図書館と普通の本屋と複数の古本屋があって天国だと感じている。各種学術書、各文学、エロ小説何でもいける口である
。
このトーク&リードが私の「ラブ」の対象。これからもガンガン愛していくつもりよ。
西澤尚紘

長野市民日記31 2012年9月10日(月)
今日は早朝デニーズへ行った。
早朝といっても朝四時をすぎた頃。正直、自分休日にしてはメチャクチャ早いと思う。(おかしいな〜昨夜ストックしておいたロヒプノール四錠とレンドルミン一錠をガブ飲みしたハズなのに…?)
でも好きなんです。早朝のデニーズ窓際の席。そこで猛然と数学の勉強(くもん式)と読書、日記を書く。熱いコーヒーを飲みながら。最高に楽しい。
それにしても最近、考えちゃうんですよね。「これからの10年間の人生」について。
ぶっちゃけ私も素敵な異性と出会い、ロマンティックな恋愛をし結婚したい。そして幸せな家庭を築きたい。ある程度のお金を得つつ。(会社員とかになって)
でも、そうは問屋が卸さない。今こそ反逆するのだ。種の本能に。遺伝子の欲求に!
10年後圧倒的な独立心を満たして愛する人々を力一杯ハグするつもり。米国人なみにね。
西澤尚紘

長野市民日記31
2012年8月30日(木)
今日は21時40分に就寝した。
「今日は」と書いたけどこの日記は次の日につけたものっす。
とにかく最近、夜は20時を過ぎるとねぶたくなり22時頃寝、朝4時台に起きる。
我ながら、「スゲー二年前に死んだ(オレ)のばあちゃんみたいな生活サイクルをおくってるわ〜」と思う。
ばあちゃんはよく夜NHKの歌謡曲なんかの番組をよこになってうつらうつらしながら観ると、21時すぎには床に入っていた。そして朝は5時前に起きると田畑で仕事したり、庭の草を取ったり、仏壇の前でお教をとなえたりしていた。
私も朝と午前中が勝負の百姓仕事をしているので必然的にばあちゃんと同じ生活スタイルになるんだね。問題は今取り組んでいる演劇の練習。練習は夜の22時頃迄ある。私はねむ気に対抗するためにカフェインを摂取することにした。数学者みたいでカッコいい!
西澤尚紘

長野市民日記30
2012年8月20日(月)
今日は中学時代の男友達と会った。
夜、中学時代の友人七人と東和田の平安堂に集まり、柳原にある焼き肉食べ放題の店ソウルへ行った。
食べまくり、飲みまくり(酒ではなくジュースかウーロン茶)、しゃべりまくった。
すごく楽しかった。
話は多岐にわたった。最近のおたがいの動行、仕事、恋愛・結婚について。(最終的には下ネタにに行きつく)
そんな話の中で私がこんな話をした。
「オレさ、月に3回くらい一人で夜デニーズに行くわけなんだけどそん時は決まってチョコデビルズサンデーを食べるんだよね〜。夕食がわりに」
友人達は「なんなんだそのバカな行動は」みたいな事を一斉に言ってきた。
私が「え?おかしいかな」と言ったら友人達は「その問いかえしじたいがバカすぎ」と言った。私は私の特殊感覚を認識した。
西澤尚紘

2012年8月10日(金)
今日、凄腕ハッカーと食事をした。
(注)ここでいう「ハッカー」とはコンピュータとインターネットに高い技術と感心を持った人のことを指す。
その凄腕ハッカーとはM君。中学時代の友人。待ち合わせの店に入ると最新型ソニーバイオを左脇に抱えた彼がそこにいた。M君は東大でスーパーコンピュータを使った人工知能の研究をしていた。(現在警視庁公安部に所属)
彼は昨日米国から帰国した。「米国には何用で?」と質問すると米国中央情報国(CIA)でサイバーテロ対策の研修を受けてきたという。
私が「え〜そんなミッションインポッシブル系の場所で仕事するなんて凄いね!」と感嘆すると彼は「いや〜意外と地味だったよ」と言った。何が「地味」なのかよく分からなかったが、現地のハンバーガーは日本のと比べて超デカいという話で盛り上がった。
西澤尚紘

長野市民日記-028 2012年7月30日(月)
今日、数学の勉強をした。
最近はけっこう一生懸命数学の勉強をしている。今日も、昼間県庁前のデニーズへ行き、デビルズブラウニーサンデーを食べ、深入りコーヒーを飲みながらカリカリxの計算をしていた。
「なんで今さら数学なの?」と友人に言われる。私はいつも「だってもっと抽象的で難解だけどためになりそうな生物学や経済学の本が読めるようになりたいんだ!」とキリっとした顔で応答している。
でも本当は『数学ガール』なる小説が楽しく読めるようになりたい。あとできれば宇宙人と楽しく交信する装置を作りたい。それが目的。いろんな意味でロマンチストな私。
この間父に「数学になんか興味持たなくていいんだよ!金の計算ができればそれで十分なんだから」と言われた。でも父は土木技術者で日頃からバリバリ幾何学を多用している。
私はまず父を越える必要を感じた。
西澤尚紘

長野市民日記-027 7月20日(金)
今日は友人達と演劇の練習をした。
現在半年がかりで皆と寺山修司作のしばいをつくているのだ。
演劇をやっていて思うことが今のところ二つある。
一つは、「自分てふだんから何者かを演じているよな〜」ということ。「何者」かっていっても本当の「自分」なんてものは特に無いんだけどね。
とりあえず私の場合、他人に対する時は、「きまじめ」+「明るい変態」キャラに取り組んでいる気がする。だいたいそのキャラでうまいこと事は進むので当面それでやっていくつもり。
もう一つは、演劇…一つの構成された物語を作っているのだけど実は己も常に何らかのストーリーを設定して日々を生きているということ。それもどっちかっていうと悲劇や不条理劇ではなく喜劇又はロマンチックなやつ。
具体的な内容はハズいので秘密です。
西澤尚紘

長野市民日記-026 7月10日(火)
今日夕方、空を眺めていた。
最近、仕事柄か(農業パート)前よりもよく空とか山とか大地を見ている気がする。
おととい田の草をとっていたらカルガモの子供がいた。「おお、初めて見た!うぶ毛がはえていて小さくてカワイイ!」と思った次の瞬間、笑っちゃうくらいの速さで子カルガモは飛ばずに泳いで田の奥のちへと逃げさって行った。ザ・小さな自然の驚異!
あとこの間、仕事中あぜ道を軽トラで走行していた時、あやまって車の左側前輪後輪をひとんちの田へおとしてしまった。もうこうなってしまったら人力ではどうにもならない。私の雇い主である先生(医者であり百姓)から怒られまくるは、JAFを呼んだので自分のサイフから万札が消えて行くわでしばらくヘコんでいた。「俺、何やってるんだろう」と。
でも、その日の空はあまりにもおだやかで広く、それを見ていたらなんか心が救われた。
今日も素敵だった。茜色に染まった世界がね。
西澤尚紘

長野市民日記-025 6月30日(土)
今日はパンダの乗り物に乗った。
夕方、数学の勉強をしに近所のイトーヨーカドー5Fにあるファミレスに行った。イトーヨーカドー5Fには、レストラン数店舗とゲームセンターで構成されているのだが、店に入ろうと思って歩を進めていると、ふとパンダの乗り物(子供が乗るやつ)が目についた。
最近なにげに切ない感情になりやすくなっていた私は「あの頃(幼児期)の感動をもう一度ボクに!」と思いパンダマシーンにまたがった。
そして、百円玉を入れた。パンダは約三分メルヘンな曲を流しながらゆっくりと動いた。ハンドルがついていたので右に曲がったりしてみた。
パンダが止まって思った。「まったく感動しない!ぜんぜん面白くない!こりゃいつも仕事で乗っているトラクターの方が速くてエキサイトできるわ!」と。私は自分が確実に大人になっていることを感じた。
西澤尚紘

長野市民日記-024 6月20日(水)
今日はブランコに乗った。
仕事(田植え)の帰り、自転車をこいでいたら空腹を感じたので道ぞいの小さな公園に入りベンチへこしかけた。そしてリュックからデイリーで購入しておいた豆菓子を取り出しポリポリ食べた。
食後、ふと見ると、黄色と緑色でとそうされたブランコが目についた。
私は「よーし」と思いブランコの上の横棒につかまり日頃やってみたいとおもっていた「けんすい運動」をしてみた。四回ほどできて「オレもまだまだイケる」と思い、息をついた後おもむろにブランコに座った。
そして気がついた。中学生以来くらい(約十四年ぶり)にブランコに乗ったことを。
早速、こいでみた。けっこう気分が良い!上下しながら初夏の広い空を見上げる。さわやかな風がほおにあたった。
なんかとても懐かしい気分になった私はその場で幼馴染のYちゃんに電話をかけた。
西澤尚紘

2012年6月10日(日)
今日は囲碁セットを得た。
本日、給料日だったので、テーブルゲーム専門店に行って碁盤と白・黒の碁石を一そろえ購入して来た。あと囲碁初心者なので本屋で『誰でもできる囲碁入門』という本も一冊入手した。
なぜ今囲碁かというと。理由は二つある。一つは頭が良くなるようにだ。昔、戦国武将達はたしなみとして碁を打ったという。きっと彼らは碁をとおして論理的思考と戦略的思考を学んだのではないかと推測する。私は少々、そっち方面の思考力に苦手意識があるので鍛えたいのだ。
あと囲碁が持つ、「手談」という考え方に興味がある。碁を打つ間、対座する二人の人間はその手筋からお互いの心境を感じとることができあうというのだ。まさに非言語コミュニケーション。実に面白そう。
早速明日あたり、友人であり、ゲーム仲間であるAさんにお手あわせ願おうと思う。
西澤尚紘

平成24年5月30日(水)
今日は妻と二人でドライヴに行ってきた。
行った先は野尻湖。平日だったのであまり人がいなく静かだった。ランバージャック(英語できこりという意味)というカフェに入り湖面を見ながらオープン席でコーヒーを飲んだ。
妻は私にこう言った。
「最近なんだかとても時が過ぎるのが速く感じるの。一週間、一ヶ月があっというまによ。なぜかしら?」
私は約5分黙り込み考えた。物理学的にまた哲学的に。マジに。
だが、まったく答えはみつからず、「ゴメン、ギブです」と言った。そう言った後私はすくと立ち上がり、彼女の瞳を見つつウルフルズの「バンザイ」を歌った。エアギターで。
「イェ〜イ君を好きでよかった〜このままずうっとぉずうっとぉ死ぬまでハッピ〜(以下略)」と。
彼女はクスリと微笑み晴れた空を見上げた。
西澤尚紘

今日は午後お昼寝をした。
「今日は」と書いたが正直言うとほぼ毎日お昼寝をしている。ギリシャ人なみに。
Pm適度なノラ仕事を終え、朝食と同じ大根のミソ汁を吸いつつ二杯の大盛りゴハンを食べ、スコッチウイスキーを少しだけ口にし、ゴロンと横になりグーグーねむる。それが三十分なのか一時間なのかは分からない。時計を見ないからね。
そしてアンニュイ(けだるい)感じでムクリと起きあがると、大好きな読書をし、大好きなカフェに出かけ、いつもの銭湯へつかりに行く。パーフェクト!まさに自分としてはパーフェクトな午後のすごし方である。
しかし久しぶりに道ばたで中学の同級生M君(妻、二人の子持)に会い言われた。
「おいおいもうイイとしになるんだからちゃんと会社に入れよ!結婚とかできないだろ。それから車買えよ!」私は「うん、そうだよね〜」と言ってお茶をにごしたのだった。
西澤尚紘

今日、友人がドラムを始めた。
友人の森田君がだ。彼とは中学から友人で今はミソ職人をしている。
彼が私に駅前のサイゼリヤでこう言った。
「オレさ、バンドやりたくてさ、ドラム始めたんだよね。さっき初めてのレッスンに行ってきた。ドラム、あれ超クールだね。」
私は、彼に対して、バンドってたってボーカルは?ギターは?ベースの人はどうすんの?という質問を浴びせたかったがグッとこらえ一番大事な質問をした。「なんでまた今になってドラムを始めようと思ったの?」
彼は「だってオレのまわりの友人達があまりにも楽しそうに一生懸命音楽をやってるもんだから、オレもやりたくなっちゃったんだよ!」と、澄んだ瞳で言った。
我が友は一年程前からライブに通うようになったらしく今ではすっかり常連だという。
そして彼は私をバンドのメンバーに誘ってきた。私は「キ、キーボードなら」と答えた。

昨日は夜のファミレスに行って空想にふけった。
ファミレスは近くのデニーズ。ホット緑茶を飲みながら『幻想世界十一カ国語ネーミング辞典』、『すっきりわかる!超訳「哲学用語」事典』、電子辞書『ブリタニカ国際大百科事典』をペラペラめくり、空想にふけりまくった。
なぜそんなことをするかというと硬くなっている頭をほぐすためだ。最近、自分の血糖値だの、経済活動の活性だの、将来的展望だの少々長い時間考えすぎた。
今日の昼間、高校からの友人二人と志賀高原へドライヴし、帰りにカンバヤシ温泉のお湯につかってきた。温泉施設ロビーに置いてある一・五m程のツキノワグマのはくせい見ながら「コイツだったらオレ、マジ本気出せば勝てるワ」とか友人が言っていてすごく笑った。
こんな感じがグッドだと思った。

今日は、自分の中で考え方が大きく変わった。結論として、スペシャリスト(専門家)になるよりもゼネラリスト(多方面の能力・知識を持つ人)になった方が自分としては「人生楽しいかな!」という考えにいたったのである。
例えばチェ・ゲバラは「(人の子の)父であり、医者であり、旅人であり、革命家」であったという。(彼の自伝映画でそういってた)なんかわかんないけど楽しそう。
私自身は、医者にも革命家にもなれそうにない。しかし、他者を愛し、農作業をし、他者の健康を補助し、商売をし、文化芸術学問を愛好することは可能であると思う。
先日、私を雇ってくれている先生(医者であり、経営者であり、盆栽・短歌を愛好する百姓)から「おい、ワレ(お前)、オラチ(自家)で栽培したシイタケよかったら持ってけや」と巨大なブツを沢山いただいた。
そういう人に私もなろうと思う。

今日はドライブをしてきた。午後一人で。
行ったのは上越の海。ちょっと水平線を見て気分を変えたかった私は、愛車のアルファロメオ・スパイダーを駆って出かけた。車中BGMにはオアシスの「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」をリフレインでながした。我ながら良い選曲だと思った。
八〇分でモモカワ海水浴場に到着。一人、砂浜にたたずみ快晴の空の下海を眺めた。いろんな事が許せた。
特に「なんでこんな簡単な統計処理にトチるのよ!いいかげん新しいソフトになれなさいよ!本当にバカなんだからアンタは!」と尊敬し、ちょっと好きな田中主任に怒られまくったふがいない昨日の自分を。
潮風にあたりながらひたすら海を見ていたら電話が来た。4歳になる甥っ子からだった。
「おじさん!今日ね!夜にね!すき焼きパーティーやるって!だから早く来て!」
私は電話を切るとすぐ帰路についた。

今日、弟が健康的な病にかかっていることを知った。
弟のタカヒロは中学一年生、卓球部に所属し、ゴジラとガメラとモスラに夢中だ。
そんな弟が「兄ちゃんなんか具合が悪い」と相談してきた。ここ二日くらいあまり眠れず、給食以外ではポッキーしか食べていないという。医者(小児科医)の私はすぐに弟を診察したが、まったく異常無し。
だが「はっ」とした私は、何げない調子で「お前さ、好きな人いる?」と弟に言った。弟は超顔を赤くし「最近、吉野先輩(マネージャー)がカワいく見えてしょうがない」と小さい声で言った。
私は弟に宣言した。その体調不良は恋の病であると。そして説明した「お前の脳内ではドーパミンとノルエピネフリンが激増しており、それが眠気食欲を無くさせているんだ」
私は弟にホット豆乳を飲ませ早めに床に就かせた。枕元に『初恋』を置いておいた。

今日は友人のK君の送別会をした。
K君とは中学時代からの友人。「集会」と称しては中学からの友人達とディズニーに参集し、K君ともどもトークに明け暮れてきた。
そのK君が会社の転勤で東京に行くことになった、2年から3年。実に寂しい。
そこで、長野駅前に皆集まり、居酒屋にてK君の送別会となったわけである。
宴の途中、私は余興としてこの間出演した演劇のセリフを言ってみた。
「みんな芝居ですよ(日常とか)。オレ達はさ劇場がないだけでさ、同じことですよ」
かなり迫真の再現VTRであったが、皆、「ふ〜ん」という感じであった。
東京へ行くK君、皆に一つ大きな発表をした。「オレ、今年の夏に彼女と結婚するよ」マジ「おめでとう!」皆、口々に祝福の言葉を彼に贈った。確実に時は流れ、いろいろな事が変わっていくのですね。

今日は友人の部屋に行き、ゲームをして遊んだ。
朝から雨が降り仕事が休みになったので近くの野の花というカフェでコーヒーを飲みながら安部公房の『砂の女』を読んでいた。すると友人の花井君もコーヒーを飲みに来た。花井君は、スリムマッチョのモデル兼、おもち屋の店員をしていて生計を立てており、今日は非番だという。
私を花井君は、前方後円墳と前方後方墳の違いについてひとしきり議論したところで彼が「自分の部屋(アパート)でゲームをやらないか?」と誘ってくれたので行ってみた。
彼が一人暮らしをしている部屋に入らせてもらうのは初めてであったが、入って驚いた。ロココ調なのだ。カーテン、ベッド、タンス、本棚すべてが18世紀フランス王宮風。
そして、彼が「やろう!」と言ってだしてきたゲームは百人一首。どこまでも貴族的な趣味であった。

今日、家に高校からの友人である秋山君とその彼女が遊びにきた。
なんと彼ら二人先日婚約したという。私は心から祝福の言葉を贈った。
私はしみじみと思った。
「ああ、あの高校時代部活の帰りに一本のマウテンドュー(缶ジュース)を回し飲みし、駄菓子屋でうまいボーを10本買って喜んでいたアッキー(秋山君)が結婚するのか〜」と。
そして私は彼に当然の質問をしてみた。
「何て言って(彼女に)求婚したの?」
彼は、大真面目にこういったと言う。
「もしここに、ヘッケラー&コッホ社製MP5(サブマシンガン)を持った完全武装の特殊部隊が突入してきても必ず君を守ってみせる!だから一生僕の横にいてください!!」
私は「何そのセリフ!?」と言って爆笑した。
(彼は防衛省情報部に勤めている)
彼が照れくさそうに頭をかく横で彼のフィアンセはニコニコして座っていたのだった。
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今日は兄のところにボーリングのボールを届けに行った。
午前11時頃、田で除草作業をしていたら二歳上の兄からケータイへ電話がきた。
「ワレ(お前)悪いんだけどお昼休みが終わる迄にオレのマイボールを持ってきてくれや」
北信弁まるだしで兄が言った。
今夜、兄は職場のボーリング大会に出場することになっていたのだが、マイボールを家に置き忘れたのだ。
私は、家にボールをとりに行き、八キロ先にある兄の職場(兄は理学療法士を育てる専門学校の事務をしている)へ出発した。
乗用トラクターで。初めてそうしてみた。
最高時速8キロで赤色のクボタ製トラクターは快調に走り、1時間後到着した。
建物から出てきた兄は、トラクターにまたがる私を見て、「超クール!」と言って喜んでくれた。
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今日、動物と触れ合った。
動物というのは犬でケンタ(オス、体長約一メートル、年齢不明、ゴールデンリトリバー)という名前。私の職場(老人介護施設)で飼われている。
この職場に勤めた当初、ケンタは私に吠えまくった。きっと知らない人で怖かったのだろう。今では近くによるとオモチャの柔らかいサッカーボールをくわえたまま何やら喜んでいるもよう。
そんなケンタであったが、今日私がそばで屋根の氷を長柄のT字棒で除去していると、いきなり後から私のふとももへ抱きついてきた。
「ちょっとビックリしたし、爪が少々痛いけど大きめの毛のフサフサした動物に前足でハグされるのもオツかも…って、ちょ!まっ!オイ!?腰を振るんじゃない!!」
ケンタ、同じ行動を本日三回してきた。
まったくもってワイルドなヤツであった。
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今日は、柳町通りにあるココスで日記を書いた。
ただ日記を書くのもなんなんでくもんの宿題をした。(私はもともと算数が苦手なのでそれを克服するためにくもん式算数を習っている)
あと、読書をした。二冊だ。一冊は『社会学の歴史』、ズバリアカデミックな内容だが、「フムフム」と読む。インテリゲンチャ(知識人)を目指して。
もう一冊は『銀河鉄道の夜』の一編、「銀河鉄道の夜」だ。まだ読み途中だが、宮沢賢治の風景描写が幻想的でイイ感じである。
私は、ただただ算数の勉強や読書をして長居するにはコーヒー一杯では弱いと思い、プレミアムドリンクバーとビーフハンバーグステーキセットを注文し、ゴクゴク飲み、もりもり食べた。
誠に持って優雅な午後の一時を過ごさせてもらった。いつもありがとうココス。
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一月二十日(金) 西澤尚紘
今日は、友人の木村君と一緒に飯綱高原へキャンプへ行った。
なぜ雪が一メートル以上積っている飯綱へスキー又はスノボーではなくキャンプなのかというと木村君が「そっち(キャンプ)の方がいい!」と言ったから。
木村君は中学時代知り合った友人で海洋大学を卒業後、航海士になり現在は貨物船で世界中をグルグル回っている。
彼は先日、スコットランドのグラスゴーから石炭を日本へ運んで来てそのまま二ヶ月間の休暇に入ったのだ。
彼と私は、ロゴス社製2人用テントの前で焚火を囲み、コーヒーを飲みながら映画「スタンドバイミー」の少年達ばりに熱いトークを楽しんだ。
面白かったのは夕食の時、ヨーロッパ帰りの彼がホイコーローを作りながら「中華料理は肉と野菜と火の芸術なのだ」と連呼しまくっていたことだ。
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長野市民日記-008 西澤尚宏
今日は、近所の西澤書店で日記を購入した。
博文館の十年連用日記だ。一冊で十年もかけるなんてなんておトクなんだろう。とりあえず自分の生態を記録していくつもり。几帳面な私は毎日必ず何かを日記に書いていくだろう。
さあ、これからの十年何が起きるだろうか?考えるとかなり楽しみだ!出来れば沢山おいしいモノを食べて、沢山本を読み、沢山映画を見て、沢山他者とおしゃべりをし、少々恋をしたいと思っている。
私はこう見えて前向きなんです!
ただちっとばかり不器用なので毎日をかなり慎重にすごしていかなければならないと思っている。でないとかなりの高確率でヤバい事態になるからね。いろいろな事に。
とりあえずこれだけは理解している何かに対して精神が不安定になった時は好きなモノをバクバク食べて、夜になったらさっさと寝る!これで次の日にはもう元気!うん完璧!
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長野市民日記 2011年12月30日(金)
今日は、愛犬のみつお(オス・三才)におしるこを作ってあげた。
なぜ犬の名前が、“みつお”かというと、三年前失恋し、家の中で号泣しながら相田みつお(詩人・書家)の詩集を読んでいる時に生まれたからだ。
昨日から徹夜でもちをつき、京都からとりよせた最高級のあずきを煮、沖縄産黒砂糖を大量に入れ、おしるこを完成させた。
いつもは料理とかしない私だったが、この日のために近所の料理教室(お正月料理特A級コース)に通い腕を磨いたのだ。
とうとうお昼になったので、もちを二個七輪で焼き、あんこの汁の中に入れ、おしるこ完成!赤いうるしぬりの椀でみつおに「たんとめしあがれ」といってだした。
だが、ぜんぜん、みつお食べようとせず!?
「え〜犬はおしることか食べられんの〜!?甘すぎるから?もちがダメなの?」
しかたないので私が全部食したのだった。
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長野市民日記 006 12月20日(火) 西澤尚紘
今日は近くのシネマコンプレックス(グランドシネマズ)へ映画を観に行った。一人で。作品は『ミッションインポッシブル4』トムクルーズ主演のスパイアクション。いつも通りトムクルーズはカッコよく、「ああ、私もトムのように上腕二頭筋を鍛えなきゃな」と、思った。
でも、長野で自転車のみに乗り、平和に暮らしている自分には、まあ、カーチェイスの技も、格闘技も、ピストルの扱い方も知らなくてべつにいいかな〜。
だけど、たまに「世界を股にかける腕力上等謎の男系」映画を観たくなるのは、きっと子供の頃から心の中にある漠然とした冒険心やあこがれ原因だ。
だから、映画の中にでてきたハンガリーのブタペスト、ロシアモスクワのクレムリン、インドのムンバイ、それらの風景を見ると無性にそこへ行ってみたくなる。
よし、とりあえずピラミッドは見ておこう。
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長野市民日記 005 12月12日(月) 西澤尚紘
今日いつものように会社が終わった後、千曲川グラウンドで相撲をした。営業部長の小山田さん(男性・三十五才)とだ。
小山田さんとは過去一〇〇五回勝負してきたが一度も勝てたことがない。地区の卓球倶楽部で鍛えあげられた彼の腕力はハンパではないのだ。
でも今日こそは勝てる気がした。なぜなら今日の戦略会議で私のイチ推し新商品滋養強壮ドリンク「俺流V3」が通ったからだ。
近くの高校の十五時三十分のチャイムを合図に取り組みを開始した。
小山田さんとはすぐに四つの体勢になった。私は電光石火で彼の上手を取り、渾身の上手投げをはなった!が、しかし片足一本でのこられるとそのまま切り返しを喰らい、そのまま土にコロガされた。一〇〇六敗目を喫した。
私は帰り道、彼のニヤリとした顔を思いだし「俺流V3」を一気に飲み干したのだった。
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長野市民日記 004 11月30日(水) 西澤尚紘
今日は、ペットのアルパカ、名前モット・ケヲ愛称〈モッ君〉(オス)を連れて近くの温泉へ日帰り入浴してきた。
昨夜、モッ君から毛を六キログラム拝借し新しい冬用背広を仕立てていると、彼が「何してくれんのさ?!さすがに高原(南米アンデス)生まれの僕でも寒いんだけど!あ〜もう肌がカサカサしてきた!も〜温泉にでも連れてってよ〜!」と目で言ってきたのだ。
そういう訳で今日行った温泉は松代温泉は三陽館。信州広しといえどアルパカと一緒に入浴できる温泉は、地獄谷温泉(サル等同浴可)をのぞいてあそこくらいだろう。その茶色のお湯がとても肌に良いという。
私もモッ君も喜んで湯につかった。「ぬる目だから五〇分は温泉を楽しめるわ〜」と私が思っていると五分も経たないうちにモッ君が「そろそろあがろっか!?もう暖まったよ!だって僕には毛があるから!」と目で言ってきた。私達は七分で入浴を終了した。

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長野市民日記 003 11月8日(火) 西澤尚紘
今日、アメリカはアリゾナ州の片側通行の道をスバル製軽トラックで走っていた。道の両側は見渡すかぎりの砂漠で、サボテンと岩ばかりだった。
すると後ろからブォーっと真紅のランボルギーニが寄ってきて私の運転する車を追い抜いていった。片側通行なのに!!
私はカチンときた。「俺の前を何人たりとも走らせはしね〜!!と、いうかこの日本製及びスバル製軽トラの性能をナメるんじゃないよ!!」と思った。
私はギアを三速から五速に切り換えランボルギーニを左側から(アメリカなので)抜き返しにかかった。瞬時にして軽く(時速120km)はでた。「ふ、さすがはスバルのエンジン、その昔ゼロ戦を作っていただけのことはある…」と我ながら感心した。
が、次の瞬間ヤツは推定(時速380km)をだしはるか彼方にいってしまった。
私はくやしくてしょうがなかった。

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長野市民日記 002 10月20日(木) 西澤尚紘
今日、城山公園のベンチに座って日光浴をしていたら外国人の男性(推定40才代後半、白人、つぶらな緑色の瞳に黒ぶちメガネ、大きく高い鼻、スキンヘッド、シルバーブラックの縦縞のスーツ、黒い革靴姿)に声をかけられた。
男性は一言「メメント・モリ!」と大きく溌剌とした声で言い放ちVサインをキメながら歩き去って行った。
私もVサインを返しつつ笑顔で彼の背中を見送っていたものの心は「メメント・モリってどういう意味!?何語!?」という思いで一杯だった。
私はダッシュで市立図書館へ行き言葉の意味を『外来語大辞典』で調べてみた。
辞典にはこうあった。
「【メメント・モリ】ラテン語で「死を想え」「死を忘れるな」の意」
私は「そんなことラテン語で言われても…でも、ありがとね」と思った。
長野市立町在住の西沢尚紘さんより、「長野市民日記001」なる文章が投書されましたので、突然ではありますが紹介いたします。

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長野市民日記 001 10月15日(土) 西澤尚紘
今日は祝い師という仕事をしている山田万太郎さん(50才・男性)と出会った。
私は山田さんに祝い師の仕事内容をたずねてみた。
彼の仕事は主に日本中の伝統的な祭りへ参加し、その祭りの重要な場面において性的であり聖的でもある言葉を大声で叫ぶというものだった。
例えばどんな言葉かとたずねると先日石川県能登半島にある漁村の秋祭りに参加した時
はこう叫んだそうだ。
「海神様(正式名称オオウミノハララギヒコ)あなたのその御手で私のワキをどうか触ってください!そして、その手つきでどうか皆の衆を救ってやってください!」
私はその言葉をきいて、「いったいどんな手つきで神様にワキを触られるというのですか?」と興奮ぎみに山田さんにたずねた。
そしたら彼は「あ〜そこは僕の専門外だからわかんないな〜」と言った。笑顔で。
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